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第2章・爆裂旅団結成!
10.中年職人、煤だらけの少女
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「ここが工業都市ベルマインか!」
異世界と聞くとやはり中世の城下町や農村が思い浮かぶが、目の前の工業都市はとても異世界とは思えない街並みだった。
建物自体はレンガ造りで中世を感じるのだが、それ以外の景色は圧巻だ。まさに産業革命中の欧米諸国と言っても差し支えないだろう。
「ずっと小さな村ばっかり見てたから……こういう都市を見るとすごいなって思うよ」
「は?うちの村が小さいって言いたいわけ?」
「じゃあ少し小さい村に訂正するとしよう」
エルフィーナは俺の足を踏み抜くと街の景色に吸い込まれるように歩き出した。幼い子供かよ。
「冒険者登録をするには……ギルドに行かなきゃいけないが、どこにあるかわかるか?」
「知るわけないでしょ?大半を村で過ごしてたのに。でもギルドって凄い場所だから目立つところにあるんじゃないの?」
雑談しながらギルドを探していると、いかにもな建物が見えた。ドラゴンの頭の上を剣と杖が交差していたので、多分ギルドに違いないはずだ。西部劇でよく見るあの押して入るタイプの扉、それを冒険者らしき男がくぐっていった。
「これだな……」
「入りましょう。これでいよいよ私達も冒険者よ──入らないの?」
俺は怖かった。ギルドに入って、冒険者登録の手続きをして、晴れて魔王を討伐しに行ける。しかし……ここで一歩踏み出したら、なんだか今までの俺には戻れない気がする。
他人からの評価?それとも勇者としての価値を否定されるのが怖い?いや……このモヤモヤとした感情はあれだ。俺は始まりの一歩を踏み出す。つまりは今までの俺──日本にいて配管工として働いていた頃の俺──との決別を意味する。
「怖いの?」
「こ、怖いわけないだろ!ちょっと足が痺れてただけだ……!」
ギルドの扉をくぐった。典型的な酒場だった。筋骨隆々な男達が騒いで、女騎士のパーティーが雑談を交わし、魔法使いがジョッキを持ちながら寝ている。
「ぼぼ、冒険者登録をしに来ました」
受付のおばさんは二枚の紙を手渡すと、冒険者の概要について説明し始めた。
話がかなり長かったので、エルフィーナは近くにあった椅子を引き寄せてそこに座る。
「まずは貴方達の力を測定するために、この魔力水晶を使います。最近は便利になって、適正の高い職業も教えてくれるんですよ」
水晶玉。たまに占い師が持っているのをテレビで見たことはあったが、生でこんなに大きいのを見るのは初めてだった。
エルフィーナが水晶玉に両手を置くと、パッと光り文字が朧気に浮かび上がった。〈魔法使い/ハイウィザード〉を見るとエルフィーナは誇らしげに俺の顔を見た。
「ハイウィザード……上級魔法使いに与えられる称号です。活躍を期待しています!」
気怠げな態度は一変し、いかにも仕事の出来るキャリアウーマンのような姿勢になった。エルフィーナが素質のある人間だと知ったら態度を変えやがって……
「ではいかにも勇者様のような貴方様も!」
俺は言われるがままに手を置いた。一瞬電流が走った気がしたが、それも本当に微弱なので気になるほどでは無い。受付のおばさんの態度が癪に障るが、まぁこうやって目上の人のように扱ってくれるなら気にしないことにしよう。
ビリビリと火花が散る音が鳴り、丁度静まり返っていたギルドの視線が俺の方に集まった。周囲の冒険者達は俺やエルフィーナを見てざわついた。期待の新人へ向ける視線、とかではないかもしれない。
そして──水晶から文字が浮かび上がった。
〈特別職/職人〉
「おいこれ壊れてるぞ」
*
「あっはっはっはっ!職人って!勇者のあなたが職人って!」
兎にも角にも、俺達はギルドで冒険者の登録を終わらせた。勇者よりも職人適正の方が高い俺はしばらくの間エルフィーナの笑いの種になりそうだ。軽く腹に肘打ちすると俺を睨みながら黙る。
魔導塔の近くにある草むらで寝転がりながら俺達は束の間の休息を楽しんだ。これから新しい仲間の募集をかけるか、それともこの二人で魔王を討伐するか。
どちらにせよ険しい道なことには変わりない。
「まぁそんなこともあるわよ。あまり気を落とさずに行きましょう?」
エルフィーナ……
そんなに優しい言葉を投げかけながら口元は笑ってるのは何故だ。
俺は何か良さそうな言い訳が無いか思考を巡らせた。適正職業が勇者でも冒険者でもない俺は職人のスキルで異世界を無双しました、とかにはならないよな……多分だが夢想になるだろう。
「そういえば、前々から気になってたことなんだけど、タクミって私と会う前は何やってたの?」
この世界の核心に迫るような質問だ。まだ旅を共にして一週間程度の仲だが、話すべきかそれとも適当に誤魔化すべきか……悲しいことに今の俺にはわからない。
「俺は……俺はなんなんだろうな」
そう呟いた頃と同時に、大爆発の音が耳に入った。
「伏せて!」
「いってえ!」
俺はエルフィーナに数少ない頭髪を掴まれると、そのまま地面に押し当てられた。大地と抱擁を交わしている間、頭上を無数の瓦礫が掠めた気がする。
「な、なんだ!なんの爆発だ!」
「見て!魔導塔が爆発したみたい……」
「そんな……とりあえず行くぞ!」
さっき魔導塔には触れてみたが、ダイナマイトでも壊せなさそうな強度を持っている。TNT火薬が大量にあって壊せるか、壊せないかくらいの硬さだというのに粉々に吹き飛ぶとは……
「すごい煙の量だ……まるで煙幕でも放ったみたいだな」
足元に落ちた瓦礫を掻き分けながら歩いた。もうもうと煙が空に立ち上り、やがて空に消えていく。俺とエルフィーナは爆発の中心に人が立っているのを見つけた。
「おい、大丈夫か!」
「子供じゃない?」
爆心地は煤が濃く、口元を抑えないと肺をやられそうだ。煙の中立っている子供に俺は大きな声で聞いた。が、返事は無くただその場に立ち尽くして空を眺めていた。
「うわあああ!また失敗だあああ!」
突如その子供は叫び出し、魔導塔の付近を走り出した。少女の声だ。煤と塵で見えなかったが、その正体はまだ小さい女の子らしい。身長は……エルフィーナよりも遥かに小さく、大体小学生くらいってところか。
「お……落ち着きなよ!」
エルフィーナが弱々しい声でその女の子に話しかける。ふと足を止め、俺達を見るとまた叫びながら走り出す。なんなんだこれ、コントか?
とにかく俺達は二人がかりでその女の子を抑えた。体格は小さいのに力は大人くらいあって結構大変だった。
ようやく落ち着いた彼女を座らせると、俺達は話を聞いた。
「おい……君は何者なんだ?」
「あ、えと……アタシはメルル、この塔に住んでる研究者だよ」
既に瓦礫と化した塔を見ると、メルルという名の少女は顔から血の気が引いていった。ようやく自分の家が無くなったことに気づいたのか、今度はその場で叫び出した。
「ひゃ、ひゃあああ!アタシの家があああ!」
話を聞いたところ、メルルはドワーフとエルフのハーフで、幼い外見とは裏腹にベルマインの中でも指折りの技術と才能を持つ技術者だという。
「煙で見えなかったがまさか研究所が吹き飛ぶとは!」
しかしさっきのようにしょっちゅう爆発を起こしては、周囲に甚大な被害を出すためこうして街からちょっと離れた魔導塔で研究──という名の隔離だろう──しているらしい。
「はぁ……アンタ達は?」
「俺はタクミ、こっちはエルフィーナ」
「爆心地にいたけど大丈夫だった?」
「よく聞いてくれたね!それはこれのおかげさ!」
メルルは自慢げに着ていた服を見せた。体を薄く包む膜のような、インナーと言うべきだろうか。こんな薄い布が爆発を耐えられた理由にはならないと思うが……
「これはアタシが開発した対魔力爆発用緩衝材の〈アブソーフェル〉、危険な実験や魔力融合炉から身を守れる」
「へえ……すごいじゃないか、防具にすれば無敵になれるんじゃないか?」
メルルは首を横に振る。どうやら、この道具は特定の波長の魔力しか無力化することが出来ず、固有の魔力は逐一調整しないと防ぐことが出来ないらしい。
そしてそれだけ面倒なことをするなら単純に軽くて強力な防具を作る方がコスパ的にもいいとか。
「ところでメルル、他にはどんな発明品があるんだ?もっとすごいもの作ってそうだが」
その瞬間、メルルの目の奥が光った気がした。今まで光っていなかった、というわけではない。より一層光が増して、ワクワクと元気でいっぱいの子供が現れたようだった。
「本当か!さすがタクミは見る目がある!アタシの家に来い。発明品を全部見せてやる!」
成り行きだが、まぁついていってもいいかもしれない。しかし……そんな余裕はあるのか、俺は疑問に思いながら立ち止まっていた。棒立ちした俺とエルフィーナを見たメルルは、手を引っ張って走り出した。
「えっ?おい……力強っ!」
異世界と聞くとやはり中世の城下町や農村が思い浮かぶが、目の前の工業都市はとても異世界とは思えない街並みだった。
建物自体はレンガ造りで中世を感じるのだが、それ以外の景色は圧巻だ。まさに産業革命中の欧米諸国と言っても差し支えないだろう。
「ずっと小さな村ばっかり見てたから……こういう都市を見るとすごいなって思うよ」
「は?うちの村が小さいって言いたいわけ?」
「じゃあ少し小さい村に訂正するとしよう」
エルフィーナは俺の足を踏み抜くと街の景色に吸い込まれるように歩き出した。幼い子供かよ。
「冒険者登録をするには……ギルドに行かなきゃいけないが、どこにあるかわかるか?」
「知るわけないでしょ?大半を村で過ごしてたのに。でもギルドって凄い場所だから目立つところにあるんじゃないの?」
雑談しながらギルドを探していると、いかにもな建物が見えた。ドラゴンの頭の上を剣と杖が交差していたので、多分ギルドに違いないはずだ。西部劇でよく見るあの押して入るタイプの扉、それを冒険者らしき男がくぐっていった。
「これだな……」
「入りましょう。これでいよいよ私達も冒険者よ──入らないの?」
俺は怖かった。ギルドに入って、冒険者登録の手続きをして、晴れて魔王を討伐しに行ける。しかし……ここで一歩踏み出したら、なんだか今までの俺には戻れない気がする。
他人からの評価?それとも勇者としての価値を否定されるのが怖い?いや……このモヤモヤとした感情はあれだ。俺は始まりの一歩を踏み出す。つまりは今までの俺──日本にいて配管工として働いていた頃の俺──との決別を意味する。
「怖いの?」
「こ、怖いわけないだろ!ちょっと足が痺れてただけだ……!」
ギルドの扉をくぐった。典型的な酒場だった。筋骨隆々な男達が騒いで、女騎士のパーティーが雑談を交わし、魔法使いがジョッキを持ちながら寝ている。
「ぼぼ、冒険者登録をしに来ました」
受付のおばさんは二枚の紙を手渡すと、冒険者の概要について説明し始めた。
話がかなり長かったので、エルフィーナは近くにあった椅子を引き寄せてそこに座る。
「まずは貴方達の力を測定するために、この魔力水晶を使います。最近は便利になって、適正の高い職業も教えてくれるんですよ」
水晶玉。たまに占い師が持っているのをテレビで見たことはあったが、生でこんなに大きいのを見るのは初めてだった。
エルフィーナが水晶玉に両手を置くと、パッと光り文字が朧気に浮かび上がった。〈魔法使い/ハイウィザード〉を見るとエルフィーナは誇らしげに俺の顔を見た。
「ハイウィザード……上級魔法使いに与えられる称号です。活躍を期待しています!」
気怠げな態度は一変し、いかにも仕事の出来るキャリアウーマンのような姿勢になった。エルフィーナが素質のある人間だと知ったら態度を変えやがって……
「ではいかにも勇者様のような貴方様も!」
俺は言われるがままに手を置いた。一瞬電流が走った気がしたが、それも本当に微弱なので気になるほどでは無い。受付のおばさんの態度が癪に障るが、まぁこうやって目上の人のように扱ってくれるなら気にしないことにしよう。
ビリビリと火花が散る音が鳴り、丁度静まり返っていたギルドの視線が俺の方に集まった。周囲の冒険者達は俺やエルフィーナを見てざわついた。期待の新人へ向ける視線、とかではないかもしれない。
そして──水晶から文字が浮かび上がった。
〈特別職/職人〉
「おいこれ壊れてるぞ」
*
「あっはっはっはっ!職人って!勇者のあなたが職人って!」
兎にも角にも、俺達はギルドで冒険者の登録を終わらせた。勇者よりも職人適正の方が高い俺はしばらくの間エルフィーナの笑いの種になりそうだ。軽く腹に肘打ちすると俺を睨みながら黙る。
魔導塔の近くにある草むらで寝転がりながら俺達は束の間の休息を楽しんだ。これから新しい仲間の募集をかけるか、それともこの二人で魔王を討伐するか。
どちらにせよ険しい道なことには変わりない。
「まぁそんなこともあるわよ。あまり気を落とさずに行きましょう?」
エルフィーナ……
そんなに優しい言葉を投げかけながら口元は笑ってるのは何故だ。
俺は何か良さそうな言い訳が無いか思考を巡らせた。適正職業が勇者でも冒険者でもない俺は職人のスキルで異世界を無双しました、とかにはならないよな……多分だが夢想になるだろう。
「そういえば、前々から気になってたことなんだけど、タクミって私と会う前は何やってたの?」
この世界の核心に迫るような質問だ。まだ旅を共にして一週間程度の仲だが、話すべきかそれとも適当に誤魔化すべきか……悲しいことに今の俺にはわからない。
「俺は……俺はなんなんだろうな」
そう呟いた頃と同時に、大爆発の音が耳に入った。
「伏せて!」
「いってえ!」
俺はエルフィーナに数少ない頭髪を掴まれると、そのまま地面に押し当てられた。大地と抱擁を交わしている間、頭上を無数の瓦礫が掠めた気がする。
「な、なんだ!なんの爆発だ!」
「見て!魔導塔が爆発したみたい……」
「そんな……とりあえず行くぞ!」
さっき魔導塔には触れてみたが、ダイナマイトでも壊せなさそうな強度を持っている。TNT火薬が大量にあって壊せるか、壊せないかくらいの硬さだというのに粉々に吹き飛ぶとは……
「すごい煙の量だ……まるで煙幕でも放ったみたいだな」
足元に落ちた瓦礫を掻き分けながら歩いた。もうもうと煙が空に立ち上り、やがて空に消えていく。俺とエルフィーナは爆発の中心に人が立っているのを見つけた。
「おい、大丈夫か!」
「子供じゃない?」
爆心地は煤が濃く、口元を抑えないと肺をやられそうだ。煙の中立っている子供に俺は大きな声で聞いた。が、返事は無くただその場に立ち尽くして空を眺めていた。
「うわあああ!また失敗だあああ!」
突如その子供は叫び出し、魔導塔の付近を走り出した。少女の声だ。煤と塵で見えなかったが、その正体はまだ小さい女の子らしい。身長は……エルフィーナよりも遥かに小さく、大体小学生くらいってところか。
「お……落ち着きなよ!」
エルフィーナが弱々しい声でその女の子に話しかける。ふと足を止め、俺達を見るとまた叫びながら走り出す。なんなんだこれ、コントか?
とにかく俺達は二人がかりでその女の子を抑えた。体格は小さいのに力は大人くらいあって結構大変だった。
ようやく落ち着いた彼女を座らせると、俺達は話を聞いた。
「おい……君は何者なんだ?」
「あ、えと……アタシはメルル、この塔に住んでる研究者だよ」
既に瓦礫と化した塔を見ると、メルルという名の少女は顔から血の気が引いていった。ようやく自分の家が無くなったことに気づいたのか、今度はその場で叫び出した。
「ひゃ、ひゃあああ!アタシの家があああ!」
話を聞いたところ、メルルはドワーフとエルフのハーフで、幼い外見とは裏腹にベルマインの中でも指折りの技術と才能を持つ技術者だという。
「煙で見えなかったがまさか研究所が吹き飛ぶとは!」
しかしさっきのようにしょっちゅう爆発を起こしては、周囲に甚大な被害を出すためこうして街からちょっと離れた魔導塔で研究──という名の隔離だろう──しているらしい。
「はぁ……アンタ達は?」
「俺はタクミ、こっちはエルフィーナ」
「爆心地にいたけど大丈夫だった?」
「よく聞いてくれたね!それはこれのおかげさ!」
メルルは自慢げに着ていた服を見せた。体を薄く包む膜のような、インナーと言うべきだろうか。こんな薄い布が爆発を耐えられた理由にはならないと思うが……
「これはアタシが開発した対魔力爆発用緩衝材の〈アブソーフェル〉、危険な実験や魔力融合炉から身を守れる」
「へえ……すごいじゃないか、防具にすれば無敵になれるんじゃないか?」
メルルは首を横に振る。どうやら、この道具は特定の波長の魔力しか無力化することが出来ず、固有の魔力は逐一調整しないと防ぐことが出来ないらしい。
そしてそれだけ面倒なことをするなら単純に軽くて強力な防具を作る方がコスパ的にもいいとか。
「ところでメルル、他にはどんな発明品があるんだ?もっとすごいもの作ってそうだが」
その瞬間、メルルの目の奥が光った気がした。今まで光っていなかった、というわけではない。より一層光が増して、ワクワクと元気でいっぱいの子供が現れたようだった。
「本当か!さすがタクミは見る目がある!アタシの家に来い。発明品を全部見せてやる!」
成り行きだが、まぁついていってもいいかもしれない。しかし……そんな余裕はあるのか、俺は疑問に思いながら立ち止まっていた。棒立ちした俺とエルフィーナを見たメルルは、手を引っ張って走り出した。
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