僕、先輩の愛奴隷になる事を強要されてます

もあ子ちゃん

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94 雨の中を走る

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アレン…死んじゃったらどうしよう…
僕は雨に濡れながら全速力で駅へ向かう。

僕は心配で泣きながら走っていた。
幸い外は真っ暗で雨足が強いので他の人は涙に気づかないと思う。

すると先に停車している車が見えた。
ロイくんだ。

「っはぁ…はぁ…あれんは…どうなってるの…??!大丈夫なのっ…?!」

「落ち着いてジェレくん、病院行く前に一旦俺の家に寄らなきゃいけないからついてきて」

「うぅっ…ロイくん…あれんが死んじゃったらどうしよう…ひっぐ…」

ロイくんの前なのに涙が止まらない。
どうしよう…

「大丈夫っしょ、レンレンはジェレくんの顔みたら治ると思うから行ってあげな」

元気づけるように僕の肩を叩く。

僕はこの歳にもなって車内でずっとわぁわぁ泣いていた。

ようやく車はロイくんの家に到着する。
「とりあえず一緒に来てな、ジェレくんがこんなずぶ濡れだったら病院もびっくりするじゃん?」

「ひぐっ…ロイくん…どうしよう死んじゃったら…うぅっ…」

「大丈夫だろ、信じてあげなって!」

こんな時に僕を元気づけてくれるロイくんは強い。
そうしてガチャリとドアが空き僕はロイくんの家に入る。

「ひぐっ…うわあああああん!!」

押し殺していた涙がまた止まらなくなる。
「あーもうヨシヨシ!!大丈夫だから!」

ロイくんはしゃがみ込んだ僕にタオルを被せて髪の毛をガシガシと乾かしてくれた。

「こんな所に居たら風邪ひくから一旦部屋に入って!病院に任せてあるからレンレンは大丈夫」

「ごめん…ね…うぅっ…」

僕はそのタオルで涙を拭いながら部屋に入る。

「ロイくん…電気つけ…ひゃぁぁっ?!?!」
突然誰かが僕を思い切り後ろから引きずり込むようにぎゅっと抱きしめてくる。

一瞬ロイくんかと思ったけれどロイくんは向こうにいる…

「だ…誰っ…!?離して…!!!」

ずぶ濡れの髪と衣服は僕の身体を冷やすのに十分だったが、それ以上に恐怖から背筋が凍った。

ロイくんの家に泥棒が入ってる…?

するとカチッという音とともにロイくんが電気をつけた。
目を向けるとロイくんは大爆笑している。

「ロイくん…!!どういう事…!?」

「あっはは!!面白すぎでしょ!!ジェレくんが後ろ振り向いて見たら分かるんじゃないの~?」

後ろ…?
振り向くとそこには声を殺して笑っているアレンが居た。

「なんで…?!?!なんで…?!?!生きてるの…!?」

僕の反応を見て笑い転げる2人。
ここで僕はようやく騙されたのだと気づいた。

「ジェレくんさぁマジでレンレンの事好きなんだね、笑いこらえるの必死だったわ!!」

「酷いよ2人とも…!!でも何ともなくて良かった…うぅっ…」

「ジェレくんまだ泣くの!?ずぶ濡れなんだから早く着替えなさい赤ちゃん!!」

「はひっ…!」

ポンとタオルを渡されてロイくんの着替えを借りる僕。
2人がまだ僕の反応を思い出しては笑っていて少し恥ずかしかったがアレンが無事だったから良しとしよう。

「ほらジェレくん着替えは脱衣所でしておいで、こっちこっち」

ロイくんに着いていく僕。
「ここね」

「うん、ありがとう!」

スライド式のドアを閉められ僕はずぶ濡れの衣服をゆっくりと脱ぎ始める。
身体が冷えきってるから鳥肌が立っていた。

「ジェレくん~すまんタオル渡し忘れたわ!!」

「ひゃっ!!」

別に僕は男だから見られても良いはずなんだけれど…
不意に裸体を見られた恥ずかしさと、身体中の噛み跡やアザや傷を見られた恥ずかしさもあった。

「あ……」
ニコニコと笑っていたロイくんの顔が一瞬だけ見てはいけないものを見ような表情になる。

「あの…これは違うのっ…!!」

「ジェレくんやっぱりレンレンに脅されて一緒にいる感じ?」

「違うの僕っ…こうズキズキする時にあれんの事思い出せるから…その…えっと!僕こういうのが…良いのっ…!」

「へぇ~…ジェレくん意外と命令したら淫乱になれるタイプ?」

「わわっ…僕はただ、あれんと仲良くしたいだけなの…!!」
咄嗟に口をついた言葉ではあるものの自分で言ってて死ぬほど恥ずかしくなってくる。
僕は変態です宣言を真面目にしているのと大差ないのだから…

しかもいつの間にかアレンもロイくんの後ろに居る。

「あーあレンレン…この子にどれだけ教え込んだの?ヤバいわマジで…めちゃめちゃ興奮するけどあんまりやったら壊れちゃうよ?」

「俺はいつでもジェレミーを壊すつもりでやってるけど?」

「手加減せえよっ」
2人で笑いながら僕を目の前にしてそんな話題を展開している。
アレンはおかしい人だと思ってたけどロイくんも大概。

狂気じみてる…

「ね…僕着替えづらい…」

「ごめんごめんジェレくん、リビングで待ってるわ!」

2人はようやく立ち去ってくれた。
アレンの数少ないお友達っていうのも理解出来た。
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