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第二部
Side愛
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あ~しも自我を持った皆と同じ位…いや…あ~しの方が皆よりも遥かに自分の全てが嫌だった。ただ…ヒロインとして選ばれる確率は皆に比べると遥かに低い。それもその筈、私だけ非処女で悲惨な境遇。しかも物語が始まる前から中盤迄義父に犯されて続けている…。同情を誘えるからこんな設定を作ったのだろうか?何故こんな、消えたい、死にたいと何度思った事だろうか?
あ~しのバッドエンドは義父の子供を身籠る。グッドエンドに至っても同じ。義父が逮捕されるわけでも死ぬわけでもない。まして主人公か義父…どちらの子か分からない子供を主人公と育てるという終わり方。どこに救いがあるというのだろうか?
あ~しを面白がって攻略するかただコンプリートを目指して攻略するかだけ位だろう…あ~しを攻略するのは。喋り方もこんなだし。ゲームの中で子供を身籠るのはあ~しだけだしホント特殊だ…。
また、同じ様な奴が来た。最初はそう思うっしょっ?あ~しも始めはそう思っていた。でもあの人は違った。
「なんでそんなに辛そうなの?」
何故…そんな事聞くの?何故…そんな風に喋れるの?何故…あ~しに初めて会ったのに辛そうと分かったの?そう聞きたかった。あ~しの口から出た言葉は…
「あんたに関係無いっしょっ?あんたもヤりたいだけならさっさとヤれば?慣れてるから…」
─そんな言葉…。でも…
「震えてる君にそんな事しないし、するつもりも無いから!騙されたと思って俺に話してみない?楽になるし、力になるから!」
「あんたに何が出来るっしょっ?出来る訳無いっしょっ?あんたも義父と同じで変わるに決まってるっしょっ!」
「…最後に信じて欲しい!俺は変わらないし裏切らないから!誰よりも君の為にもう一度だけ信じて…」
どうせあ~しはゲームのキャラクター。変わらないなら一緒かと思い全てを話した。話した当日のうちにアイツは逮捕。あ~しの前からは消えてくれた。どうやったのかは分からない。ただその日からゲームのシナリオ等存在しなくなった。あ~しは彼に…豊和っちに救われたのだ。そんなの惚れるに決まってる。自分自身が汚れて穢れているのも分かってるけど止められなかった。溢れる想いだけは。
アイツが逮捕されてから1ヶ月後、月のモノが予定通り来た。これ程嬉しく安堵したことはない。
豊和っちとのデートはいつも動物園。何度通っても飽きない。飽きる事のない幸せな時間。あ~しは豊和っちが好き。でも…こんなあ~しから好きと言われて嬉しいだろうか?義父に毎日の様に抱かれていた女だ。どう思われるだろうか?色々な感情が渦巻く。
何度デートしてもキスすらして来ないのはあ~しなんかとキスしたくないから?あ~しは意を決して豊和っちにキスをする。2人の唇が重なった瞬間、キスってこんな素敵なモノだったのかと思った。でも…次に襲ってきたのは不安。嫌がられてたら2度と立ち直れない。唇を…離すのが怖い。顔が見れない。
豊和っちの唇が離れた。あ~しは目を開けない。ふと身体が引き寄せられ抱き締められる。そして優しく髪を撫でてくれる。心地良い感情。
「震えなくても大丈夫だよ、愛」
初めて名前を呼んでくれた。豊和っちの顔を見上げると頬が赤みがかっている。あ~しとのキスを嫌がっていない。あ~しはそれだけでもとても嬉しかった。
やがて豊和っちとの関係も深まり初めて抱かれた日も気にするあ~しに、
「愛に汚ない所や穢れた所なんか絶対にない!」
「綺麗だよ…愛」
表情で分かる。ホントに言ってくれてる事が。そしてゲームでいうところのエンディングが近付いて来た。彼の子が欲しかった。証になると思ったから。それなのに今回は妊娠しない。何故?そう思っているうちに日は過ぎていきゲームは終わりを告げる…。
真っ暗になりそして、次の瞬間あ~しはサブヒロイン達と真っ白な空間に居た。
『願い…誓約を結びたいか?』
あ~し達は誓約を結んだ。そして、新しい人生が始まった。今のあ~しは正真正銘綺麗な身体だし処女だよ…豊和っち。今回、母はアイツと再婚しなかった。しかも、アイツと再婚しなかった事が原因かは分からないが母は今も生きてる。そして、新しい恋人と最近結婚して幸せにしている。
あ~しも早く豊和っちに逢いたい。幸せにしたいし幸せになりたい。あ~しは想い出の場所に何度も足を運ぶ。どうやら今日はツイてないみたいっしょっ。ナンパされた。困っていると聞き覚えのある声。あ~しが聞き間違えるわけない。豊和っちの声を…。ナンパした奴等が居なくなった後…やっぱり豊和っちだった。あ~しは涙が止まらない。止まる訳無いっしょっ?こんなに逢いたかった人に漸く出逢えたのだから。ツイてないと思ってたけどどうやら今日はツイてたみたいだ。それも特大に!
あ~しのバッドエンドは義父の子供を身籠る。グッドエンドに至っても同じ。義父が逮捕されるわけでも死ぬわけでもない。まして主人公か義父…どちらの子か分からない子供を主人公と育てるという終わり方。どこに救いがあるというのだろうか?
あ~しを面白がって攻略するかただコンプリートを目指して攻略するかだけ位だろう…あ~しを攻略するのは。喋り方もこんなだし。ゲームの中で子供を身籠るのはあ~しだけだしホント特殊だ…。
また、同じ様な奴が来た。最初はそう思うっしょっ?あ~しも始めはそう思っていた。でもあの人は違った。
「なんでそんなに辛そうなの?」
何故…そんな事聞くの?何故…そんな風に喋れるの?何故…あ~しに初めて会ったのに辛そうと分かったの?そう聞きたかった。あ~しの口から出た言葉は…
「あんたに関係無いっしょっ?あんたもヤりたいだけならさっさとヤれば?慣れてるから…」
─そんな言葉…。でも…
「震えてる君にそんな事しないし、するつもりも無いから!騙されたと思って俺に話してみない?楽になるし、力になるから!」
「あんたに何が出来るっしょっ?出来る訳無いっしょっ?あんたも義父と同じで変わるに決まってるっしょっ!」
「…最後に信じて欲しい!俺は変わらないし裏切らないから!誰よりも君の為にもう一度だけ信じて…」
どうせあ~しはゲームのキャラクター。変わらないなら一緒かと思い全てを話した。話した当日のうちにアイツは逮捕。あ~しの前からは消えてくれた。どうやったのかは分からない。ただその日からゲームのシナリオ等存在しなくなった。あ~しは彼に…豊和っちに救われたのだ。そんなの惚れるに決まってる。自分自身が汚れて穢れているのも分かってるけど止められなかった。溢れる想いだけは。
アイツが逮捕されてから1ヶ月後、月のモノが予定通り来た。これ程嬉しく安堵したことはない。
豊和っちとのデートはいつも動物園。何度通っても飽きない。飽きる事のない幸せな時間。あ~しは豊和っちが好き。でも…こんなあ~しから好きと言われて嬉しいだろうか?義父に毎日の様に抱かれていた女だ。どう思われるだろうか?色々な感情が渦巻く。
何度デートしてもキスすらして来ないのはあ~しなんかとキスしたくないから?あ~しは意を決して豊和っちにキスをする。2人の唇が重なった瞬間、キスってこんな素敵なモノだったのかと思った。でも…次に襲ってきたのは不安。嫌がられてたら2度と立ち直れない。唇を…離すのが怖い。顔が見れない。
豊和っちの唇が離れた。あ~しは目を開けない。ふと身体が引き寄せられ抱き締められる。そして優しく髪を撫でてくれる。心地良い感情。
「震えなくても大丈夫だよ、愛」
初めて名前を呼んでくれた。豊和っちの顔を見上げると頬が赤みがかっている。あ~しとのキスを嫌がっていない。あ~しはそれだけでもとても嬉しかった。
やがて豊和っちとの関係も深まり初めて抱かれた日も気にするあ~しに、
「愛に汚ない所や穢れた所なんか絶対にない!」
「綺麗だよ…愛」
表情で分かる。ホントに言ってくれてる事が。そしてゲームでいうところのエンディングが近付いて来た。彼の子が欲しかった。証になると思ったから。それなのに今回は妊娠しない。何故?そう思っているうちに日は過ぎていきゲームは終わりを告げる…。
真っ暗になりそして、次の瞬間あ~しはサブヒロイン達と真っ白な空間に居た。
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あ~し達は誓約を結んだ。そして、新しい人生が始まった。今のあ~しは正真正銘綺麗な身体だし処女だよ…豊和っち。今回、母はアイツと再婚しなかった。しかも、アイツと再婚しなかった事が原因かは分からないが母は今も生きてる。そして、新しい恋人と最近結婚して幸せにしている。
あ~しも早く豊和っちに逢いたい。幸せにしたいし幸せになりたい。あ~しは想い出の場所に何度も足を運ぶ。どうやら今日はツイてないみたいっしょっ。ナンパされた。困っていると聞き覚えのある声。あ~しが聞き間違えるわけない。豊和っちの声を…。ナンパした奴等が居なくなった後…やっぱり豊和っちだった。あ~しは涙が止まらない。止まる訳無いっしょっ?こんなに逢いたかった人に漸く出逢えたのだから。ツイてないと思ってたけどどうやら今日はツイてたみたいだ。それも特大に!
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