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村づくり 初級編
水路完成と夢のお告げ 4
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「それで、エルフの村へ行くメンバーなんだが、雄介を連れて行きたいが良いか?」
マシューが私に向かって聞いてきたので「雄介本人に聞いてくれ」と雄介に話を促す。
「俺は構わないけど、母さんがなんて言うか」と雄介が困った顔で私を見てくる。
「多分大丈夫だと思うけど、後で聞いてみるか」
雄介は私の答えに頷いて、マシューに改めてどうこうしたい旨を伝える。
「おし、そんじゃあ雄介以外のメンバーだな。先ずは当然俺だろ、それにラルフとラナ、バネッサかエリサのどちらかを連れて行きたいんだが」
「ハイ、質問。エルフ側の同行者でラナは解るんだけど、なんでバネッサかエリサなんです?」
マシューの人選が不思議だったのか雄介が手を挙げて質問する。
「あぁ、それな、アマンダ達狩猟トリオがいた方が戦力的には安心なんだが、ラルフに来てもらうとなると、ここの食料確保が手薄になるからな、そこで順当に年齢の高い二人の内どちらかに出てもらう感じだな」
「年齢でいうとラナと同い年のアマンダでは?」
「アマンダはラナの代わりに、ここに残るエルフ達のまとめ役をやってもらう予定だ。それと因みに言うと、ソフィアは確実に優希さんが手放さねぇだろ?」
おぉ、マシューって意外と物事を考えてるんだ。
私が感心して話を聴いていると、
「あぁ見えても、一応リーダーだからな」とラルフさんがニヤリと笑って話掛けてきたので頷いて答えた。
「て、訳で今日の晩飯の時に三人に話をするぞ。あと出発予定は二日後を予定するが、三人の意見を聞いて最終調整な」
マシューは私たちに宣言し、私たちはそれぞれ頷いて答えた。
「はーい!みんな聞いてー!今日はバーベキューだから、自分達で焼いて食べること!それと、ご飯みあるからモリモリ食べてね!それじゃ、いただきます!」
「「「いただきまーす!」」」
恒例のアンナの音頭で夕ご飯が始まった。
今日はバーベキューなので、皆んながBBQコンロに群がって好きな物を焼いている。
流石にミミズクファミリーには厳しいので、ミミーにはルルたち年少組と混じってソフィーが代わりに焼いてあげている。
私と優希は、ミミズクパパのマークとママのメイニーにそれぞれ焼肉をこんもり盛って持って行ってあげる。
「この焼肉のタレって言うのは美味いな」
「ホント美味しい!」
マークとメイニーは山盛りの焼肉に舌鼓をうちながら楽しそうに食事を楽しんでいる。
「優希もお疲れさん、そろそろ大丈夫そうだから俺たちも食べようか」
「そうね、今のうちに食べちゃおう」
私は優希の代わりにコンロに肉とウインナー、野菜を置いて焼き上がり次第、優希のお皿に盛っていく。
「ありがと。それで、雄介があの子達の村へ行くメンバーに選ばられたって?」
「あぁ、本人は行く気だよ。俺的には心配だけど、二十歳過ぎた大人として本人の意思を尊重するよ」
私は焼きあがった肉を口に放り込みながら、雄介の同行を賛成する。
「本音のとことろは?」
「そりゃあ心配だよ。出来ればこの結界の外へは出て行って欲しくないよ」
「でも?」
「あの子達の身内が生き残っているのなら助けたいし、会わせてあげたい」
「よね~」
「優希はどうなんだ?」
優希は口直しの麦茶を一口飲んでから自分の気持ちを話し出した。
「正直言ってエルフの村になんか行かないで、みんなココに居れば良いと思ってるわ。エルフの村の人達には申し訳ないけど、他人より身内の方が大事だもん」
「でも?」
「あの子達の事を思えば肉親や親族が一人でも居てくれればと思うし、その為にマシューさん達だけに危険を負わせる訳にはいかないわ」
「だよなぁ」
優希と私は軽くため息を吐いて、スラ吉に野菜クズと焼け焦げた肉を食べさせる。
「俺が戦えれば良いんだけど」
私がボソッと呟いたら、優希がプッと吹き出して「あなたに武器なんて似合わないわよ」と言って笑い出した。
むう
晩御飯も終盤になったところで、マシューが立ち上がり二日後のエルフの村への遠征について説明を始めた。
「・・・という訳で、遠征に同行してほしいメンバーだが、俺と雄介、ラルフは確定だ。それとラナとバネッサかエリサには現地でのまとめ役として参加して欲しい」
「私は問題ありませんが、バネッサかエリサのどちらかの参加で良いのですか?」
ラナがマシューに問いかける。
「あぁ、流石に三人を安全に守りきれる自信がねぇからな、出来れば二人が良いんだが」
「私ひとりでも良いのですが」
「向こうの状況が分からねぇから、一人ってのは出来れば避けてぇんだ」
ラルフがコーヒーを飲みながらマシューの意見を捕捉する。
「はーい!私参加しても良いですよー」
エリサが手を挙げて話に参加する。
「エリサ大丈夫?」バネッサが心配そうにエリサを見つめる。
「大丈夫、大丈夫。雄介さんの銃とマシューさん達がいるんだから、安心して行ってこれるよ」
エリサがバネッサの手を握って安心させながら「マシューさんですよね~」とマシューに話をふる。
「おう!そこら辺の護衛は任せとけ、擦り傷ひとつも負わせやしねえよ」
マシューは胸を張って宣言する。
「俺も戦えればなぁ」
私がボソッと呟いた一言は思いの他大きかったらしく、みんなが私に注目する。
「洋一父さんに剣は似合わないよねぇ、剣よりスコップかクワって感じだし・・・それかスラ吉?」
私の足にベターと絡みついているスラ吉を見ながらエリサが呟いた。
マシューが私に向かって聞いてきたので「雄介本人に聞いてくれ」と雄介に話を促す。
「俺は構わないけど、母さんがなんて言うか」と雄介が困った顔で私を見てくる。
「多分大丈夫だと思うけど、後で聞いてみるか」
雄介は私の答えに頷いて、マシューに改めてどうこうしたい旨を伝える。
「おし、そんじゃあ雄介以外のメンバーだな。先ずは当然俺だろ、それにラルフとラナ、バネッサかエリサのどちらかを連れて行きたいんだが」
「ハイ、質問。エルフ側の同行者でラナは解るんだけど、なんでバネッサかエリサなんです?」
マシューの人選が不思議だったのか雄介が手を挙げて質問する。
「あぁ、それな、アマンダ達狩猟トリオがいた方が戦力的には安心なんだが、ラルフに来てもらうとなると、ここの食料確保が手薄になるからな、そこで順当に年齢の高い二人の内どちらかに出てもらう感じだな」
「年齢でいうとラナと同い年のアマンダでは?」
「アマンダはラナの代わりに、ここに残るエルフ達のまとめ役をやってもらう予定だ。それと因みに言うと、ソフィアは確実に優希さんが手放さねぇだろ?」
おぉ、マシューって意外と物事を考えてるんだ。
私が感心して話を聴いていると、
「あぁ見えても、一応リーダーだからな」とラルフさんがニヤリと笑って話掛けてきたので頷いて答えた。
「て、訳で今日の晩飯の時に三人に話をするぞ。あと出発予定は二日後を予定するが、三人の意見を聞いて最終調整な」
マシューは私たちに宣言し、私たちはそれぞれ頷いて答えた。
「はーい!みんな聞いてー!今日はバーベキューだから、自分達で焼いて食べること!それと、ご飯みあるからモリモリ食べてね!それじゃ、いただきます!」
「「「いただきまーす!」」」
恒例のアンナの音頭で夕ご飯が始まった。
今日はバーベキューなので、皆んながBBQコンロに群がって好きな物を焼いている。
流石にミミズクファミリーには厳しいので、ミミーにはルルたち年少組と混じってソフィーが代わりに焼いてあげている。
私と優希は、ミミズクパパのマークとママのメイニーにそれぞれ焼肉をこんもり盛って持って行ってあげる。
「この焼肉のタレって言うのは美味いな」
「ホント美味しい!」
マークとメイニーは山盛りの焼肉に舌鼓をうちながら楽しそうに食事を楽しんでいる。
「優希もお疲れさん、そろそろ大丈夫そうだから俺たちも食べようか」
「そうね、今のうちに食べちゃおう」
私は優希の代わりにコンロに肉とウインナー、野菜を置いて焼き上がり次第、優希のお皿に盛っていく。
「ありがと。それで、雄介があの子達の村へ行くメンバーに選ばられたって?」
「あぁ、本人は行く気だよ。俺的には心配だけど、二十歳過ぎた大人として本人の意思を尊重するよ」
私は焼きあがった肉を口に放り込みながら、雄介の同行を賛成する。
「本音のとことろは?」
「そりゃあ心配だよ。出来ればこの結界の外へは出て行って欲しくないよ」
「でも?」
「あの子達の身内が生き残っているのなら助けたいし、会わせてあげたい」
「よね~」
「優希はどうなんだ?」
優希は口直しの麦茶を一口飲んでから自分の気持ちを話し出した。
「正直言ってエルフの村になんか行かないで、みんなココに居れば良いと思ってるわ。エルフの村の人達には申し訳ないけど、他人より身内の方が大事だもん」
「でも?」
「あの子達の事を思えば肉親や親族が一人でも居てくれればと思うし、その為にマシューさん達だけに危険を負わせる訳にはいかないわ」
「だよなぁ」
優希と私は軽くため息を吐いて、スラ吉に野菜クズと焼け焦げた肉を食べさせる。
「俺が戦えれば良いんだけど」
私がボソッと呟いたら、優希がプッと吹き出して「あなたに武器なんて似合わないわよ」と言って笑い出した。
むう
晩御飯も終盤になったところで、マシューが立ち上がり二日後のエルフの村への遠征について説明を始めた。
「・・・という訳で、遠征に同行してほしいメンバーだが、俺と雄介、ラルフは確定だ。それとラナとバネッサかエリサには現地でのまとめ役として参加して欲しい」
「私は問題ありませんが、バネッサかエリサのどちらかの参加で良いのですか?」
ラナがマシューに問いかける。
「あぁ、流石に三人を安全に守りきれる自信がねぇからな、出来れば二人が良いんだが」
「私ひとりでも良いのですが」
「向こうの状況が分からねぇから、一人ってのは出来れば避けてぇんだ」
ラルフがコーヒーを飲みながらマシューの意見を捕捉する。
「はーい!私参加しても良いですよー」
エリサが手を挙げて話に参加する。
「エリサ大丈夫?」バネッサが心配そうにエリサを見つめる。
「大丈夫、大丈夫。雄介さんの銃とマシューさん達がいるんだから、安心して行ってこれるよ」
エリサがバネッサの手を握って安心させながら「マシューさんですよね~」とマシューに話をふる。
「おう!そこら辺の護衛は任せとけ、擦り傷ひとつも負わせやしねえよ」
マシューは胸を張って宣言する。
「俺も戦えればなぁ」
私がボソッと呟いた一言は思いの他大きかったらしく、みんなが私に注目する。
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私の足にベターと絡みついているスラ吉を見ながらエリサが呟いた。
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