建設現場で初めて働く16歳の体験談

haru

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はじめての現場仕事

初めての釘仕舞い

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いよいよ初仕事だと息巻いていたらこれの釘を抜いていけとベニヤ板を渡された。
1枚に対して大体30~40本ほど釘が打ってあるベニヤ板だ。
これだけで給料もらえるの?と舐めてかかっていたがいう通りにとりあえず釘を抜いていく。
錆びた釘は叩いても思いの外頭が出なくて10枚も抜いたら手が痛くなってきた。
時計を見るとまだ30分しか経っていない…
隣で一緒に釘を抜いていたおっさんはもう30枚ほど釘を抜いている…
職長と呼ばれるリーダーから罵声が飛んだ。
やる気がないなら帰れと…だが1日目でちゃんとした説明もないのにと思いながら一心不乱に釘を抜いた…
仕事を辞めて根性無しと親に思われたくないのとリーダーをいつか顎で使ってやると言う不純な動機で仕事を辞めてたまるものかと…
その勢いで抜いていたらいつのまにか4時間が経っていてお昼休みだった…
ただ釘を抜いてるだけなのに手が痛く箸も持てないくらい握力が無くなっていた…
だが根性なしとは思われたくない一心で釘を抜き続けた。
何本抜いたのかも分からないが終わりが見えないことだけ確かだった。
そうこうしてるうちに17時になり初仕事が終わった…
釘を抜いてるだけなのに体は酷く疲れていて右手を開くことさえできなくなっていた。
後で聞いたのだがこれはただの片付け作業で1番楽な仕事だよと…
明日からが怖くなった…
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