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41 認めたら戻れなくなりそうで

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暗い部屋で暫く泣いているとガチャッと音がする。
アレン…戻ってきちゃった。

僕は体育座りのまま顔を伏して上げることが出来なかった。

「ジェレ…ミ…?」

「うっ…うぅっ…」
まともに会話できない僕の肩を抱くように手をかけ、顔を伏せた僕に肩を寄せゆっくりと髪を撫でるアレン。

「ふふ、捕まえた…」
そのまま僕を抱き寄せてぺろっと耳に舌を這わせた。

「うっ…うぅ…ひっぐ…」
止まらない涙のまま逃げようと思ったがアレンはぎゅっとしたまま離さない。

だけとそれ以上は何もせずただ寄り添って僕が泣き止むまで近くに居てくれた。

「よしよしジェレミー」

そのまま僕は暫く泣いていたけれど、ようやく少し落ち着いた…。

アレンを少し困らせちゃったかもしれないと少し申し訳なくなる。

「色々…ごめんなさい…」

「少し落ち着いた?」

「うん…」

「ジェレミーこっち向いて」

「な…に…?」

僕の頭を優しく抱え込みそのまま顔を近づけるアレン…
一瞬ビクッとしてしまう。

「怖がらないで…」

そう言うと僕にゆっくりキスをしてきた。
舌を滑り込ませられアレンの唾液か僕の口内に入ってくる。

んっ…!!んぅ…んちゅっ…
んぁっ…あれん…やぁっ…んぅ…

「っはぁ…ジェレミー…」

「やっ…!?」

「身構えないで…大丈夫、今日はジェレミーからキスしてくれてすごく嬉しかった…だから無理に犯したりしないよ」

「ほん…と…?」

「でももう1回だけキスしてくれたらね」

アレンが再びゆっくり僕の口内に舌を滑り込ませる。
でも今までよりもずっと優しく撫でるように舌を絡めてくる。
その間いつもみたいに僕を押さえ付けたりはせずただ優しく抱きしめたまま僕の頭をゆっくり撫でていた。

んっ…あ…れんっ…!ちゅ…
まっ…て!ちゅっ…んっ…んぅ…!

味わうように舌を絡めてくるのに僕はなんだか嫌じゃなかった…
でもそれを認めたら戻れなくなるような気がしてたまらなく怖いので拒絶してしまう。

「ジェレミー…逃げないの?今逃げないともう逃がしてあげないよ」

「そんなの…ずるい…」

「ね、俺ともっとしない…?」

「………」

「優しくするよ、可愛がってあげるから…」

「……っ考えさせて!」

僕はどう答えたら良いのか分からなかった。
でも僕の頬は熱をおびて心臓がドキドキしている。

「じゃ、ご飯食べて温泉入って考えよ?それまでずーっと俺の事考えててね…ドロドロになるまで気持ちよくしてあげるし甘やかしてあげるよ、楽になれるから…」

立ち上がり鼻歌を歌いながら上機嫌で部屋を出る準備をするアレン。

「まって…あれん…!」

頬が熱くて頭がボーッとしていたけれど、置いていかれそうだったので慌てて僕も準備した。
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