エリーと紅い竜

きょん

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第二十六話 激闘

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「ジェラルドはあたしが片付ける、お前たちはあの怪物を!」

 王国最高の術士と呼ばれる男と対峙する意思を、フィオレンティーナは微塵も臆する事なく声高らかに宣言する。その心中にあるのは、妹への配慮か、それとも母の死を冒涜した事へ対する怒りなのか、あるいは君主としての誇りからか、はたまたその全てか。
 いずれにせよ、怒髪天を衝く形相のフィオレンティーナは、激しい怒りを増々募らせるかのように全身を震わせると、怨敵を睨みながらその間合いを詰めていく。

「姉様……、分かったわ」

 一瞬エリーはその身を案じるかのような素振りを見せたものの、彼女の全身から発散される魂の力を感じ取り、背を任せるように言葉を返した。
 そして、姉の言葉に応じるかのように、剣の切っ先を怪物たちの方へ向けた。

「何としてもあの怪物を打ち倒しましょう! 異形の者を、それを生み出す邪な術士ともども葬り去るのよ!」

 勇ましい姫の言葉にミーナとジェフ、そして兵たちも勇気を奮い立たせ、やがて激しい戦いが始まった。



 残った兵たちは女王を守護する選りすぐりの者たちだった。何人かは地に倒れ伏したとはいえ、人数においても二倍程とまだ優勢を保っていたはずだった。
 けれども、人間のそれを遥かに上回る身体能力に加え、人だった頃の技量を兼ね備えた殺戮兵器相手に、エリーたちは一進一退の攻防を繰り広げていた。

「からめ手が使えないのは苦しいわね」

 体の至る所に傷を負ったエリーは、若草色に彩色された鎧の肩当てを上下させながら、忌々しそうに吐き捨てた。

「どうにかして、前みたいに動きを止めたり出来ないかな?」

 数歩下がった所で、傷ついた兵に回復の術を施すミーナは思案を巡らせながらそう言ったが、言葉を掛けられた姫は難しい表情のまま首を横に振った。
 ドラゴンを始めとする、人間よりも知能が劣るとされる動物相手ならば、相手を出し抜く事も出来るかもしれない。だが今、彼女たちが対峙しているのは、こちらの兵たちに勝るとも劣らない、精鋭の戦士にドラゴンの力を与えたと思われる、まさに戦闘生物ともいえる存在だった。

「とりあえず、女王様が決着をつけるまでの時間稼ぎをするのが得策じゃないですか?」

 敵の攻撃を避けつつ、素早く後退したジェフが二人の会話に割って入る。彼は数歩先での兵士たちの戦闘に気を払いつつも、僅かに後ろを振り向いて言葉を続けた。

「って言っても、あっちもヤバそうですけどね……」

 三人が目の端で捉えた女王は呼吸を荒げ、その姿からは誰の目にも劣勢が見て取れた。



「フィオレンティーナ、もう終わりかな?」

 それとは対照的にジェラルドは息を乱す事も無く、不敵な笑みを浮かべていた。

「な、舐めるなよ!」

 並の術士であれば、行使に相当な集中が必要と思われる程に強大な炎の渦が、彼女の怒鳴り声とともに、一瞬でその手から放たれる。
 けれどもジェラルドは棒立ちのままで右手を扇ぐと、彼の背後の噴水から注がれる水が、まるで生き物のように彼を包み込み、その灼熱の炎を一瞬にして消滅させる。

「やはり貴女は人格面においても、術士としても、あまりにも浅はかで、このアルサーナの王には到底相応しくない」

 ため息混じりの冷笑の後にジェラルドは一度扇いだ右手を天高く掲げた。

「そろそろこちらから行くぞ!」

 防戦に徹していた術士は、攻勢に出る事を高らかに宣言すると、涼やかな表情を一変させる。
 そして、その表情の変化に呼応するかのように、穏やかな春の日差しは真っ黒な雲に覆われ、やがて地響きにも似た雷鳴が轟き始めた。

「えっ、なんなの⁉」

 急変する天候に驚きを露わにするミーナだったが、それは彼女に限った事では無く、その場に居た皆々に当てはまる事だった。

「まさかっ! 姉様!」

 いち早く危険に気付いたエリーは悲鳴にも似た叫びをフィオレンティーナにぶつけたが、それが姉の耳に届く事は無かった。

「我が野望を阻まんとする者に慈悲は無用! 召雷っ!」

 ジェラルドの詠唱と共に落雷の轟音が、そして網膜を焼くような閃光が辺りを包み込む。エリーを始めとした、その場に居た皆々はその眩さから一時的に視力を失っていたが、やがて白みきった視界は色を、像を取り戻し始める。 
 そして、彼女らの目に映ったのは白煙に包まれ、雷に体を内部から焼かれ跪くフィオレンティーナの姿だった。

「姉様! 今そっちに……」
「来る……なっ!」

 駆け寄らんとするエリーを制するフィオレンティーナ。だが、その手は震え、肌には幾筋もの稲妻のような火傷の跡があった。
 それでも彼女は必死に、皮膚だけでなく神経や筋肉を焼かれ、言う事を聞かない体を意志の力だけで立ち上がらせようとしていた。

「それ程の傷を受けて、なお立ち上がるとは。私に対する憎しみが余程強いのか、それとも単に往生際が悪いのか……、何にせよ、愚かしい事には変わりないが」

 感心したかのような台詞を吐くと、少し警戒を強めるかのように間合いを取るジェラルド。彼の視線の先では、ようやく立ち上がったフィオレンティーナが荒い呼吸に肩を上下させていた。

「勝ったと思うなよ、勝負はまだこれからだ」

 彼女は未だ闘志が尽きない事を告げながら、おもむろに自身の胸元に手をやった。その手は輝きを帯び、土気色になり始めていたフィオレンティーナの顔に生気が戻る。

「自分の術では自分の傷を癒せない事はご存じですよね?」
「百も承知だ。貴様を倒すまでの間、痛みを誤魔化せれば十分だ」

 慇懃無礼な口調のジェラルドを女王は睨みつけ、胸元にあった手を怨敵に向かい突き出した。
 再びその手に炎を湛えるフィオレンティーナ。その姿を見て、呆れるかのように鼻を鳴らしたジェラルドは再び構えを取った。



 そんな二人に見入っていたエリーは背中を突き飛ばされる。

「エリーさん! なにしてるんですか!」

 眼前に迫る怪物。そして、彼女をその一撃からジェフが身を挺して庇っていた。気付けば戦える兵も減り、人の事など気にしている余裕など完全に無くなっていた。

「ごめんなさい、それにしても起死回生の妙案はないものかしら」
「何か、決め手にならなくても良いから、敵の戦力を削げる作戦があれば……」

 剣を構え直したエリーとジェフは嘆きにも似た呟きを溢すが、それを聞いたミーナが声を上げた。

「そうだ! ねえエリー、何とかわたしとジェフだけでもこの場から離れられないかな?」
「自分だけ逃げだすっていうのかよ! 俺は嫌だぞ!」

 にじり寄る怪物を前に、早口に会話を進める三人。

「そうじゃなくて、とにかく考えがあるの!」
「一人でも減らしたくないけど、ミーナがそう言うのなら何とかするわ!」

 もはや詳細を話す余裕は微塵も無かった。少女を信じた姫は二人の退路を作るべく、残った兵たちと共に怪物へと突進した。

「早く行って! 長くはもたないわ!」

 勇ましい姫の叫びを聞くと、ミーナは全力で何処かへと駆け出す。そして、それに置いて行かれまいとジェフも力の続く限り走り出した。



 防戦一方だが、未だエリーたちは倒れる事無く剣を振るい続けていた。
 同じく、フィオレンティーナもジェラルドとの戦いに奮戦していた。

「あまりそのような術を使っていると、肉体の崩壊はおろか、その魂すらが掻き消えかねませんよ? それくらいは不勉強な陛下でもご存じでは?」

 至る所が擦り切れ、その色も自身の出血で赤黒く染め直された法衣に身を包む彼女に、ジェラルドは疑問の声を投げ掛けた。それでもフィオレンティーナは自身に対し癒しの術――それは強い酒を飲み、痛みを鈍らせるのと似ている――を掛け続けていた。

「だから何だというのだ? お前こそ、先ほどのような高位の術を使う余力など無いのではないのだろう。先ほどから、つまらぬ水撃ばかりではないか」

 乱暴に額の血と汗を拭うフィオレンティーナ。腫れた瞼がその瞳を塞ぎかけていたが、それでも未だに光は失われずにいた。
 とは言え体力気力ともに限界寸前で、これ以上、戦いが長引けば本当に命を落としかねない事は、彼女自身が一番良く分かっていた。
 それでも一矢報いようと、再びその両手に炎を湛えていく。

「諦めも悪ければ、頭も悪いようだな」
「ほざけ、次の一撃は今までのような遊びではないぞ」

 徐々に勢いを増していく炎。それは彼女が今持てる力を全て注ぎ込むかのように輝きを増し、やがてドラゴンのような形を形成していく。
 これには流石のジェラルドも警戒したのか、背後で噴き出す水を術によって自身の周囲へと引き込んでいく。豊かな水の流れは、まるで湖を作るかのように彼の周りを取り囲んでいく。

「これが女王フィオレンティーナの本気だっ!」

 塞がりかけていた瞳を見開くと、まるで翼を持つ竜のような炎が一段と激しさを増す。
 それを小手先の技や立ち回りでかわす事など、ジェラルドにとっては造作も無い事だった。
 だが、真なる至高者となる事を望む邪悪な術士は、その一撃を正面から迎え撃つべく、それは女王を力のみならず精神面でも打ち負かす為に、再び霧の防御幕を作り出す――はずだった。
 しかし彼の作り出す煌めく霧の衣は、先ほどのものとは比べ物にならない程に薄く、それも急激に弱々しいものとなっていく。

「な、なんだっ⁉」

 予想外の事態に驚愕の声と共に振り返れば、水を湛える事無く枯れ切った噴水の姿がジェラルドの視界に飛び込んで来た。強大な術力を誇ると思われていた宮廷術士長は、まさに文字通りに術の源泉としていた水の流れを失い、焦りの声を上げた。

「こ、小癪な!」
「ジェラルドっ! 覚悟っ!」

 フィオレンティーナはその機を見逃さなかった。限界まで増幅された火炎を気合一閃、因縁の宿敵目掛けて放つ。

「者ども、戻れ!」

 だが一筋縄に倒される彼では無かった。自身の身を守らせようと号令をかけると、ジェラルド配下の怪物たちは凄まじい跳躍でその身を挺して主の身を守ろうとした。
 そしてフィオレンティーナの放った火術は、深紅に燃え盛るドラゴンが飛び掛かるかのようにジェラルドに襲い掛かる。
 彼の周囲は爆炎に包まれ、轟音と共に爆風が吹き荒れると、思わずエリーたちは顔をその手で覆い庇う。
 その時ちょうど、ミーナとジェフが彼女らの元へと駆け戻って来る。

「やったの⁉」
「……ええ、決着が着いたわ」

 燃え盛る炎を見つめながらエリーはミーナに言葉を返した。



 やがて炎が消えると、しばし土埃と煙が辺りを覆っていた。そして構えを取ったまま硬直するフィオレンティーナに、エリーは駆け寄った。
 力を使い果たしたようにゆっくりと崩れ落ちる姉を受け止めると、妹は色を失った彼女の顔を見つめながら口を開いた。

「流石ね」
「あたしを誰だと思ってるんだ……、女王フィオレンティーナ様だぞ」

 潤む瞳で見つめる妹に、姉は弱々しくも悪態をつく。
 そんな姉妹のやり取りを傍目に、ジェフは幼馴染の機転に呆れ半分の賛辞を呈した。

「にしてもよ、よく気付いたな。そういやお前も一応は術士だったな」
「一応ってなにさ? だいたいさ、水術士は元からある水を利用する事で、少ない負担で強大な術を操るっていうのは授業で習ってると思うけど? ……まっ、天候を操れる程の凄い術の使い手だから、ちょっと不安ではあったけどね」
「なんにせよ、俺にはこの土壇場で噴水を止めに行くって発想は出来ないな」

 戦いに終止符が打たれ、ミーナとジェフは気が抜けたかのようにその表情を緩ませていた。
 だがそんな二人とは違い、姉妹にはジェラルドの亡骸を持ち、諸侯を止めるという大仕事が残っていた。起き上がろうとするフィオレンティーナ。エリーはそんな姉を制し、おもむろに彼女を地に横たえると、焼き尽くされた敵の元へと歩みを進めた。



 やがて辺りを包んでいた煙が晴れると、黒焦げになった怪物の死体がジェラルドが立っていた辺りに折り重なっていた。肉の焦げる嫌な臭いがエリーの鼻についたが、それでも彼女は意に介さなかった。
 ドラゴンと同様に、強靭かつ高い耐火性を誇る強固な鱗に覆われていた竜人たちだったが、それでもあまりの術の強大さには耐えきれず、もはや消し炭のような惨めな姿を晒していた。
 それはジェラルドも同様と思われたが、それでもなんとか彼の死体を運び出して争いを終結させるため、エリーは未だに燻る怪物の死体を退け始めた。

「酷い有様ね」

 崩れ落ちた、黒焦げの死体に手を掛けながら呟いた瞬間だった。
 突如として、折り重なる怪物の骸の隙間から焼けただれた腕が突き出され、エリーの手首を掴む。

「なっ⁉」

 叫びを上げる暇もなく彼女の全身には悪寒が走り、その視界は瞬時に白いもやに包まれた。それでも力を振り絞って掴まれた手を振り解き、何とか身を退いたものの、仲間たちの元へと戻り切る前にエリーは倒れ込む。

「エリー!」

 その様子に気付いたミーナは駆け出し、ジェフやまだ動ける兵たちも彼女の元へと駆け寄る。
 すると、消し炭と化した死体の中から、ゆっくりと、ぎこちない動きで起き上がる人影が。美しかった湖水色の長衣は無残に焼け焦げ、全身に酷い火傷を負ったジェラルドが姿を現した。

「おのれゴミどもが……。下賤で浅はかな存在でありながら、この私をこのような目に……」

 言葉を言いきらない内に膝をつくジェラルド。彼の命が長くない事は誰の目にも明らかだった。
 そんな哀れな男に警戒をしつつ、ミーナはぐったり横たわるエリーの身体を抱き起した。その身体は先程触れたシルヴィの身体のように冷たかったが、辛うじて呼吸と心拍だけは途切れていなかった。
 だが、それがまだ安心出来る状態では無い事を、傍で見ていたジェフも感じ取っていた。

「おいミーナ、何とかしろよ!」
「そんな事言ったって、何されたか分かんないのにどうすれば良いのか分からないよ!」
「じゃあ俺があの野郎から聞き出せばいいんだな⁉」

 怒鳴るように言葉を交わした少年は腰の長剣を引き抜くと、怒りに満ちた足取りでジェラルドとの距離を詰めていく。

「おいっ! てめえがくたばる前にエリーさんを治せ! 治さないなら今すぐにぶっ殺すぞ!」

 荒々しい台詞の後にジェフは長剣を高々と構えた。
 けれども、瀕死の術士は短い呼吸と共に少年の青い瞳を睨むばかりで、何を答える事も無くその場を動こうとしなかった。

「黙ってるって事は……、殺されても構わないって事なんだな⁉」

 ジェフはここまでの悪行を重ねた男が相手とはいえ、人間を手に掛ける事にいくらか躊躇い色を見せたが、瞳の端に映った想い人の様態に、いよいよ覚悟を決める。

「くたばれっ! この野郎っ!」

 そして、振り上げた剣を一閃、ジェラルドの脳天目がけ振り下ろした。
 傍で見守っていたミーナは顔を背け、フィオレンティーナも眉間にしわを寄せる。戦場と化した明媚な広場に響く甲高く硬質な音、それは野望に狂った男の断末魔の代わり――のはずだった。

「なんだよ、それ……」

 だが、その響きはジェラルドの頭蓋を叩き割る音ではなく、彼が咄嗟に掲げた、どす黒い感応石が割れ散る音であった。
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