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第1章:剣と風、二人の旅路
09.小さな手、小さな道
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朝になって、毒も分解されてきた頃俺達二人は山小屋を出た。斜面をなぞるように作られた道──と言っても舗装されいるわけではないが──をゆっくりと下っていった。
あともう一つ山を越えれば街が見えてくるはずだ。もう少し、と思うと少しだけ足が軽くなったような気がした。
「足、大丈夫か?」
俺が何気なく質問すると、エルフィーナは少しこちらを見たかと思うとフンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
「別にアンタに気にされるくらい酷くはなかったけどね!」
「おっと」
石に躓いて転びそうになったエルフィーナの手を取った。結構重かったが、口に出すと魔法を撃たれそうなので飲み込んだ。
咄嗟に手を掴まれたことで彼女の顔は完全に緩み、少しして真っ赤になりながら俺の手を振りほどいた。
「べべべ別にアンタの助けなんかなくても魔法でフワッと着地することだって出来るから! 」
早口で捲し立てるエルフィーナ、なんだかどもっている気がするのは頭が上手く回っていないからだろう。
「こうやって王子様とお姫様みたいに手を掴んであげたのは……そう、ただの練習だから!」
だいぶ無理がある言い訳だ。
それはさておき、だいぶ回復したようで良かった。正直なところ、あのまま永眠するんじゃないかって不安がずっと頭にあった。こんな序盤で死なれたら俺も魔王討伐を諦めるしかない。
「でもまぁ……冒険って感じがするな」
「は?今更?」
「魔物と戦って、死にかけて、復活してからこうして歩いて……冒険の予感がするよ」
「……なるほどね、確かにちょっとは冒険っぽさが出てきたかもね」
彼女の言葉は素直じゃないが、なんとなく心地が良かった。ツンドラとかいう時代遅れを取り入れて、必死にそれを振る舞う様子が、なんというか愛おしい気がする……
「……聞こえた?」
「子供の……悲鳴か?」
穏やかな大気に混じって空気を切り裂くような悲鳴が微かに聞こえた。幼い子供のような叫び声で、誰かに助けを求めている。
俺は悲鳴がする方へ走り出した。続いてエルフィーナも走る。
しばらく森の中を走ると更に悲鳴ははっきりと聞こえた。
『キャアアア!』
十数メートル先、少し開けた平地に子供の姿が見えた。腰が抜けたようでその場にへなへなと座り込んでいる。その子を囲うように数匹の狼がグルグルと周囲を回っていた。
これは獲物を狙う時の行動だ。四方どこからでも攻撃が出来るように……迷ってる暇なんて無い。喉元に噛みつかれたらあの子供は即死だ。
「うおおお!どけえええ!」
地面に踏み込み、空中から狼に斬撃を喰らわせた。大剣の一撃は狼に致命傷を与えたようで、しばらく俺を睨みつけて唸ったかと思うとそのまま地面に倒れた。
「エル!子供を吹っ飛ばして捕まえてくれ!」
この一言だけで俺の考えを察してくれると いいのだが……
俺の剣は間合いが広い。この狭い平地で剣を振り回したら子供も斬撃に巻き込まれるだろう。俺が狼達とサシで戦うには──
「早く!」
刹那、子供の足元に魔法陣が現れ光ったかと思うと、そのまま空を飛んだ。エルフィーナは足元に魔法陣を出現させ、いつもやっていたように空を跳んだ。
子供をキャッチすると、俺の顔を見てウィンクした。
さすがエル、ツンドラなだけある。
「覚悟しろよ狼共!少しは上達した剣の実力を魅せてやるからな!」
俺は構えを取ると、一回り体格の大きい狼を狙った。喧嘩は親分を狙った方が早く終わる。
七匹の狼が俺の周りを走り始めた。まずいな、さっさとケリをつけるつもりだったが……意外と苦戦しそうだ。
「タク後ろ!」
俺はこの時相対性を感じた。
熱々のストーブに五秒触れた時、人はその五秒が人生の中で最も長い時間に感じるだろう。そういう感じだ。
死を直感した時も同じようになるんだな。
後ろを振り向き、剣を持ち上げようとした時には目の前に牙が迫っていた。まさかエルフィーナよりも先に俺が脱落するとは。
『〈ウインド・ラッシュ〉!』
今のは本当に危なかった。
噛みつかれる寸前で、エルの風魔法が発動したようだ。
鋭い風の刃に貫かれ、狼の陣形が崩れた。群れのボスは俺を睨みながら撤退の構えを取っている。
(まだ俺の冒険は終わらない……少なくともあの子を守るまではな!)
一瞬だけ剣が光った気がした。俺は突きの構えを取ると、地面を力の限りに蹴った。同時に飛び上がる狼──距離は近づき、一瞬のうちに決着がついた。
俺の頬に切り傷が出来ると、血が少し流れた。
狼は俺の方に向き直り、力の限り唸った。
「タクミ!」
「おじさん!」
倒れたのは狼の方だった。
頬から流れる血を拭うと、狼の方を一瞥した。お前達のボスは俺が倒した、もうこれ以上の血は流させたくない。と目から伝えた。
剣の構えを解き、俺はエルフィーナと子供の方へ歩いた。
「うっす、援護ありがとな」
「べ、別に!急に魔法陣が展開されて無意識のうちに魔法が発動しただけだからね!」
俺は少年の前に膝をつき、怪我は無いかと尋ねた。
「うん!おじさんすごくかっこよかった!」
「そういえば、なんで狼に囲まれてたんだ?」
「ええとね……薬草の採取クエスト受けてたらね」
どうやら、この少年は美味しいお菓子を作るために必要な薬草を採集しに森の奥まで来たそうだ。よく迷わなかったな……
この子はここから近い村に住んでいるらしく、ベルマインから徒歩五分くらいの距離にあるらしい。寄り道ついでだ、この子を無事に家まで送り届けてやるのが大人の務めってやつだろう。
「エル、魔力使いすぎて倒れてないよな?」
「あんな小さな風魔法一発で倒れるわけないでしょ!」
*
「マルク!」
「お母さん!」
感動の再開……涙が零れそうだぜ。
俺は子供の母親に軽く一礼すると、その場を立ち去ろうとした。が、行こうとしたところを引き止められ、お茶でも一杯いかがかと言われた。人の厚意をあまり無駄にはしたくないが……少し立て込んでいる。ゆっくりティータイムする余裕は……
「そうですね、一杯だけ頂きます」
やっぱり欲望には逆らえないものなんだな。
「タクミさん、息子を窮地から救ってくれてありがとうございます……!こちら、息子が採ってきた薬草で作った特製のお菓子になります」
「おお」
まさか異世界に来てクッキーを見るとは思わなかった。チョコチップは……何使ってるんだ?
胡椒みたいな香り、多分小麦粉に練り込まれてるんだろうな。すごく香ばしくていい匂いがする。
口に含むとほんのりとミントの香りが広がり、それ特有の清涼感が口の中に残った。不思議と心が落ち着くような……そんな味だった。
「美味しわね、レシピは何かしら?」
「フラワー粉に薬草と風花草の花粉を散りばめました」
「風花草……いいものを使うじゃない」
エルフィーナは意味ありげに微笑んだ。そして味が気に入ったのか何枚もクッキーを手に取っている。ちょっと卑しいな……いくら人の厚意とはいえ、そんなにたくさん取るか……?
「魔王討伐を目標にしている勇者様なのですね、大変崇高な目標をお持ちで……」
マルクのお母さんは俺に羨望の眼差しを向けた。眩しい、それに俺そんな崇高な目標持ってるわけじゃないから。現世に戻りたいから魔王を討伐するだけだよ。
「勇者様……どうか無事に魔王を討伐出来ることを祈っております」
「……ああ、必ず」
やるだけやってみる、ってところか?
なんか迷いとか全部吹っ切れた気がする。
「その、次の目的地はベルマインなんですよね?」
「そうだが、何かあったのか?」
「さっき洗濯物を干していたら……ベルマインの方から黒い煙が見えて、何か嫌な予感がするんです」
黒い煙……多分何かが燃えているんだろうな。火事か?爆発か?ともかく、不穏な気配がする。
「ありがとうございます。気をつけてベルマインまで向かいます。それと美味しいお菓子とお茶をご馳走様でした」
まだクッキーを卑しく貪っていたエルフィーナの襟を引っ張り、俺はまた一礼した。家を出てベルマインの方角を確認する。確かに、空に小さいけど黒い煙が昇っていた。
「行くぞエル、あの街で冒険者登録をするぞ」
あともう一つ山を越えれば街が見えてくるはずだ。もう少し、と思うと少しだけ足が軽くなったような気がした。
「足、大丈夫か?」
俺が何気なく質問すると、エルフィーナは少しこちらを見たかと思うとフンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
「別にアンタに気にされるくらい酷くはなかったけどね!」
「おっと」
石に躓いて転びそうになったエルフィーナの手を取った。結構重かったが、口に出すと魔法を撃たれそうなので飲み込んだ。
咄嗟に手を掴まれたことで彼女の顔は完全に緩み、少しして真っ赤になりながら俺の手を振りほどいた。
「べべべ別にアンタの助けなんかなくても魔法でフワッと着地することだって出来るから! 」
早口で捲し立てるエルフィーナ、なんだかどもっている気がするのは頭が上手く回っていないからだろう。
「こうやって王子様とお姫様みたいに手を掴んであげたのは……そう、ただの練習だから!」
だいぶ無理がある言い訳だ。
それはさておき、だいぶ回復したようで良かった。正直なところ、あのまま永眠するんじゃないかって不安がずっと頭にあった。こんな序盤で死なれたら俺も魔王討伐を諦めるしかない。
「でもまぁ……冒険って感じがするな」
「は?今更?」
「魔物と戦って、死にかけて、復活してからこうして歩いて……冒険の予感がするよ」
「……なるほどね、確かにちょっとは冒険っぽさが出てきたかもね」
彼女の言葉は素直じゃないが、なんとなく心地が良かった。ツンドラとかいう時代遅れを取り入れて、必死にそれを振る舞う様子が、なんというか愛おしい気がする……
「……聞こえた?」
「子供の……悲鳴か?」
穏やかな大気に混じって空気を切り裂くような悲鳴が微かに聞こえた。幼い子供のような叫び声で、誰かに助けを求めている。
俺は悲鳴がする方へ走り出した。続いてエルフィーナも走る。
しばらく森の中を走ると更に悲鳴ははっきりと聞こえた。
『キャアアア!』
十数メートル先、少し開けた平地に子供の姿が見えた。腰が抜けたようでその場にへなへなと座り込んでいる。その子を囲うように数匹の狼がグルグルと周囲を回っていた。
これは獲物を狙う時の行動だ。四方どこからでも攻撃が出来るように……迷ってる暇なんて無い。喉元に噛みつかれたらあの子供は即死だ。
「うおおお!どけえええ!」
地面に踏み込み、空中から狼に斬撃を喰らわせた。大剣の一撃は狼に致命傷を与えたようで、しばらく俺を睨みつけて唸ったかと思うとそのまま地面に倒れた。
「エル!子供を吹っ飛ばして捕まえてくれ!」
この一言だけで俺の考えを察してくれると いいのだが……
俺の剣は間合いが広い。この狭い平地で剣を振り回したら子供も斬撃に巻き込まれるだろう。俺が狼達とサシで戦うには──
「早く!」
刹那、子供の足元に魔法陣が現れ光ったかと思うと、そのまま空を飛んだ。エルフィーナは足元に魔法陣を出現させ、いつもやっていたように空を跳んだ。
子供をキャッチすると、俺の顔を見てウィンクした。
さすがエル、ツンドラなだけある。
「覚悟しろよ狼共!少しは上達した剣の実力を魅せてやるからな!」
俺は構えを取ると、一回り体格の大きい狼を狙った。喧嘩は親分を狙った方が早く終わる。
七匹の狼が俺の周りを走り始めた。まずいな、さっさとケリをつけるつもりだったが……意外と苦戦しそうだ。
「タク後ろ!」
俺はこの時相対性を感じた。
熱々のストーブに五秒触れた時、人はその五秒が人生の中で最も長い時間に感じるだろう。そういう感じだ。
死を直感した時も同じようになるんだな。
後ろを振り向き、剣を持ち上げようとした時には目の前に牙が迫っていた。まさかエルフィーナよりも先に俺が脱落するとは。
『〈ウインド・ラッシュ〉!』
今のは本当に危なかった。
噛みつかれる寸前で、エルの風魔法が発動したようだ。
鋭い風の刃に貫かれ、狼の陣形が崩れた。群れのボスは俺を睨みながら撤退の構えを取っている。
(まだ俺の冒険は終わらない……少なくともあの子を守るまではな!)
一瞬だけ剣が光った気がした。俺は突きの構えを取ると、地面を力の限りに蹴った。同時に飛び上がる狼──距離は近づき、一瞬のうちに決着がついた。
俺の頬に切り傷が出来ると、血が少し流れた。
狼は俺の方に向き直り、力の限り唸った。
「タクミ!」
「おじさん!」
倒れたのは狼の方だった。
頬から流れる血を拭うと、狼の方を一瞥した。お前達のボスは俺が倒した、もうこれ以上の血は流させたくない。と目から伝えた。
剣の構えを解き、俺はエルフィーナと子供の方へ歩いた。
「うっす、援護ありがとな」
「べ、別に!急に魔法陣が展開されて無意識のうちに魔法が発動しただけだからね!」
俺は少年の前に膝をつき、怪我は無いかと尋ねた。
「うん!おじさんすごくかっこよかった!」
「そういえば、なんで狼に囲まれてたんだ?」
「ええとね……薬草の採取クエスト受けてたらね」
どうやら、この少年は美味しいお菓子を作るために必要な薬草を採集しに森の奥まで来たそうだ。よく迷わなかったな……
この子はここから近い村に住んでいるらしく、ベルマインから徒歩五分くらいの距離にあるらしい。寄り道ついでだ、この子を無事に家まで送り届けてやるのが大人の務めってやつだろう。
「エル、魔力使いすぎて倒れてないよな?」
「あんな小さな風魔法一発で倒れるわけないでしょ!」
*
「マルク!」
「お母さん!」
感動の再開……涙が零れそうだぜ。
俺は子供の母親に軽く一礼すると、その場を立ち去ろうとした。が、行こうとしたところを引き止められ、お茶でも一杯いかがかと言われた。人の厚意をあまり無駄にはしたくないが……少し立て込んでいる。ゆっくりティータイムする余裕は……
「そうですね、一杯だけ頂きます」
やっぱり欲望には逆らえないものなんだな。
「タクミさん、息子を窮地から救ってくれてありがとうございます……!こちら、息子が採ってきた薬草で作った特製のお菓子になります」
「おお」
まさか異世界に来てクッキーを見るとは思わなかった。チョコチップは……何使ってるんだ?
胡椒みたいな香り、多分小麦粉に練り込まれてるんだろうな。すごく香ばしくていい匂いがする。
口に含むとほんのりとミントの香りが広がり、それ特有の清涼感が口の中に残った。不思議と心が落ち着くような……そんな味だった。
「美味しわね、レシピは何かしら?」
「フラワー粉に薬草と風花草の花粉を散りばめました」
「風花草……いいものを使うじゃない」
エルフィーナは意味ありげに微笑んだ。そして味が気に入ったのか何枚もクッキーを手に取っている。ちょっと卑しいな……いくら人の厚意とはいえ、そんなにたくさん取るか……?
「魔王討伐を目標にしている勇者様なのですね、大変崇高な目標をお持ちで……」
マルクのお母さんは俺に羨望の眼差しを向けた。眩しい、それに俺そんな崇高な目標持ってるわけじゃないから。現世に戻りたいから魔王を討伐するだけだよ。
「勇者様……どうか無事に魔王を討伐出来ることを祈っております」
「……ああ、必ず」
やるだけやってみる、ってところか?
なんか迷いとか全部吹っ切れた気がする。
「その、次の目的地はベルマインなんですよね?」
「そうだが、何かあったのか?」
「さっき洗濯物を干していたら……ベルマインの方から黒い煙が見えて、何か嫌な予感がするんです」
黒い煙……多分何かが燃えているんだろうな。火事か?爆発か?ともかく、不穏な気配がする。
「ありがとうございます。気をつけてベルマインまで向かいます。それと美味しいお菓子とお茶をご馳走様でした」
まだクッキーを卑しく貪っていたエルフィーナの襟を引っ張り、俺はまた一礼した。家を出てベルマインの方角を確認する。確かに、空に小さいけど黒い煙が昇っていた。
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