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前を歩く好きな女子の太ももが気になる…

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朝の駅。僕は今日も登校する。
現役高校生というのは人並みに朝が早い。そして、人並みに満員電車に揉まれ、人並みに学校に通うのである。
いつもと同じ時間、同じ車両に乗り込むと、やはり同じように電車が出発する。
しかし、現役高校生というのは人並み以上に女子に…その…弱い。いや、決して僕が女の子好きというわけではなくてね?ほら、男子ならわかると思うけど、可愛い子を見ると自然と視線がいっちゃうよね?それだよそれ。
で、僕の場合も例外ではなく、毎朝毎朝、電車のキレイな女子高生たちに目を奪われてしまうのだ。
まだ春だし、今日は、ロングスカートの子が多い日だなぁ……。あ、でもミニスカの子もいるし!
まあ、そんなわけで、今年の運を使い果たしたような気分になるのだけど、この気持ちをわかってくれる人はなかなかいないだろう。…………えっ!?
「おぉ……」
思わず声が出てしまった。それも仕方がない。だって、あの子の脚は素晴らしいんだもの。
っと流石に変態すぎるか。でも、毎朝見かける他校の女の子にいつも目を引かれる。
彼女は制服から見て近くの高校に通っているらしく、毎日同じ時間に同じ電車に乗っているらしい。
顔見たけどめっちゃかわいい。多分クラスにいたら間違いなくトップカーストにいるタイプの子だと思う。あと胸が大きい。
僕には関係ない世界だが、こんな子と付き合えたら人生バラ色なんだろうなぁ……なんて妄想をしながら、彼女の脚を見つめていた。
なんとなく、好きになった気がする。そういえば名前も知らないんだよなぁ……。
ガチャッ!
彼女がスマホを落とした!僕はすかさず拾ってあげた。
「あっ」
目が合った。恥ずかしい……。
「ありがとうございます!」
笑顔が眩しい。
「いえ、どういたしまして」
しかし、僕には見えてしまった。スマホを取り上げるためにちょっとかがんだせで見えたスカートの中身が。白だった。めっちゃエロい。
それからというもの、僕は彼女を見かけたら必ず挨拶するようになった。
向こうからも時々話しかけてくれるようになったし、これは脈アリなのではないだろうか? 
というかそれ以前に可愛すぎる。太ももがエッチすぎる。脚フェチではないと思っていたのだが、いつの間にか脚派になっていたようだ。
スカート短いんだよなぁ…パンツ見えそうだよなぁ……。あー触りたいなぁ……。……おっと、またやってしまった。最近本当に変態になってきてるぞ自分。気をつけないと。
そんなある日のこと。いつものように電車に乗ると、いつもより少しだけ混んでいた。いつもの彼女を探すと……居ない。どこかへ行ったのか?と思っていると、目の前に見覚えのある脚があった。あれ?これってもしかして……
むぎゅ~!!!!! ちょ、待って。柔らかい。そして良い匂い。幸せすぎる。
用は満員電車で密着状態なわけだ。
「きゃぁっ!ご、ごめんなさい…」
「い、いえ…全然大丈夫です!💦」
むしろ大歓迎なのだけど、さすがに言えない。
「そ、その、すみません……」
「気にしないでください……」
しばらく沈黙が続く。
なんか喋れよ!って自分で自分にツッコミを入れたくなるけど、これが限界だ。許してくれ。
すると、彼女が足元の荷物を取るために屈み始めた。つまりその…胸が密着したまま移動する。ヤバい。これはかなり刺激が強い。心臓バクバクだ。
「よいしょっと……」
「んっ♡」
変な声出ちゃった。死にたい。
「す、すいません……」
「いえいえ!こちらこそ……」
そこからさらに数分後、ようやく駅に降りることができた。降りた後も彼女は少し前にいて、夢のような状況だ。でも、このままじゃ何も進展が無いからなんとかしないと……。
そう思って俯いていた顔を上げると、かなりぎりぎりのスカートが映る。刺激的過ぎる。もうダメかもしれない。
そんなことを考えていると、不意に後ろから豪風が吹いた。スカートが捲れて、パンツが見えてしまう。
「え?きゃ、きゃぁっ!」
慌てて隠したみたいだけど、バッチリ見てしまった。黒のレースだった。
「!!」
「ご、ごめんなさぃ……」
彼女は顔を真っ赤にして謝ってきた。可愛い。
「い、いえ、こっちこそごめんなさい……」
「い、いいんです……」
「じ、じゃあ僕はこれで!」
「は、はい……」
結局この日は一言も話せなかった。ただ、次の日も彼女は同じ電車に乗ってきた。相変わらず太ももがエロい。
っていうか仕草も凄い。なんというか……可愛いのだ。
「お、おはようございます……」
「あっ、はい。おはようございます……」
昨日の今日だからか、少しぎこちない感じになってしまった。
「……」
「……」
気まずい……。何か話題を探さないと……。
とりあえず何か…
「あの……」
「はい?」
「えっと……彼氏とかいるんですか?」
何を言っているんだ僕は。
「いないですよぉ~」
笑顔で返された。可愛い。
「あ、そうなんですね!」
よかった。安心してしまった。
その後、僕たちは少し会話をして、そのまま学校に向かった。電車の中では、いつもより少しだけ距離が縮まった気がする。
しかし、やはりと言うべきか、教室に入るといつも通りの日常が始まるわけである。
帰りの電車で会った。初めてだ。
彼女は席に座って脚を組んでいた。え、エッチすぎないか?見えそうなんだけど……。
そんなことを思いながら彼女を見ていると、ふと彼女と目が合った。「こんにちは」
挨拶されてしまった。
「こ、こんにちは……」
彼女は僕の隣の席に腰掛けた。近い……。
「中間試験ですか?」
「は、はい…」
いい匂いだ…また脚を組むのか…パンツ見えそう……。
「頑張ってください」
「は、はいっ!頑張ります」
「うふっ、私も勉強しなきゃなぁ……」
「ははは……」
「……」
「……」
「あの……」
「はい」
「脚、綺麗ですね」
言ってから後悔した。何言ってんだ僕!?バカか?アホなのか?死ぬほど恥ずかしいぞおい……。
しかし、彼女は笑っていた。
「あ、ありがとうございます!嬉しいです♪」
天使かな?
「あ、あの、今日の問題で分からないのあったんですけど、見てみて下さい💦」
失礼なこといったからまともな話題に出る。
「いいですよ~」
身を乗り出してくる。や、やばい…胸部のモノがあたって……
「ここなんですけど……」
「ああ、これはこの公式を使って解くんですよ」
「へぇ~なるほど!すごいです!」
「いえいえ」
「……」
「……」
沈黙が流れる。
すると彼女が口を開いた。「あの、良かったら連絡先交換しませんか?」
キタァー!!
「もちろんです!ぜひお願いします!」
よし、言えたぞ! こうして僕らは、連絡先を交換することになった。
彼女の名前は『高坂美奈』さんというらしい。綺麗な名前だ。
やっぱり惚れてしまった。でもどうせ叶わない恋だし、諦めようと思ったけど……やっぱり好きだなぁ。好きになってしまったものは仕方ない。これからアタックしていこう。そう心に決めたのだった。
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