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本編
Forgiving 4 - The Date
しおりを挟むA silence swallows the whole company in the room.
数秒の沈黙のあと──。
最初に口を開いたのは、あかねでも三島でもなく、ケネス本人だった。
「驚かせてしまうのは分かっています。疑問に思うでしょう、なぜ、と」
「え、あ、あの……」
「わたしたちは昨日初めて顔を合わせたばかりだ。ろくに面識もない。それがどうしてこんな話になるのか、と」
「そう……です、でも」
口篭っていしまうあかねに対して、張本人のケネスは、仕事の話をしている時と同様に滑らかで饒舌なままだ。それが余計に現実味を失わせた。もしかしたら、からかわれているだけなのかもしれない──緊張に震えそうになる手をなんとか抑えて、あかねは、普段より気丈に背筋を伸ばし、ケネスに答えた。
「おふざけはよして下さい、ミスター・リッター。今は仕事の話をしているのでしょう?」
「『おふざけ』ですか。もちろん、すぐ真剣に取って貰えるとは思わなかったけどね。でも、ミス・イチジョー、これは本当に本気の話なんです」
片膝をついたままそう言ったケネスは、微笑と共にあかねの手を取ると、ゆっくりとその甲に軽いくちづけをした。
「……っ!」
「ミスター・リッター」
混乱しているあかねに代わって、三島が声をあげて間に入った。彼も同じく混乱しているようなのは変わらないが、少なくとも、本人のあかねよりは落ち着いているのだろう。
「どういう事でしょうか……? その、あなたの当方への融資の決定は、あかね君が理由だと」
「確かに、そういうことになります。しかし、もちろん強制するつもりはありません。それにビジネス面もきちんと考えました。確かに現在の状況はあまり良くありませんが、経営基盤はしっかりしているし、ミスター・ミシマ、あなたのような優秀な社員もいらっしゃる。この融資は──そうですね、求婚の手土産だとでも思って頂ければ」
ケネスは落ち着いた声でそう宣言すると、もう一度、あかねに対して例の、作り物か本物か分からないような不可解な笑顔を見せた。
気が付けば太陽は西に傾き、空は日中の陽光と明るさを失いつつある。地平線へ沈もうとしている太陽は、その日最後の明かりを細々と地上に降らせていた。珍しく空気は乾いていて、過ごしやすい夕暮れ時でもあった。
この夕方──あかねは、本来ならまだ会社に残るべきところだった。再興を目指してやるべき仕事が山とあったのだから。それがどういう訳か、これから始まる夕食の為に、あれでもないこれでもないとイブニングドレスを選んでいる自分がいる……。
(黒じゃ堅苦しすぎるし、ピンクじゃちょっと子供っぽいし)
会社のある建物から出てすぐ近場にあるショッピング街で適当な店を見つけると、あかねは急いで夕食用のドレスを選び始めた。結局あの後、ケネスは、この話は置いておいて仕事の話をしましょうと──融資話をとんとん拍子で進めてしまったのだ。額もあかね達が考えていたよりもずっと大きく、会社としては夢のような話だった。こちら側に揃えるべき書類があるため、完全に話が締結するのは数日後だが、少なくとも暗礁に乗り上げかけていた一条グループは今、息を吹き返す足掛けを得たことになる。
そしてケネスは、会社を後にする直前、あかねを夕食に誘った。場所は知る人ぞ知る著名なフレンチレストランで、高価な事でも知られている。間違っても仕事帰りにそのままの格好で寄れる場所ではない。
「二人で話をさせて下さい、カジュアルなデートだと思って。無理強いはしませんから」
と説明したのはケネスだ。
融資話の手前、彼をむげにする訳にはいかなかったし、実のところ、あかねに断る理由はなかったのだ。最初に一目見たときから、あかねがケネスに惹かれたのは事実だったのだから──聡明そうな彫りの深い顔立ちは、否応なしにあかねの瞳を引き付けたし、声も物腰も、女性なら溜息を吐かずにはいられない、そんな魅力的な雰囲気をケネスは充分に持っている。
明るい店内の一角で、イブニング・ドレスのコーナーを一瞥しながら、あかねは今夜起こるべきことを想像して頬が火照ってくるのを感じていた。
そう、あかねは結局、そのケネスの誘いを受けたのだ。
指定されたレストランは充分すぎるほど良識のある場所だ。人も多い。お互い子供ではないのだから、後ろめたく思う事はなにもない──そんなふうに自分を納得させていたが、本当はただ単純に、嬉しかったのだ。彼のような男性が自分を誘ってくれたこと。
そして……。
(で、でも、結婚って……!)
まるでお伽噺だ。あかねは確かに、どちらかと言えば夢見がちな方ではあったけれど、それが本当に現実になると思い込むほど重症ではない。
あの後のケネスの態度はまた元通り、とても紳士的だったから、もしかしたらやっぱり、あれは冗談だったのかもしれないと、あかねは自分を落ち着かせていた。ただ昨日今日とで、あかねをからかったのだ。少し大袈裟な冗談……。
最終的にあかねは、いくつか試着した中で、薄い茶色の女性的なドレスを選んだ。スカートの裾は膝までの長さで、それが長すぎず短すぎずで、丁度いいものに思える。
清算を済ませて店の外に出ると、太陽の姿は殆ど消え入っていた。
仕事帰りの社会人たちが早足に遊歩道を通り抜けていく。ある者は幸せそうに、またある者はそうでなく。いつも日常の一部として受け入れていたその光景が、なぜかその時だけ、遠く、空しいものに感じた。
たとえ落ちても、あかねは社長令嬢として育ってきた。
華やかな場所には一応慣れているし、礼儀作法や振る舞いも、それなりに分かってはいる──が、今夜ばかりは少し驚いた。ケネスに誘われたレストランへ約束の時間から3分ほどずらして入ると、黒いスーツの案内係が丁重に挨拶してきた。
「一条あかね様ですね、リッター氏はカウンターでお待ちです。すぐお席を用意致しますので」
はたして、ケネスは確かに、カウンターで飴色の飲み物が注がれたグラスを持って立っていた。ウィスキーだろうか。服装は昼間と同じくスーツだが、別のものに着替えている。しかし昼と同様、見事にケネスの身体に合っていて、それが店の高級な雰囲気と完璧に調和している。
案内係が近づくと、ケネスはすぐに顔を上げた。
あかねを見つけると少し驚いたような顔をしたが、しかし、それはほんの一瞬だった。すぐにもとの慇懃な表情に戻ると、カウンター内にいる男に何かを言って、あかねの方へ歩いてきた。
「どうかな。この店が嫌なら、すぐに他の所に変えますよ」
ケネスは最初にそう提案してきた。しかしその口調の奥には、そんな筈はないとでも言いたげな自信も垣間見られる。傍目には憎らしいくらいの紳士ぶりだった。
「まさか! こんな素敵な場所が都内にあるなんて知りませんでした。名前だけは聞いた事があったんですけど、本当に綺麗……」
「気に入って貰えたなら嬉しい。アカネ──と、呼んで構いませんか」
「は、はい」
「良かった。今夜は一番の席を用意させたから、楽しんで貰えると思います」
ケネスはそのまま、誘うようにあかねを店内へ招いた。
店内では、美しい古典絵画たちが豪華な額の中で各々の美を競っている。床は石造りで、塵も染みも見当たらない。テーブルは木製だが、その落ち着いた色合いは昨日今日造られたものではないことを示していて、それだけでもあかねの感嘆の溜息を誘った。
案内された席は、言われた通りその店一番の場所だった。
他の席とは一段だけ高い位置に置かれており、一方に目を向けば全フロアが見渡せる上に、逆を向けばガラス扉を通じて緑に溢れた中庭が視界に入ってくる。その中庭もまた所々、アンティーク調の照明に飾られていて、なんともロマンティックだ。しかし今あかねの心臓を高鳴らせている理由は、この景色でも、それだけで大きな価値があるであろうテーブルの上の食器でもなかった。
ケネスだ。
静かに、しかし優雅にアペリティフに口を付ける彼には、昼間とは少し違う色気があった。
「好きなものを頼んで下さい。パテが有名らしいが、スシがいいと言うなら用意させますよ」
「いえ、お勧めのものを……」
はにかんでそう答えるあかねに、ケネスは初めて、本物らしい微笑を見せた。目の前に席を取った彼との微妙な距離に、あかねはますます鼓動が早まるのを感じてきた。
目の前にいるこの魅力的な男性が、突然あかねの会社を救いたいと言い出し、おまけに結婚を申し出てきたのだ。
考えれば考えるほど、夢物語の気がしてくる。
あかねはちびちびとアペリティフに口を付けながら、ケネスを盗み見た。目が合うと軽く微笑むその表情が、ますます体温を上げる。綺麗な輪郭の線だと、あかねは思った。彫りの深さに代表される彫刻的な顔立ちは、日本人のあかねにとってはそれだけで一種の神秘だ。
それなりに外国人との交流はあった方だと思うが、ケネスはまた独特の不思議な魅力を持っている気がする。パッと見では美形なのかそうでないのか少し判断し辛い造形なのに、こうして見つめていると、否応なしに惹きこまれて、そのまま目を離せなくなる。
「に……日本は初めてなんですよね? よくこんな素敵な店をご存知でしたね」
とりあえず何か喋らなくては。そう思ったから、あかねはとりあえず思い付いたことをぱっと口にしてみた。するとケネスはグラスをテーブルに戻しながら落ち着いた声で答えた。
「あなたを食事に誘おうと最初から決めていたから、ですよ。知っていた訳ではないんです。この街で一番の場所をと調べさせてあったからだ」
「ま、まぁ……」
「その為にここまで来たんですから」
「あの、そのお話ですけど、ミスター・リッター」
ケネスの声は落ち着いた中にもなにか明らかに熱っぽい響きがあって、あかねは慌てて話題を変えようとした。しかし相手は一枚、いや、それ以上に上で、逆にそのあかねの言葉に便乗してくる。
「『そのお話』は本物だ、アカネ。わたしはあなたに会いたくて日本まで来たんです。あなたに求婚を──いや、さすがに21世紀にそれはないな。今は求愛とでも言っておきましょうか。あなたに交際を申し込みたくて来たのだと。融資はついでの話です、調べてみたらあんな状況だったので」
「調べて……?」
「悪く取らないで下さい、インターネットで少し見てみただけです」
あかねはもう一度ケネスをまじまじと見つめた。
彼の瞳は確かに真実を語っている、ような気が、あかねにはした。それでも最大の疑問は残ったままで、それをどう切り出すべきかと思いを巡らせてみるのに、考えれば考えるほど頭の中が混乱してくる。そうこうしているうちに、ウェイターが注文を取りに来た。ハーフなのだろうか、日本人とも外国人ともつかないエキゾチックな顔立ちのそのウェイターは、日本語も英語も完璧に話した。若いが物腰も柔らかく礼儀正しい。こんな従業員のレベルだけ見ても、やはり、この店の格調高さがうかがえた。
ケネスはケネスで、慣れた感じで二人分の注文を済ますと、またあかねに向き直った。
両肘をテーブルに付き、手を組んでその上に顎を軽く乗せる。その仕草は繊細でいて少しラフで、間違いなくあかねの胸を高鳴らせた。
「あなたは美しい、アカネ。私が想像したよりずっと美しくなった」
そして、ケネスは微笑んだ。
あかねはまた、答える言葉が見付からずただ息を飲む。
何? この人は何を言っているの──そう、現実を持て余しながら。
「もちろん、わたしがあなたを見たのは昨日が初めてではないんです。五年ほど前、あなたは一度父上と一緒にイギリスに来た。覚えていますか? その時、実業家が集まるパーティーにあなたも連れて来られていた。あなたはまだ学生だったでしょう。幼かった。わたし達から見ればまだ童女のようにさえ見えた。しかし──」
途切ることなく続けられるケネスの話に、あかねは当時をうっすらと思い出した。確かに、その頃一度父に連れられて渡英した記憶はある。五日程度の短い旅だったはずで、父の仕事がてらに、見聞を広めるようにと同伴させられたのだ。ビジネスのパーティーのようなものにも、顔を出した覚えがある。
「しかし美しかった。いや、正確には、いつか美しくなるだろうと感嘆させられた。あの時のあなたが私の心をとらえたのです。とらえて放さなかった。今日まで。そしてこれからも」
ケネスの言葉は、まるで旋律のようだった。
それが自分に対する愛の告白でなくとも、あかねは聴き入ってしまったはずだ。
「振り切ろうと思った事もありました。諦め、忘れようと。しかしある時点で、そんなものは無駄な足掻きだと気が付いたのです。いつかあなたに会いに行こうと思いましたよ。それが先日、あなたの父上の悼辞を突然耳にしたんです」
淡々と語られているようで、ひどく熱っぽくもある。
熱いのに──でも、なぜか足先が冷えていくような冷たさも感じた。
愛の告白をされているはずだ。それが、どうしてこんな緊張を誘うのだろう。
「いきなり結婚とは驚かせたでしょう。けれどあれがわたしの正直な気持ちです。あなたほどわたしの心を強く捕らえた女性はこの世にいない。いきなり求婚とは行き過ぎだったかもしれませんが、アカネ、どんな順序を踏むことになっても、あれが最終的なわたしの願いになると、分かっているからこそ言ったのです」
「…………」
あかねは答えられなかった。
気が付くとウェイターが前菜を運んできていて、二人の間に立って給仕を始めている。
手の込んだ美味しそうな料理だ。しかしもう、いったい、食事の味を感じる事が出来るだろうか――そう疑問に思えるほど、あかねは浮ついた気分だった。
ケネスはそんなあかねにもう一度、微笑を見せて、テーブルの上で組んでいた手をほどいた。
「とりあえず食事にしましょう。これ以上告白を続けたら、あなたが心臓発作を起こしてしまいそうだ。せっかく再会できたばかりなのに、それは困るんでね」
冗談なのか本気なのか。
ケネスはそのままウェイターにいくつか指示を残すと、あかねに食事を勧めた。
その夜の食事は、それから二時間ほどで終わった。
本格的なフレンチで、一品一品の間に結構な時間を置いていたせいだ。しかし純粋に食を楽しめる一連の料理でもあった。コースが終わると、ケネスは食後酒を、あかねは紅茶を頼んでそのまま店を後にした。
店から出るとまた、現実の世界が広がっている。
都心独特の目まぐるしい喧騒が、数時間前まではこれこそ現実だと思っていたはずなのに、今度は逆に非現実のような気がしてくる。二人は一緒に外に出ると、すっかり暗くなった夜空を見上げた。ケネスは少し歩こうか、それともすぐにタクシーを捕まえようかとあかねに訊いてきた。
「いえ……まだ電車がありますから」
とあかねが答えると、ケネスは少し怒ったような顔でそれを否定した。
「冗談はよして下さい、こんな時間に女性を一人で電車に乗せるとは。タクシーを呼びます、いいですね」
しかし、レストランは大通りから少し離れた細い道に面しており、入り口ですぐにタクシーは捕まらない。
結局、どちらにしても少し歩こうという事で意見がまとまった。たっぷりととった食事の後、自然と身体がそれを求めているようだ。
続く遊歩道は色とりどりのネオンに照らされていて、この時間にも多くの車両が行き来する。特に目的地があるわけでもないので、二人はゆっくりと歩を進めた。
「今夜はありがとうございました。あんな素敵なお店で、料理もとても美味しくて」
「よかった。気に入って貰えたなら嬉しいです」
「融資の話も。わたし、本当に何て言ったらいいのか……」
「わたしが勝手にやったことです。それに、利益が出たらわたしもその恩恵にあずかるわけですから、礼を言われるような事ではありませんよ」
「いえ、それでも感謝します」
結局、食事前のあの告白からそれ以上、ケネスは求婚の話題について触れなかった。
今もだ。
話した話題はといえば、仕事上の面白おかしい体験談だったり、音楽や絵画だったり、日本語の勉強についてだったり、だ。あかねも自分からその話題には踏み込まなかった。
ただ、この頃になるとあかねは、ケネスに惹かれはじめていく自分を自覚してきていた。
その紳士的な物腰、態度、深く引きこまれる瞳。しかし、それでも、心の中まではのぞけないミステリアスさもまた、もっと彼を知りたいという欲求を芽生えさせる。
適当に歩いて大通りまで出ると、タクシーが数台停まっているのが二人の目に入った。
どちらから言い出した訳でもなく、ここまでだ、と無言で同意して、ケネスはそのうちの一つを拾った。ケネスは運転手に現金を渡し、あかねの指定する場所まで彼女を送るようにと言ってから、彼女を振り返る。
日本ではそこまでしなくてもいいのだと、伝えるべきな気もした。
しかし、ここまで紳士的な彼にそれを言ってしまうのも、逆に失礼になる気がする。欧米ではそれがマナーだし、今は、今夜は。ここまでは甘えさせてもらおこうとあかねは決めていた。それは、あかねがケネスの存在と求愛を受け入れ始めた証拠、でもあった。
「楽しかった。今夜はありがとう、おやすみ」
「こちらこそ……ありがとうございました、おやすみなさい」
二人は見つめ合い、しばらくして、あかねはタクシーに乗り込んだ。触れ合う事も、もちろんキスもない、素っ気無い終わり方。
ケネスは去っていくタクシーを静かに見つめていた。
あかねは自宅に戻るまでの車内で、いつにない興奮を感じていた。きっと今夜は眠れない。そんな気分で。
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