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第一部
木曜日③
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「…尾けて来たんですか?」
(自分はストーキングしてるくせによくこんな言葉が言えるよな…ホント僕って奴は…)
「…どうしても…話がしたかったの…」
「何の話です?…話ならあの時言ってくれれば僕は…先輩の言葉なら聞きましたよ…」
「…っ!?」
「今更…どうして…偶然あそこで出会っただけなのにまた関わろうとするんですか!僕があの時どんな思いをしたか…元々話せるタイプでは無かったのにあれ以来余計に…」
「…それは知ってるよ…」
「……帰ります」
「…私の話を聞かずに帰っても良いの?」
「…何が言いたいんです?」
(先輩は何が言いたいんだ?それに…こんな性格だったか先輩って…)
「今日逢ったのが偶然だと本当に思ってるの?私はあれからずっと君の事見てたんだよ?あの日は言えなかった事が今は言える様にもなったし…あの女にこのままじゃあ取られちゃうからね、君を。だから君の前に現れたんだよ?」
「だから何を…?」
「クスクス…。本当に分からないのかなぁ?私はずっと見てきたと言ったんだよ?その意味がホントに分からない?君は分かる筈だよ、私達は同じなんだから…」
「…えっ?」
「バラされたく無いでしょ?彼女に…。恋歌だっけ名前?私に、付いて来て!」
(バラ…す?何を?見てきた?同じ?……先輩は僕が恋歌ちゃんにストーカーしてる事を知ってる!?それに、同じって事は…)
「その顔…そう…ようやく分かったみたいね?分かったのなら…付いて来てくれるよね?私に!」
先輩に付いて行くしか僕に残された道は無かった。連れて行かれたのは僕の自宅近くの五階建ての市営マンション。エレベーターに乗ると5階のボタンを先輩が押している。
「エレベーターには私達しか居ないし閉じ込められたら2人っきりになっちゃうね?」
「…そうなったら困りますね」
「だよね。あはは…我慢出来ずに私を襲っちゃうかな豊和君は?」
「以前みたいに僕の名前を平然と呼ぶんですね…先輩は…」
チィ──ン!……ゥィィィィ!
エレベーターが5階へと到着。ドアが開き…
「さぁ行くよ?」
「……」
いくつかの部屋を通り過ぎて…
「ここだよ?この部屋が私の部屋…」
「…先輩…やっぱり僕は…」
「ふ~ん、もしかして帰るとでも言うの?」
「……それは」
「…あの時私に文句を言いに来た君の可愛い妹さん…名前は確か吹雪ちゃんだったっけ?あ~あ…吹雪ちゃん可哀想だよね?兄がストーカー行為を働いて捕まるなんて…。学校にも行けなくなるだろうなぁ~…なんてね?あはははっ…」
「!? ……………入ればいいんですか?」
「…そうそう!まだ私の話も聞いていないのに帰るのはおかしいよね?さぁ…入って。一人暮らしだから気にしないで?これからはしょっちゅうここに来る事になる筈だから♡私も部屋の鍵…目の前に落とした方が良いかしら?」
「!?」
(…全部知ってるんですね…先輩は…僕がやってる事を…)
ガチャッ……部屋へ扉開き…
「はい…いらっしゃい豊和君。ゆっくりしていってね?」
「……はい」
───玄関へ入ると当然…扉が閉まり………パタン…カチャカチャ!鍵が掛けられた…。
(自分はストーキングしてるくせによくこんな言葉が言えるよな…ホント僕って奴は…)
「…どうしても…話がしたかったの…」
「何の話です?…話ならあの時言ってくれれば僕は…先輩の言葉なら聞きましたよ…」
「…っ!?」
「今更…どうして…偶然あそこで出会っただけなのにまた関わろうとするんですか!僕があの時どんな思いをしたか…元々話せるタイプでは無かったのにあれ以来余計に…」
「…それは知ってるよ…」
「……帰ります」
「…私の話を聞かずに帰っても良いの?」
「…何が言いたいんです?」
(先輩は何が言いたいんだ?それに…こんな性格だったか先輩って…)
「今日逢ったのが偶然だと本当に思ってるの?私はあれからずっと君の事見てたんだよ?あの日は言えなかった事が今は言える様にもなったし…あの女にこのままじゃあ取られちゃうからね、君を。だから君の前に現れたんだよ?」
「だから何を…?」
「クスクス…。本当に分からないのかなぁ?私はずっと見てきたと言ったんだよ?その意味がホントに分からない?君は分かる筈だよ、私達は同じなんだから…」
「…えっ?」
「バラされたく無いでしょ?彼女に…。恋歌だっけ名前?私に、付いて来て!」
(バラ…す?何を?見てきた?同じ?……先輩は僕が恋歌ちゃんにストーカーしてる事を知ってる!?それに、同じって事は…)
「その顔…そう…ようやく分かったみたいね?分かったのなら…付いて来てくれるよね?私に!」
先輩に付いて行くしか僕に残された道は無かった。連れて行かれたのは僕の自宅近くの五階建ての市営マンション。エレベーターに乗ると5階のボタンを先輩が押している。
「エレベーターには私達しか居ないし閉じ込められたら2人っきりになっちゃうね?」
「…そうなったら困りますね」
「だよね。あはは…我慢出来ずに私を襲っちゃうかな豊和君は?」
「以前みたいに僕の名前を平然と呼ぶんですね…先輩は…」
チィ──ン!……ゥィィィィ!
エレベーターが5階へと到着。ドアが開き…
「さぁ行くよ?」
「……」
いくつかの部屋を通り過ぎて…
「ここだよ?この部屋が私の部屋…」
「…先輩…やっぱり僕は…」
「ふ~ん、もしかして帰るとでも言うの?」
「……それは」
「…あの時私に文句を言いに来た君の可愛い妹さん…名前は確か吹雪ちゃんだったっけ?あ~あ…吹雪ちゃん可哀想だよね?兄がストーカー行為を働いて捕まるなんて…。学校にも行けなくなるだろうなぁ~…なんてね?あはははっ…」
「!? ……………入ればいいんですか?」
「…そうそう!まだ私の話も聞いていないのに帰るのはおかしいよね?さぁ…入って。一人暮らしだから気にしないで?これからはしょっちゅうここに来る事になる筈だから♡私も部屋の鍵…目の前に落とした方が良いかしら?」
「!?」
(…全部知ってるんですね…先輩は…僕がやってる事を…)
ガチャッ……部屋へ扉開き…
「はい…いらっしゃい豊和君。ゆっくりしていってね?」
「……はい」
───玄関へ入ると当然…扉が閉まり………パタン…カチャカチャ!鍵が掛けられた…。
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