映画をむさぼり、しゃぶる獣達――カルト映画と幻のコレクション

来住野つかさ

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129 ヨシイ古書店の供述(後)④

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 その後の流れはこんな感じです。

 佐山が死んだあの日。
 先程も言いました通り、川真田と私が協力して古紙回収を装って、『夜を殺めた姉妹』の出物があると牧田に言わせて、午前中に古紙回収車が来て佐山がトラックの荷台から落ちる。
 その後頭を強く打ったことと、鎮痛剤の飲みすぎで病院に牧田が連れて行くも亡くなる。

 佐山が病院に行ったと知り、まさか夫が死亡するなんて思っていない由紀子夫人が、前々から佐山のコレクションハウスに入りたがっていた比江島を家に呼ぶ。
 ベッドで楽しく過ごしたあと、比江島は由紀子夫人に少量のサイレースを飲ませて眠らせておく。
 由紀子夫人に所載の介護用カメラでチェックさせて地下室の鍵の開け方を知ったので、午後休暇を取って合流した豊兄、私、川真田を引き入れて地下室に行く。そこで豊兄のところに牧田から佐山が亡くなったと知らせが入る。
 前もって欲しいものをリストアップしていたので、牧田から聞いていた場所から盗んでいくが、デスマスクがないことに気付く。
 目的のものがなくて腹は立つが、豊兄がデータベースから盗むもののデータを消しておく。一応控えも書き留めておき、牧田にも後でチェックしておくようにメールで頼む。


 ······実は豊兄が石ネックレスを持っていました。私が比江島から盗んで、豊兄が欲しがったというのが正直なところですが。その影響で豊兄は『夜を殺めた姉妹』の、特に大悪魔を召喚するということに異常な執着を持つようになります。


 川真田は自分の欲しい物と佐山コレクションでは ジャンルが違うはずなのに、いいものが手に入るなら殺人に平気で加担するという男。私は川真田を利用しようと考えた。これを元手にミュージアムを作ろうと唆していくと、佐山のところで金目のものをもう少し持って行こうと言い出す始末。
 揉めていると由紀子夫人が起きてしまうかもしれないので、早く立ち去ろうと比江島は言ったので、まずは乾杯だ、と豊兄が瓶ビールを出してくる。飲むと、比江島だけ眠てしまう。

 豊兄の発案で、比江島が八頭や由紀子夫人と付き合っているので、ここで比江島を殺して、痴情のもつれで殺人が起こり、何故か盗難も起きたという風にしようとしたのだ。川真田はギョッとするが、八頭女史のところに比江島を殺した証拠があれば平気だと唆す。

 
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