彼、そして彼の子宮

⑪

彼の手によって今までに
味わったことの無い快楽を
覚えたばかりの僕の体に彼は
更に何かをしようとしています。

どこにも力が入らない僕は
彼に身を任すしかありません。
と言うよりその時の僕は
彼の玩具になる決心を
していたような気がします。


彼は僕の体を
軽々と抱き上げると
そのままうつ伏せに
ベッドに寝かせました。

僕がまだ痙攣を繰り返し
そのままの姿勢でいると
腰に手が回されそのまま
グイっと引き上げられました。

するとその格好のまま
僕の右手首と右足首が
左手首と左足首が
ベルトできつく結ばれました。

高く持ち上げられた
僕の閉じたヒダの穴に彼は
自分の体に残る快楽の液を集め
優しく揉みほぐし始めました。

僕が何とか彼の方に目線を送った
その瞬間に彼の二本の指が
僕の緩んだヒダを押し破り
スルリと侵入して来ました。


僕は一瞬白目を剥き
だらしない声をあげながら
更にお尻を突き上げて
自ら指を迎え入れていました。

彼はその二本の指に上から
充分な量の唾液を垂らしながら
僕の恥ずかしい穴をゆっくりと
かき混ぜ始めました。

プクッとした関節が
ヒダの外と内を行き来する度
僕は震えながら縛られた手首に
力を入れてしまいます。

ギッチリと固定された
手首と足首は
少しも緩むこと無く
ベルトが鈍い音を立てました。

僕はそのベルトに擦れる
痛みさえ快楽に変わり
皮膚が張り裂けるほど
腕に力を込めていました。


すると彼はヒダの奥で
微妙に指の先を曲げ
僕の内部の壁を
優しく刺激しました。

僕はヒダの中と外を通過する
ゴツゴツした関節と
壁をなぞる彼の指の
二重の快楽に涎を垂らし
耐え続けました。


しばらくの間その責めを受け
僕は何度も気を失いかけました。
彼が僕の分身を握りながら
勢いよく指を抜きました。


思わず悲鳴をあげ背を反らし
それから倒れるように頭で
体重を支えた僕の目に
自分の分身から流れ出た
おびただしい量の快楽の液が
ベッドのあちこちに
撒かれているのが見えました。


もう許して 
やっとの思いで僕が言うと
彼は僕の顎に手を回し
強引に上を向かせました。

彼はそのまま
僕の口の中に
硬く膨らんだ分身を
押し込んで来ました。

それはとても熱く
口の中でさえ
激しく脈を打つのが
わかりました。

すると彼は時間をかけて
分身の根元まで
僕の唾液が行き渡るように
先端を喉の奥深く何度も
突き刺しました。

苦しさのあまり
涙が頬を伝い
唾液と混ざり合うと彼は
熱い分身を引き抜きました。


咽せかえる僕に彼は
優しくキスをして立ち上がると
後ろに回り僕の腰を両手で
しっかりと押さえました。


ああ　犯される。


その時僕は
もう一つ先の
新しい世界を
夢見ていたのです。


つづく