11 / 11
1章
剛腕経営者:リュミエッタ④
しおりを挟む
相談者がいない時にはちゃっかりと作ったお菓子とお茶を持ち込んでくつろぐファリスに2日前の1件を話すと、思いの外詳しい回答が返ってくる。
「ここ数年頻発してるな……確かにあのリュミエッタの商会は被害も群を抜いて多い。衛兵連中が見回りを増やし続けているがいたちごっこだ」
『そうですのね。平和になった代わりに問題が噴出ではアイゼン陛下も落ち着きませんわね』
「まあそうだな。で、あのお嬢さんの店が離職者が多い原因はわかったのかい?」
『それが……』
当初、離職原因はリュミエッタの性格に難アリだとセリスもヘリヤも思っていたが……昨日お店の従業員に聞いて回ったり、店内の様子を見る限りそれほど致命的な問題が見つからなかったのだ。
――確かにリュミエッタ様は強引なところはあるが、ちゃんと理由がはっきりしている。
――忙しくても必ず話は聞いてくれる。
――人手が足りない店舗には自分からヘルプに来てくれる。
むしろまさに商売人という一面と経営者としての一面が合致していて、従業員のモチベーションは低くない。強引な所はあるがちゃんと働く側の事情も汲んでシフトを作っている。
悪い意見もあるが全体的に見れば許容できる範囲の数で、大量離職理由になりえるかと言われると自信がなかった。
『辞めた方に話を聞ければ良いのですが』
もはやそうしたほうが早いまである。後は別な理由が思いついているのだが、できればそうであってほしくはないとセリスは陰鬱な気分になった。
「ああ、それでヘリヤは居ないのか」
『ええ、先日の万引き犯の方々に話を聞いてもらいつつ辞めた方の中でお話が聞ければと思いまして』
「仕事を辞める連中の言い分なんて大概は金か人間関係だと思うがね。んなことより細々した相談も合間に乗ってるんだろう? 子猫のしつけに夫婦喧嘩の解決方法まで……あんたなんでそんなにおせっかいなんだ?」
思ったよりも相談依頼が多いとファウナは感じる。しかもわざわざここに相談することか? と首を傾げる内容がほとんどだ。
とても貴族の令嬢が好き好んでやることではない。
『だって困ってるでしょう?』
しかし、セリスは当たり前のことだろうと言わんばかり。
そんな様子に何故かファウナは彼女の笑顔が脳裏に浮かぶ。
「そりゃあな、魔族の連中は皆そんなに人がいいのかい?」
そもそも戦争の際に植え付けられた魔族は悪、非道な種族というプロパガンダは根強く残っていた。地方であればなおさらでこの国の首都であるからこそセリスやヘリヤは表立って差別されてないだけ。
お城ですら彼女たちのことを怖がるものは少なからずいる。
『いいえ、犯罪者もそれなりに居ますし。魔法が使える者が多いので取り締まりも大変かなぁ』
「……俺達人間と同じだな」
アイゼンがセリスを初め魔族のことを話す際、必ず自分たちと同じであるという言葉は建前であって建前ではない。
それがこの数日、一緒の館の中で顔を合わせたファウナの印象である。
『同じですわよ。それを知ってもらいたくて、ここを開設したんです』
「うん? 俺にはよくわからん。まあ給料もいいし俺は菓子を作ってお茶を煎れるだけだ」
魔族も人間も同じだろうと言う認識のファウナは首を傾げる、情報は手に入れるが世辞にはあまり興味がないのでセリスのその言葉は別な意味で響かない。
自由に仕事ができている現状が一番なのだから。
『いつもありがとうございます。この場で食べたり飲んだりできないのが悔やまれますが』
「仕方ないだろう。魔眼が制御できねぇんじゃ……それに、ヘリヤから聞いた。俺のレシピを魔王城で再現して食べてるんだろう? 美味かったか?」
ヘリヤからは魔王城では達人クラスのクッキー職人がいるという話で、焼き菓子を中心にレシピを渡している。
まさかそのクッキー職人が魔王城の統括をしている老紳士だとは思ってない。
『ええ、とても。特にあの白くて丸い小さなクッキーが口溶け良くていくらでも食べれちゃいます』
「そりゃ良かった。さて、と。生地がちょうど寝かせ終わる頃だ……俺は行くぜ。ヘリヤに戻ったら顔を出すよう伝えといてくれ」
最後のクッキーを口に放り込んでファウナは次のレシピを渡すからな、とセリスに告げる。
『楽しみにしてますわね。ありがとう』
ひらひらと椅子に腰掛けながら手を振るセリス。
「ああ……そっちもリュミエッタの件が解決すると良いな。じゃあな」
とても使用人とは思えない態度だが、セリスは気にしない。
むしろこうして気軽に話しかけてもらえることが嬉しいのだ。
『さて、と……ヘリヤが戻るまでに原因を考えておこうかしら』
のんびりと机に向き直り、手帳にガラスペンでサラサラと書き入れていく問題点と確認の結果。
内部的な問題点よりも外部的な問題があるのではと徐々に浮き彫りになる。
『もしかしたら、これ……何か悪いことが絡んでるわよね』
リュミエッタは多分性格がアレなだけで、商売に対しては誠実な気がした。直接かかわりが少ない自分でもそう思うのだから働いている従業員も最初こそ面食らうだろうが受け入れてるような状態である。
となると……。
先日の万引き犯絡みで……と安直に考えてしまう。しかし、売上に問題があるならばともかく離職原因にはどうつながるのか……それがわからなかった。
――トントン
考えが止まるのを見計らったのか、控えめなノック音が響く。
『は~い……と、声が出ないのはちょっと不便ね』
椅子から立ち上がり、ドアを開けるとぴしっとオールバックにしてメガネを掛けた小柄な少年。ファットマンのレオスが立っていた。
「失礼します、セリスお嬢様。耳に入れておきたいことがございましてご訪問させていただきました。今少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
律儀に一礼してお伺いを立てるレオスになんとなく魔王城の執事長を思い出しながらセリスは言葉を紡ぐ。
『ええ、ちょっと考え事をしてただけだからどうぞ』
しかし、レオスは頭を下げたまま……見えてないのだから。
そんなもどかしさも後々の改善点と心に書きとめて、セリスはぽんぽん、と優しくレオスの肩を叩く。
そうするとレオスも気づいたのか、失礼します。とひと声かけてから顔を上げてセリスの紡いだ光の文字を読んだ。
「ありがとうございます」
『どうぞ入ってそこのソファーに座ってください。ちょっと前までファウナが居たんだけれど……お茶を入れてもらおうか』
「いえ、そんなに長居はいたしませんので」
『そ、そう』
妙に硬いレオスの言葉に若干たじろぎながらも、先に自分が座らないとレオスも座らなさそうなのでセリスはそそくさと自分の椅子に座る。
「その椅子は座り心地いかがですか?」
唐突にレオスに振られる椅子の座り心地に付いての感想。
もちろん悪いわけがない、木造りの椅子は魔王領では高級品でしっかりとしたしなりがあるこの感触がセリスには新鮮だった。
『とてもいいわ、長く座っていても腰が痛くならないの。魔王領だと石造りが一般的だから固くないし』
「そうでしたか。では祖母に伝えておきます」
『え!?』
「祖母は木工職人でその椅子を作ったのです。きっと喜ぶでしょう」
『あらまあ……』
手を口元……辺りに持っていき驚くセリス。
『お祖母様が職人さんなのですか?』
「はい、とても丁寧に作ってくれていますので長く保ちます。不都合あれば私にご用命ください。祖母に手直しを頼みますので」
『全く不満はないわ。わざわざありがとう』
ひょっとしてそれが要件なのかと心がほっこりするセリス。しっかりと角を落とし、丁寧に表面を処理した椅子に指を這わす。とても滑らかな手触りに頬がほころんだ。
「それは何よりでございます。では、要件を……先日のミュリエッタ商会の服屋での一件でございますが。衛兵の詰め所より感謝の書簡と盗みを働いた2名の男女についての取り調べの概略を頂いております。読みますか?」
『あら早い、大丈夫よ。いただけるかしら』
「こちらに」
ソファーに座る前にレオスはその書簡を腰のポーチから出して手渡す。
「……」
そのままレオスはソファーに座るでもなく、セリスの方を見ながら直立不動のままで……なんとなくセリスは居心地が悪くなってきた。
『ど、どうしたの?』
「使用人ですので」
……なるほど、レオスはとても律儀な性格なのだろう。
たとえ許可されてもきっと座らない。そう思ったセリスはそそくさと書簡の封を外して中身を読み進める。
『ふうん』
内容は半分予想通りで、ヘリヤを向かわせてくれた(ということにヘリヤがした)セリスへのお礼と……
『元盗賊団で元リュミエッタさんの服屋の従業員?』
なんとまあ、リュミエッタの商会の元従業員……不義にも程があると呆れつつも確かに盗みを働き慣れていたということにも合点がいった。
ヘリヤが気づかなかったらそのまま盗まれていただろう。
「ずいぶんと大胆ですね」
『うん?』
「話の概略はヘリヤメイド長から聞き及んでおります。おそらくですが……」
そう言ってレオスから語られる今回の問題に付いての考察にセリスは魔王城で目をまん丸くするのだった。
「ここ数年頻発してるな……確かにあのリュミエッタの商会は被害も群を抜いて多い。衛兵連中が見回りを増やし続けているがいたちごっこだ」
『そうですのね。平和になった代わりに問題が噴出ではアイゼン陛下も落ち着きませんわね』
「まあそうだな。で、あのお嬢さんの店が離職者が多い原因はわかったのかい?」
『それが……』
当初、離職原因はリュミエッタの性格に難アリだとセリスもヘリヤも思っていたが……昨日お店の従業員に聞いて回ったり、店内の様子を見る限りそれほど致命的な問題が見つからなかったのだ。
――確かにリュミエッタ様は強引なところはあるが、ちゃんと理由がはっきりしている。
――忙しくても必ず話は聞いてくれる。
――人手が足りない店舗には自分からヘルプに来てくれる。
むしろまさに商売人という一面と経営者としての一面が合致していて、従業員のモチベーションは低くない。強引な所はあるがちゃんと働く側の事情も汲んでシフトを作っている。
悪い意見もあるが全体的に見れば許容できる範囲の数で、大量離職理由になりえるかと言われると自信がなかった。
『辞めた方に話を聞ければ良いのですが』
もはやそうしたほうが早いまである。後は別な理由が思いついているのだが、できればそうであってほしくはないとセリスは陰鬱な気分になった。
「ああ、それでヘリヤは居ないのか」
『ええ、先日の万引き犯の方々に話を聞いてもらいつつ辞めた方の中でお話が聞ければと思いまして』
「仕事を辞める連中の言い分なんて大概は金か人間関係だと思うがね。んなことより細々した相談も合間に乗ってるんだろう? 子猫のしつけに夫婦喧嘩の解決方法まで……あんたなんでそんなにおせっかいなんだ?」
思ったよりも相談依頼が多いとファウナは感じる。しかもわざわざここに相談することか? と首を傾げる内容がほとんどだ。
とても貴族の令嬢が好き好んでやることではない。
『だって困ってるでしょう?』
しかし、セリスは当たり前のことだろうと言わんばかり。
そんな様子に何故かファウナは彼女の笑顔が脳裏に浮かぶ。
「そりゃあな、魔族の連中は皆そんなに人がいいのかい?」
そもそも戦争の際に植え付けられた魔族は悪、非道な種族というプロパガンダは根強く残っていた。地方であればなおさらでこの国の首都であるからこそセリスやヘリヤは表立って差別されてないだけ。
お城ですら彼女たちのことを怖がるものは少なからずいる。
『いいえ、犯罪者もそれなりに居ますし。魔法が使える者が多いので取り締まりも大変かなぁ』
「……俺達人間と同じだな」
アイゼンがセリスを初め魔族のことを話す際、必ず自分たちと同じであるという言葉は建前であって建前ではない。
それがこの数日、一緒の館の中で顔を合わせたファウナの印象である。
『同じですわよ。それを知ってもらいたくて、ここを開設したんです』
「うん? 俺にはよくわからん。まあ給料もいいし俺は菓子を作ってお茶を煎れるだけだ」
魔族も人間も同じだろうと言う認識のファウナは首を傾げる、情報は手に入れるが世辞にはあまり興味がないのでセリスのその言葉は別な意味で響かない。
自由に仕事ができている現状が一番なのだから。
『いつもありがとうございます。この場で食べたり飲んだりできないのが悔やまれますが』
「仕方ないだろう。魔眼が制御できねぇんじゃ……それに、ヘリヤから聞いた。俺のレシピを魔王城で再現して食べてるんだろう? 美味かったか?」
ヘリヤからは魔王城では達人クラスのクッキー職人がいるという話で、焼き菓子を中心にレシピを渡している。
まさかそのクッキー職人が魔王城の統括をしている老紳士だとは思ってない。
『ええ、とても。特にあの白くて丸い小さなクッキーが口溶け良くていくらでも食べれちゃいます』
「そりゃ良かった。さて、と。生地がちょうど寝かせ終わる頃だ……俺は行くぜ。ヘリヤに戻ったら顔を出すよう伝えといてくれ」
最後のクッキーを口に放り込んでファウナは次のレシピを渡すからな、とセリスに告げる。
『楽しみにしてますわね。ありがとう』
ひらひらと椅子に腰掛けながら手を振るセリス。
「ああ……そっちもリュミエッタの件が解決すると良いな。じゃあな」
とても使用人とは思えない態度だが、セリスは気にしない。
むしろこうして気軽に話しかけてもらえることが嬉しいのだ。
『さて、と……ヘリヤが戻るまでに原因を考えておこうかしら』
のんびりと机に向き直り、手帳にガラスペンでサラサラと書き入れていく問題点と確認の結果。
内部的な問題点よりも外部的な問題があるのではと徐々に浮き彫りになる。
『もしかしたら、これ……何か悪いことが絡んでるわよね』
リュミエッタは多分性格がアレなだけで、商売に対しては誠実な気がした。直接かかわりが少ない自分でもそう思うのだから働いている従業員も最初こそ面食らうだろうが受け入れてるような状態である。
となると……。
先日の万引き犯絡みで……と安直に考えてしまう。しかし、売上に問題があるならばともかく離職原因にはどうつながるのか……それがわからなかった。
――トントン
考えが止まるのを見計らったのか、控えめなノック音が響く。
『は~い……と、声が出ないのはちょっと不便ね』
椅子から立ち上がり、ドアを開けるとぴしっとオールバックにしてメガネを掛けた小柄な少年。ファットマンのレオスが立っていた。
「失礼します、セリスお嬢様。耳に入れておきたいことがございましてご訪問させていただきました。今少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
律儀に一礼してお伺いを立てるレオスになんとなく魔王城の執事長を思い出しながらセリスは言葉を紡ぐ。
『ええ、ちょっと考え事をしてただけだからどうぞ』
しかし、レオスは頭を下げたまま……見えてないのだから。
そんなもどかしさも後々の改善点と心に書きとめて、セリスはぽんぽん、と優しくレオスの肩を叩く。
そうするとレオスも気づいたのか、失礼します。とひと声かけてから顔を上げてセリスの紡いだ光の文字を読んだ。
「ありがとうございます」
『どうぞ入ってそこのソファーに座ってください。ちょっと前までファウナが居たんだけれど……お茶を入れてもらおうか』
「いえ、そんなに長居はいたしませんので」
『そ、そう』
妙に硬いレオスの言葉に若干たじろぎながらも、先に自分が座らないとレオスも座らなさそうなのでセリスはそそくさと自分の椅子に座る。
「その椅子は座り心地いかがですか?」
唐突にレオスに振られる椅子の座り心地に付いての感想。
もちろん悪いわけがない、木造りの椅子は魔王領では高級品でしっかりとしたしなりがあるこの感触がセリスには新鮮だった。
『とてもいいわ、長く座っていても腰が痛くならないの。魔王領だと石造りが一般的だから固くないし』
「そうでしたか。では祖母に伝えておきます」
『え!?』
「祖母は木工職人でその椅子を作ったのです。きっと喜ぶでしょう」
『あらまあ……』
手を口元……辺りに持っていき驚くセリス。
『お祖母様が職人さんなのですか?』
「はい、とても丁寧に作ってくれていますので長く保ちます。不都合あれば私にご用命ください。祖母に手直しを頼みますので」
『全く不満はないわ。わざわざありがとう』
ひょっとしてそれが要件なのかと心がほっこりするセリス。しっかりと角を落とし、丁寧に表面を処理した椅子に指を這わす。とても滑らかな手触りに頬がほころんだ。
「それは何よりでございます。では、要件を……先日のミュリエッタ商会の服屋での一件でございますが。衛兵の詰め所より感謝の書簡と盗みを働いた2名の男女についての取り調べの概略を頂いております。読みますか?」
『あら早い、大丈夫よ。いただけるかしら』
「こちらに」
ソファーに座る前にレオスはその書簡を腰のポーチから出して手渡す。
「……」
そのままレオスはソファーに座るでもなく、セリスの方を見ながら直立不動のままで……なんとなくセリスは居心地が悪くなってきた。
『ど、どうしたの?』
「使用人ですので」
……なるほど、レオスはとても律儀な性格なのだろう。
たとえ許可されてもきっと座らない。そう思ったセリスはそそくさと書簡の封を外して中身を読み進める。
『ふうん』
内容は半分予想通りで、ヘリヤを向かわせてくれた(ということにヘリヤがした)セリスへのお礼と……
『元盗賊団で元リュミエッタさんの服屋の従業員?』
なんとまあ、リュミエッタの商会の元従業員……不義にも程があると呆れつつも確かに盗みを働き慣れていたということにも合点がいった。
ヘリヤが気づかなかったらそのまま盗まれていただろう。
「ずいぶんと大胆ですね」
『うん?』
「話の概略はヘリヤメイド長から聞き及んでおります。おそらくですが……」
そう言ってレオスから語られる今回の問題に付いての考察にセリスは魔王城で目をまん丸くするのだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる