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8.やっぱり嫌いです!
6話
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「まぁ、クロード様。最初から怒ってなどいませんよ。今朝もそう言ったではありませんか」
「それならうちの馬車で一緒に帰……」
「クロード様と関わりたくないとも今朝言いましたよね? 毎日放課後に待っているのをやめていただけますか?」
にっこり笑ってそう言うと、クロード様は言葉に詰まった後、悲しげにうなずいた。
この前まではかわいそうに見えてしまったその表情も、なんだか今日は腹立たしい。
落ち込むくらいなら私に構うのをやめて、ミアのところにでも行って優しくしてもらえばいいではないか。
私が距離を置こうとした途端、焦ってご機嫌を取ろうとするなんて馬鹿みたい。私が元通りクロード様に無批判に従うようになったら、またあっさり態度を変えるのではないだろうか。
クロード様の顔を見ているだけでふつふつ怒りが込み上げてくる。
「じゃ、じゃあ今度の休日にまたどこかへ出かけないか!? 劇場でもカフェでも買い物でも、どこでもエミリアの好きなところへ連れて行ってやるから!」
「今度の休日はレスター様とファロンの街へ行くので無理です」
「え?」
私が答えると、クロード様は呆気に取られたような顔をする。
「レスターと? どういうことだ?」
「今日の精霊学の授業の前に約束したんです。『妖精と花の迷路』の舞台になった場所に行ってみようって」
「それならうちの馬車で一緒に帰……」
「クロード様と関わりたくないとも今朝言いましたよね? 毎日放課後に待っているのをやめていただけますか?」
にっこり笑ってそう言うと、クロード様は言葉に詰まった後、悲しげにうなずいた。
この前まではかわいそうに見えてしまったその表情も、なんだか今日は腹立たしい。
落ち込むくらいなら私に構うのをやめて、ミアのところにでも行って優しくしてもらえばいいではないか。
私が距離を置こうとした途端、焦ってご機嫌を取ろうとするなんて馬鹿みたい。私が元通りクロード様に無批判に従うようになったら、またあっさり態度を変えるのではないだろうか。
クロード様の顔を見ているだけでふつふつ怒りが込み上げてくる。
「じゃ、じゃあ今度の休日にまたどこかへ出かけないか!? 劇場でもカフェでも買い物でも、どこでもエミリアの好きなところへ連れて行ってやるから!」
「今度の休日はレスター様とファロンの街へ行くので無理です」
「え?」
私が答えると、クロード様は呆気に取られたような顔をする。
「レスターと? どういうことだ?」
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