恋愛ゲームのモブに転生した俺!~ヒロインキャラが全員好感度MAXなのは気のせいでしょうか?

美鈴

文字の大きさ
2 / 69
第一部

そんな目で見ないで(汗)

しおりを挟む
冷静になるんだ俺っ!どうやら俺の聞き間違いじゃ無かったらしい。そして幼馴染みの幸子よ!慌てて席を立ち上がりその場から動かずこちらを睨むのはやめようか。ジト目を通り越して殺気が混じっているから…。

 そして俺は勘違いしないし出来るモブ男。ちゃんとそこは分かっている。

「え~と、初対面だし付き合ってとか、誰を選ぶのかというのはどこに付き合えばいいのでしょうか?生徒会とかの誰かの手伝いですよね?部活の勧誘だったり、そんな感じですよね?」

「違うわね」
「違うに決まってるでしょ?何言ってんのアンタ!」
「違いますわ」
「全然違うね」
「違うよ!」

 おかしい。それ以外に俺の元にヒロインが来る理由が思いあたらない。そして時に幸子よ。後ろに般若の姿が見えるぞ。落ち着け、具現化しているぞ。どうすればそんなアニメみたいな事が出来るんだ?少し羨ましいぞ。そして何をそんなに怒っているんだ?

「私…貴方にキスされたのよ?忘れたの?」
「ア、アタシだってアンタにされたんだから!/////」
「わたくしもですわ(ポッ)/////」
「ボクも君とキスは交わしたよ」
「わ、私も/////」

「してねぇ────────────!」

俺は無実だ。信じてくれるだろ?いやいや、マジでやってないから!こんな可愛いとキスしたら俺は責任をちゃんと取るし1人としかそんな事しないから!そんな節操無い最低なクズ男じゃないからな!ファーストキスもまだだし俺は生粋の童貞だよ!それに幸子よ。どうしてそんなにショックそうに今にも死にそうな顔をしている?お前の幼馴染みはそんなに最低な男か?少しは信じろよな!

そして教室に残ってそんな成り行きを見守っているクラスメイト達よ!そんなクズをさけずむ様な目で見るんじゃない!断じて誤解だ。冤罪だ──────ぁ!

「「「「「冗談だけど……」」」」」
(((((やっぱり…憶えてない?????)))))

「え~と、冗談はマジで止めて貰えますか?」

「「「「「………どちらでもいいじゃない!!!!!」」」」」

「どっちだよー!というか断じてやってねぇ!さっき、初対面って言ったよね?それだと今した事になりますよ?」

「「「「「……良いよ…してみる/////?んっ………
………」」」」」

5人全員顔を赤らめながらキス顔は止めてくれ!可愛いしなんならそれぞれの艶っぽい唇に吸い込まれそうになるから!

「…しません」

「…豊ちゃん!後で話があるからね?」

「ねぇーよ!俺は無い!幸子よ!何の話があるって言うんだ?誤解って分かっただろ?幼馴染みなんだから、か~と言えばつ~の以心伝心で伝わるだろ?」

「…………」

「くっ、無視かよ…」

「「「「「…誰?????」」」」」

「んっ?ああ、こっちは仁田野幸子にたのさちこ。俺の幼馴染みだけど…」

「…どうも。の仁田野幸子です!」

「「「「「ふ~ん…………これから宜しくね!!!!!」」」」」
(((((なるほどね。このも彼を…)))))

「……宜しくお願いします」
(んもぅ!豊ちゃんの馬鹿ぁ!馬鹿馬鹿!私がこんなに…こんなに想っているのにぃ!)

「?」

「取り敢えず今日は挨拶だけにしておくわね。私は真冬よ。真冬って呼んでね松山君」

「ふん。また来てあげても良いわよ。豊和には特別に美麗って呼ばせてあげるわ」

「ボクの事は唯で良いよ、豊君?」

「私の事は遥って呼んでね。豊和君!」

「わたくしの事は愛美と呼んで下さいまし。松山様」

「あ、はい」


 ─5人のヒロイン達がそれぞれ教室を去って行く。嵐が漸《ようや》く通り過ぎたのだ。

「あんたも大変ね、幸子」

「煩いわよ、深雪みゆき!」

「お~怖っ!」

「おい。深雪もいるなら助けろよ!俺達中学時代からの友達だろ?」

「嫌よ!巻き込まれたくないもん」

 頭をフリフリ振る度エメラルドグリーンの長い髪を1つに纏めた綺麗な髪が馬の尻尾みたいに揺れている。

「マジかよ…冷たいな深雪は。だから男が出来な…痛い!イタタタタタタッ!すいません。私が悪ぅ御座いました!許して下さい。何でもしますからぁ~!」

深雪よ。お前は鬼か!頬っぺたをつねって引っ張るなんて漫画だけにしてくれー!凄く痛いわ!

「口は災いの元だよ、豊和!分かった?」

「肝に命じます」

「宜しい!」

「ったく、深雪は可愛いのにすぐ暴力に走るんだから参るよな…。黙っていればそんだけ美少女なんだから直ぐに彼氏なんて出来るだろうに…お~イテっ……!」

「ふぇ/////!?」

「はぁ~あ、深雪、アンタも大概たいがい分かりやすいわね」

「べ、別に…しょんなこと/////」

「?」

女の子同士の会話は良く分からんな。それにしてもホントヒロイン達が来るなんて。しかも皆…本気で付き合ってと言ってたよなぁ~?あ~くそ!主人公よ!早く転校して来てくれぇ!お前が来てくれないと訳が分からん!ホントにここは俺が知ってるゲームの中なのか?謎が謎を呼ぶ…な~んてな。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話

水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。 そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。 凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。 「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」 「気にしない気にしない」 「いや、気にするに決まってるだろ」 ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様) 表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。 小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

処理中です...