26 / 27
Chapter Twenty Six
しおりを挟む凍てつくような寒さは最初から覚悟の上だった。
それでも、外套も着ていない、帽子もかぶっていない格好で勢いよく外に飛び出したネルは、いきなり襲いかかってきた寒気に激しく全身を震わせた。
「ローナン! ロチェスター! 二人ともここにいるの? なにがあったの!?」
玄関の先には、石の階段が四段あるのを覚えている。
怯える足を必死に前へ進めながら、ネルは泳ぐように両手を動かし、何度も叫んだ。
「返事をして! いったいなにが起こったの? 発砲したのは誰? 誰か怪我をしているの?」
矢継ぎ早にいくつも質問を投げかけても、聞こえるのは北風が横なぶりに吹きつけるびゅうびゅうという音ばかりで、人の声は一切しなかった。
ネルの心臓が凍てつく。
ローナンは女性に名前を呼ばれて黙っているような人ではない。つまり、ネルが聞いたローナンの声は幻聴だったのか、ネルがまったく見当違いな場所に向かって叫んでいるか、返事もできないような状態でいるかのどれかだ。
「ローナン!!」
ネルはもう一度、声の限りに愛しい名前を呼んだ。
雪を含んだ強烈な風が吹きつけ、ネルの体を揺らし、叫びを天に飲み込んでいった。
涙が溢れそうになる。しかし目尻に溜まった水滴も、この過酷な天候の前にはすぐに凍りつき、ほおを伝い落ちることはなかった。
なんとか階段を下りきったところで、ネルは絶望に崩れ落ち、雪の積もった地面に膝をついた。
寒さに飲み込まれるように、手足の感覚がなくなっていく。
同じように、心の痛みも感じなくなっていけばいいのに。
ネルは夢の中にいるのだろうか? 悪夢の中に。
銃声は二発あった。そして誰もネルの叫びに答えない。もしかしたら誰か……誰かではない、ローナンが! 撃たれて瀕死でネルに助けを求めているかもしれないのに、見えないだなんて!
盲目となって、数え切れないほど悔しい思いをしてきた。希望を失い、いっそ死んでしまいたいとさえ思ったこともあった。それでも、今の無念さに比べればなんでもない。
ローナン……ああ、どうか無事でいて。
でも、どうして答えてくれないの。
お願い……お願い……一言でいいから。一瞬でいいから。声を聞かせて。
「雪の上に座り込んでいたら、風邪をひくよ、ネル」
突然、正面を少し右へ行った遠いところから、落ち着いた男性の声が風に乗って響いてきた。
夢?
違う。確かに聞こえた。
「ローナン?」
ネルの声はかすれて、驚愕と寒さに喉が震えていたから、どこまで届いたかは分からない。「あなたなの? 怪我は……怪我はしていないの?」
たっぷりの沈黙ののち、ローナンはまた落ち着き払った声で答えた。「どうかな」
「ローナン! ふざけないで!」
「ふざけてなんかいないよ。もしかしたら僕は、あちこちを撃たれて雪を真っ赤に染めて、死にかけているのかもしれない。僕の最期の願いを聞いてくれる?」
「お願い、どうしているのか教えて……わたしには見えないのよ! そんなこととっくに知っているでしょう?」
ネルが懇願すると、雪の中でなにかが動き、進んでくる気配がした。
「まったくその通りだ」
普段のローナンでは考えられないほどの、怒りがこもった沈んだ声だった。
「僕はそんなこととっくに知っていた……。知っていて君に僕の想いを預けたんだ。僕の心を、未来を、すべて。それを君は、腐った果物の皮かなにかのようにポイと捨てて、他の男の手を取って逃げてしまった」
ローナンはこちらに向かってゆっくりと近づいてくる、ような気がした。
喜びと恐怖と戸惑いが同時に溢れて、ネルは、嫌々をするように首を右左に振った。
「後生だから、先に、あなたが怪我をしていないかだけでも教えて。お願い、気が変になってしまいそうなの」
ざくりと雪を踏み沈める音が聞こえる。
しかし、それは必ずしもネルにまっすぐ近づいてきている訳ではなさそうだった。まさかローナンは、この期に及んでネルから遠ざかろうとしているのだろうか?
「ローナン!」
手袋をしていなかったせいで、ネルの指はすでに感覚を失いはじめていた。風が強くて、おまけに雪が混じっていて、いつもよりずっと方向が掴みづらい。呆然としていると、遠くからよく響く声が届いた。
「僕のところに来てごらん、ネル! 君ならできる……僕を救えるのは君だけだ!」
「す、救う?」
やはり、ローナンは怪我をしているのだろうか。
ネルはとにかく闇雲に前へ進もうとした。もしローナンが救いを求めているなら、たとえ全身が氷漬けになってでも彼を助けなければ。
しかし、自分がどこへ進もうとしているのか、ネルにはさっぱり分からなかった。終わりもはじまりもない、冷たくて白い雲の中で迷子になっているような気がした。
「こっちだ!」
ローナンが叫んだ。ネルに道筋を示そうとしてくれている。
ネルは声のした方へ顔を向け、なんとか腰を浮かせながら雪の中を進んだ。
「早くおいで……僕は待ってる……そう、上手だ。もうちょっと右へ!」
ローナンは器用に道を示し、励ましや賞賛の言葉をかけながら、次第にネルを導いていった。ネルは夢中になって彼の声に引き寄せられていった。距離は近づいてきていたが、まだ半分を少し超えたくらいでしかない気がする。
「教えてくれ、ネル。君はどうして僕を捨てて出て行ったのか」
急に、ローナンの声色が変わった。
聞こえるのがやっとの、もっと真剣な声に。
「あ……あなたは知らなくていいのよ。お願いだから、怪我の具合を聞かせて」
「いやだ」ローナンはあっさりと返した。「理由も知らずに君に捨てられるくらいなら、このまま雪に埋もれて大量出血で死んだ方がずっといい」
正直なところ、ローナンの声は死にかけている人間のものにしては明瞭としすぎていた。しかし、だからといって安心はできない。もしかしたら無理をしているのかも……。
なんといってもネルには見えないのだ。
「オリヴィアが倒れたことと関係しているんだね? そこの青白い豚……失礼、君の従兄弟に、脅されたんだろう?」
「そこの? ロチェスターもここにいるの?」
「気を失って倒れているけどね」
ネルはひとまず安心した……。
そして無意識に下唇を噛み、雪の中で首を横に振った。
「それだけじゃないの。わたしには……分かったのよ。あなたと結婚するべきじゃないって。だからお願い、わたしのことは忘れて……」
「僕が嫌になったの?」
「違うわ……いいえ……そう、そうよ! あなたのことが嫌いになったの! それでいいでしょ!」
再び、ネルの目に涙が浮かんで、ほおに流れる前に目尻で結晶を作った。肌が痛い。いや、違う。心が。心が痛い。
今この瞬間にも、ネルのローナンへの愛情は膨れ上がっていく。
──なんて素晴らしい、特別な人なの。
優しくて、たくましくて、愛情深い。こんな時でさえユーモアや賢さを失わないのに、真摯にネルを愛してくれる。
「あなたが嫌い……よ。嫌いだから……」
ネルの嘘は、むなしく足元の雪片に吸い込まれていった。ずっと饒舌だったローナンが、しばらく静かになる。
このまま心臓が氷のように砕けて、粉々になってもこんなには痛まなかったはずだ。
それでもネルは前へ進もうとした。
もしかしたらローナンは怪我をしているのかもしれない。治療が必要なのかもしれない。寒さをしのげる部屋や、温かいスープや、優しい看護人がいるのかもしれない。
そのためなら、どんな努力だって惜しまないつもりだった。
突然、ローナンの叫びが沈黙を破った。
「嘘をつくなよ! だったら、さっさと屋敷の中に戻って、僕のことなんか野垂れ死させておけばいい。誰も君を責めやしないさ!」
「そういう問題じゃないのよ!」
また雪を踏みしめる音がして、ローナンの位置が動いた気がする。
彼は本当に怪我をしているのだろうか? 寒くて、もどかしくて、悲しくて、ネルはもう自分がなにをしようとしていたのか見失い、混乱してきた。
「こんな馬鹿げたゲームはやめにしてちょうだい! 怪我の様子を教えて。わたしに看病させて……」
急に足がもつれて、ネルは顔ごと雪の中に倒れた。すぐに立ち上がって頭を振り、雪の粉を落とす。
「早く僕のところにおいで。君ならできる。君はなんだってできることを、僕が証明してあげる。その薄汚い犬のような男になにかされたからって、僕が君を愛し、尊敬していることが変わったりはしない。おいで!」
両手を広げて待ってくれているローナンを、ネルはさまざまと思い浮かべることができた。声はすぐ近くだった。
愛しい声のする方向へ、ネルは走り、身を投げ出すように飛び込んでいく。
すぐにローナンの大きな腕がネルを抱き上げた。
額に、ほおに、首筋に。ローナンの白い吐息がネルの肌にかかった。ネルは思わずローナンのたくましい胸にすがり、つかの間の至福に溺れて両腕を彼の背中に回した。
分厚い外套が、すっかり雪に覆われて凍りつき、寒さで固くなっているのが分かる。
「ほら」
ローナンの優しい声が耳元でささやかれると、ネルは涙を抑えることができなくなった。体の芯まで、彼の低い声が響く。
「こんな雪の中でも、君は僕を見つけられる」
「当たり前よ」と、ネルは鼻をすすりながら答えた。「さあ、白状して。怪我をしているの? どこか……撃たれたの?」
素手でローナンのほおに触れると、ざらりとした無精髭があるのが分かった。彼のような男性は、きっといつも綺麗に剃っているはずだ。つまりローナンは、ネルを追うために、それほど急いで来てくれたということなのだろう。
「美人に心配してもらえるのは嬉しいな」
ローナンは茶目っ気たっぷりの口調で言った。
「ローナン……」
「でも、正直に告白すると、凍え死にそうなくらい寒いのをのぞけば、僕はいたって健康でぴんぴんしてる。君の従兄弟の射撃の腕前は、あまり褒められたものではないようだね」
「銃声を二発聞いたわ。二発も撃たれて、どちらもかすりもしなかったということ?」
ローナンのため息がネルの鎖骨のあたりに降りかかった。
「いや……最初の一発は奴だったけど、貸し馬車の車輪の近くをかすっただけだった。二発目は僕が威嚇に撃ち返したんだ。奴の足元ぎりぎりをね。そうしたら気絶してしまった」
「じゃあ……あなたは無事なのね。よかった」
やっと、ネルは心から安心することができた。ローナンの無事を神に感謝した。
しかし……。
「でも、お願いだから、帰って。私はあなたと結婚できないの……するべきじゃ、ないのよ」
ネルは両腕を使って、ローナンの胸元をぐっと押した。
最初、ローナンはそれに反抗するようにネルを強く抱きしめたが、ネルが諦めないで押し返し続けていると、やがてゆっくりと拘束を緩めた。
「どうして? 本当のことを教えてくれ。真実だけを。僕には、それを知る権利があるだろう?」
ローナンのような人が、こんな切ない声を出せるなんて思わなかった。
胸に突き刺さるような、かすれて震えた声。
彼の顔を見ることができないのが、ネルのせめてもの救いだった。彼の瞳を見つめながら、こんなことを言わなければならなかったら、きっと耐えられない。
──もちろん、そもそもネルに目が見えていれば、別れる必要もなかったけれど。でも、出会うこともなかった。
真実を……確かに、ローナンは知る権利がある。
ネルは覚悟を決めて、あの時の恐怖を思い出しながら、ごくりと唾を呑んだ。
「イザベラが……急に、寝返りをしてはじめて這いだしたの……。周りには誰も人がいなくて、わたしはあの子がどこにいるのか分からなくなった。暖炉の目の前だったわ」
ローナンは短く息を吸った。
彼の体がこわばる。ネルは打ちひしがれてまぶたを伏せた。
「わたしは……赤ん坊の身を守ってあげることもできないの。すぐ近くに、目の前にいたのに。こんなんじゃ、あなたの子供を育てることもできないわ。だから……」
だから。
ここから先は辛すぎて、ネルの口から言うことはできなかった。ローナンのような勘のいい人に、みなまで言う必要もないだろう。
案の定、ローナンはそれ以上なにも口を挟まなかった。ただ、ふたりの間に長い沈黙が落ちて、細かい雪の混じった風だけが強く吹雪いていた。
「分かった」
と、ローナンが硬質な声で短く告げるのに、ネルははっとして顔を上げた。
ばさりとなにかを脱ぎ払う重い音がしたと思うと、ネルの肩にローナンが着ていた外套が掛けられていた。温もりと彼の香りに包まれて、ネルの胸はぎゅっと切なく締め付けられる。
「分かったよ、ネル。僕は……いつまでも君の幸せを願っている。君が夢を叶えて、愛を見つけて、毎朝、願いをかけながら朝日を眺めることができるように、祈っている」
手袋越しのローナンの手が、ネルのほおに触れた。
「君の涙が少ないように。次に君の見つける愛が、いつまでも続くように……そして、世界が、君の素晴らしさを見てくれるように」
そして、ローナンの手がネルを離れて、彼はそのまま後ずさりをした。
「ローナン……」
ネルはもう少しで、待って、と懇願してしまうところだった。
なんとかその言葉を飲み込むと、この極寒にもかかわらず、胸が焼けつけるほど熱く痛んだ。
彼はさらに後ずさっていく。
ネルはそれを感じることができた。北風にまぎれて、雪を踏みしめる音がして、それがどんどん遠ざかっていく。
彼は行ってしまう。
──そうよ、行って。わたしを忘れて幸せになって。
──嫌、行かないで! どうかふたりで幸せになれる道を探しましょう。いくらでも頑張るから。私を置いていかないで。
やがて、遠くで馬車が軋みながらゆっくりと進み出す音が聞こえた。
ああ……本当に、ローナンは本当に行ってしまうんだ。ネルは自ら諦めて投げ出した、ローナンとの未来を思って悲しみに打ちひしがれた。
まだ彼の温もりの残る外套を抱きしめて、ネルは雪の上にがくりと膝をついた。
そして下を向いて、嗚咽を上げながら泣いた。
ローナン。ローナン。嵐の夜の雷雲のように、真っ暗だったネルの世界に突然現れて、輝き、そして去っていったひと。
『君の涙が少ないように』
ええ、あなたの人生も、涙より喜びにあふれていますように。
『次に君の見つける愛が、いつまでも続くように』
そんなことありえないわ。
わたしの中でいつまでも続く愛は、あなたに対する想いだけ。でも、優しい言葉をありがとう。
そして、世界中があなたの素晴らしさを見てくれますように。盲目の娘にさえ見えたのだから、きっと難しいことではないはずね……。
さようなら、ローナン。
さようなら。
どれだけ泣きはらしただろう、全身が氷の柱になってしまったように凍てつきはじめたとき、ネルの頭上に穏やかな声が響いた。
「そんなに泣くなら、僕と来ればいいじゃないか」
ネルは目を開き、顔を上げた。
「ロ、ローナン……?」
悲しいほど声が震えた。「行ってしまったんじゃ……」
「貸し馬車の御者に、厩舎を見つけてそこへ馬を繋いでおいてくれと頼みに行ってきただけだよ。ねえ、ネル」
逆にローナンの声は、小憎たらしいほど落ち着いている。
「イザベラのことは、きっと君にはものすごい恐怖だっただろう。でもそれは、君が愛情深くて、責任感があることの裏返しだ。諦めることはないよ。子育てなんて誰にでも失敗があるものだ……。君が欲しくないなら、作らないことだってできる。まだ出来てなければの話だけど……」
ローナンはネルの前にひざまずいたようだった。
急に、彼の声が目の前に下りてくる。
「あのとき……僕は避妊しなかったからね」
この寒さでなければ、ネルの顔は真っ赤に茹で上がっていただろう。確かに、ふたりはあの夜、避妊をしなかったはずだ。
つまり、可能性としては……すでにネルの中にローナンとの愛の結晶がいることだってあり得るのだ。まったく考えつかなかったことだが、しかし、ローナンは正しい。
「ローナン」
たくさんの想いに胸が詰まりすぎて、ネルにはその名前を呼ぶことしかできなかった。
「君はイザベラを救ったんだね」
ローナンの口調には賞賛がにじみ出ていた。
「そうやって君がイザベラを救ったみたいに、バレット家のみんなが僕達の子供を助けてくれるよ。そのために家族がいるんじゃないか。忘れたのかい?」
ネルには見えなかった。
目の前は果てしない暗闇ばかりで、光はどこにもない。影も形も見ることができないのに、ネルは今、ローナンの瞳にうっすらと涙が浮かんでいるのが分かった。
もうこれ以上、意地をはることも、我慢することもできない。
ネルは両手を伸ばしてローナンに抱きついた。ローナンは、両手を広げてネルを受け止めた。
その時──ネルは知らなかったけれど──雪が弱まり、東の空に朝日が昇りはじめて、ふたりを白銀のきらめきで照らし出していた。
10
あなたにおすすめの小説
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長(吉本)
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
雄一郎 ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師(川木えみ)
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
Lord of My Heart 〜呪われ伯爵の白い(はずだった)結婚〜
泉野ジュール
恋愛
オリヴィア・リッチモンドは都会育ちのお嬢さま。
ふたりの出来すぎた兄と、絶世の美女の姉のすみっこで何不自由なく生きてきた十九歳。しかし二十歳を目前にして、いまだ夢見がちなオリヴィアに辟易した父は、彼女に究極の現実を突きつけた──ノースウッド伯爵エドモンド・バレット卿との結婚だ。
初対面から冷たい夫、ど田舎の領地、何だか妙に偉そうな老執事……かくして始まったオリヴィアの新婚生活は、信じられない混乱続き!
世間知らずで純朴なオリヴィアと、厳しい現実主義者エドモンドの結婚から始まる恋の行方。そして、バレット家に伝わる「呪い」とは?
【中近世英国風ヒストリカルロマンス。カクヨム・なろうにも掲載中】
【完結】お嬢様だけがそれを知らない
春風由実
恋愛
公爵令嬢であり、王太子殿下の婚約者でもあるお嬢様には秘密があった。
しかしそれはあっという間に公然の秘密となっていて?
それを知らないお嬢様は、日々あれこれと悩んでいる模様。
「この子たちと離れるくらいなら。いっそこの子たちを連れて国外に逃げ──」
王太子殿下、サプライズとか言っている場合ではなくなりました!
今すぐ、対応してください!今すぐです!
※ゆるゆると不定期更新予定です。
※2022.2.22のスペシャルな猫の日にどうしても投稿したかっただけ。
※カクヨムにも投稿しています。
世界中の猫が幸せでありますように。
にゃん。にゃんにゃん。にゃん。にゃんにゃん。にゃ~。
【完結】顔が良ければそれでいいと思っていたけれど、気づけば彼に本気で恋していました。
朝日みらい
恋愛
魔物を討伐し国を救った若き魔術師アリア・フェルディナンド。
国王から「望むものを何でも与える」と言われた彼女が選んだ褒美は――
「国一番の美男子を、夫にください」
という前代未聞のひと言だった。
急遽開かれた婿候補サロンで、アリアが一目で心を奪われたのは、
“夜の街の帝王”と呼ばれる美貌の青年ルシアン・クロード。
女たらし、金遣いが荒い、家の恥――
そんな悪評だらけの彼を、アリアは迷わず指名する。
「顔が好きだからです」
直球すぎる理由に戸惑うルシアン。
だが彼には、誰にも言えない孤独と過去があった。
これは、
顔だけで選んだはずの英雄と、
誰にも本気で愛されたことのない美貌の青年が、
“契約婚”から始める恋の物語。
妹のために愛の無い結婚をすることになりました
バンブー竹田
恋愛
「エミリー、君との婚約は破棄することに決まった」
愛するラルフからの唐突な通告に私は言葉を失ってしまった。
婚約が破棄されたことはもちろんショックだけど、それだけじゃない。
私とラルフの結婚は妹のシエルの命がかかったものでもあったから・・・。
落ちこむ私のもとに『アレン』という大金持ちの平民からの縁談が舞い込んできた。
思い悩んだ末、私は会ったこともない殿方と結婚することに決めた。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
虜囚の王女は言葉が通じぬ元敵国の騎士団長に嫁ぐ
あねもね
恋愛
グランテーレ国の第一王女、クリスタルは公に姿を見せないことで様々な噂が飛び交っていた。
その王女が和平のため、元敵国の騎士団長レイヴァンの元へ嫁ぐことになる。
敗戦国の宿命か、葬列かと見紛うくらいの重々しさの中、民に見守られながら到着した先は、言葉が通じない国だった。
言葉と文化、思いの違いで互いに戸惑いながらも交流を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる