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第一部
歌姫 感情優花
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「あなた、と~君のナニ?」
誰…?レコーディング室に知らない綺麗な人。あれ…?なんだか豊和君の妹の深雪ちゃんに似てる…?
「…えっ…えっ!?誰っ!?」
まあ、私はあたふたするしかなかったんまけどね…。
「ごめん、優花。この人は俺の母さん」
うええぇぇ!?お、お母さん!?じゃあ将来の!?
「うぇぇぇっ!?お、お義母様っ!?」
「お義母様なんて呼び方まだ早いわよ!」 「は、早いに越したことはありません!」
「そんな簡単に認めないわよ、私は!」
しばらくそんな他愛ない話をして…
「──冗談はこれくらいにして」
私は半分は本気だったんだけどね…。とにかくここからは真面目な話になるのを感じとった。
「名前を聞いてもいいかしら?」
「あっ…はい。感情優花といいます」
「感情優花さんね?優花ちゃんって呼ばせてもらうわね」
「はい」
「単刀直入に言うわ。優花ちゃん私の会社に歌手としてスカウトしたいのだけれど」
「か、歌手っ!?スカウトっ!?」
「優花、母さんは芸能プロダクションの社長なんだよ」
「ええっ──────────!?」
開いた口が塞がらないという言葉。その言葉を初めて実体験した…。
「と~君言ってなかったの?」
ホント言葉が豊和君は足らないんだから…
「言ってないよ。優花を連れて来たのは俺の作った曲を歌って欲しいと思って付いてきてもらっただけだから」
「そっかぁ。じゃあ改めて…フェアリーミュージックエンターテイメントの社長の天音梨花よ。さっきも言った通り優花ちゃんを我が社にスカウトしたいの。勿論歌手としてね!」
しかも有名な芸能事務所!?
「ええと…私…何度もオーディションに落ちていて…そんな私でも…いいんですか?」
私の心配はコレだった。私は何回もオーディションに落ちている。豊和君はそんなの関係ないと言ってくれたけど…卑屈なのはそんな簡単に治らない…。
でも…
「優花ちゃんがいいのよ。それにオーディションに落ちたとかそういうのは関係ないわよ?そのオーディションの審査員の見る目がなかっただけよ。この場合は聞く耳かしらね」
豊和君と同じ事を言ってくれたんだよね…。流石親子だよね…。
「こんな私でもいいのなら…宜しくお願いします!」
「宜しくね。ただ…」
「た、ただ…なんでしょうか?」
「こんなとか自分を悲観するのは駄目よ?自信を持ちなさい。優花ちゃんの歌声は誰にも負けてないんだからね?」
「は、はい」
そうだよね…。自信持って歌わないと歌にも失礼だし、歌にも気持ちは乗るわけだもんね…。この人達なら信じられる。卑屈も塗り替えてくれる。そんな気がする。だからお願いしますと頭を下げた。
私の曲は豊和君が全て作ってくれる事に…。もう勇気百倍、愛情千倍になるのも当然だよね!
♢♢♢
「──あっという間に色々と決まり過ぎて、いまだに夢かと思っちゃうんだけど…?」
ホント夢みたい。何度もオーディションに落ちていた私がデビューも決まり、しかもこれからテレビで歌を披露する…。
「夢じゃないから安心して」
豊和君がそう答えてくれる。
「安心はまだできないんだけど!?そりゃあデビューが決まって嬉しいのは嬉しいんだけど、私の歌声がみんなの心に届くか心配になっちゃうよ…。社長や深雪ちゃん、それに豊和君には褒めてもらえたんだけど…それでもやっぱりね…」
「大丈夫。自信を持って!優花の歌声を一度でも聴いたら、その人達の心に優花の歌声は必ず宿る筈だよ」
「宿る…?」
宿る…かぁ…。凄いな…素敵だな…と思った。そんな風に思える豊和君にキュンキュンしちゃうのも無理はないよね!?
「うん。いいものってさぁ…なんでも心に宿って決して消える事はないと俺は思ってるんだよ。まさしく優花の歌声はまさしくそれだと俺は思ってるから」
「…そっかぁ…」
「すいませ~ん!そろそろ──」
出番だ…。
「いつも通りに歌えばいいからね?」
豊和君がそう言ってくれる。うん。大丈夫。歌える。
「…うん。行ってくるね…あっ、そうだ、豊和君!」
コレだけは言っておかないとね…。
「どうかした?」
「ずっと見ててね?」
「うん?そりゃあ見てるけど」
たぶん…勘違いしてると思う。そういう意味じゃないんだけどね…。でも…今はコレでいいか…。
「約束だよ」
私はテレビの歌番組をきっかけに歌姫とまで呼ばれるようになる。そう羽ばたかせてくれたのは豊和君だ。私に羽をつけてくれたんだよね…。
だから恋するのは必然。
いつか豊和君に歌声と同じように気持ちも届いてくれたらなあと思い、今日も歌い続ける。
誰…?レコーディング室に知らない綺麗な人。あれ…?なんだか豊和君の妹の深雪ちゃんに似てる…?
「…えっ…えっ!?誰っ!?」
まあ、私はあたふたするしかなかったんまけどね…。
「ごめん、優花。この人は俺の母さん」
うええぇぇ!?お、お母さん!?じゃあ将来の!?
「うぇぇぇっ!?お、お義母様っ!?」
「お義母様なんて呼び方まだ早いわよ!」 「は、早いに越したことはありません!」
「そんな簡単に認めないわよ、私は!」
しばらくそんな他愛ない話をして…
「──冗談はこれくらいにして」
私は半分は本気だったんだけどね…。とにかくここからは真面目な話になるのを感じとった。
「名前を聞いてもいいかしら?」
「あっ…はい。感情優花といいます」
「感情優花さんね?優花ちゃんって呼ばせてもらうわね」
「はい」
「単刀直入に言うわ。優花ちゃん私の会社に歌手としてスカウトしたいのだけれど」
「か、歌手っ!?スカウトっ!?」
「優花、母さんは芸能プロダクションの社長なんだよ」
「ええっ──────────!?」
開いた口が塞がらないという言葉。その言葉を初めて実体験した…。
「と~君言ってなかったの?」
ホント言葉が豊和君は足らないんだから…
「言ってないよ。優花を連れて来たのは俺の作った曲を歌って欲しいと思って付いてきてもらっただけだから」
「そっかぁ。じゃあ改めて…フェアリーミュージックエンターテイメントの社長の天音梨花よ。さっきも言った通り優花ちゃんを我が社にスカウトしたいの。勿論歌手としてね!」
しかも有名な芸能事務所!?
「ええと…私…何度もオーディションに落ちていて…そんな私でも…いいんですか?」
私の心配はコレだった。私は何回もオーディションに落ちている。豊和君はそんなの関係ないと言ってくれたけど…卑屈なのはそんな簡単に治らない…。
でも…
「優花ちゃんがいいのよ。それにオーディションに落ちたとかそういうのは関係ないわよ?そのオーディションの審査員の見る目がなかっただけよ。この場合は聞く耳かしらね」
豊和君と同じ事を言ってくれたんだよね…。流石親子だよね…。
「こんな私でもいいのなら…宜しくお願いします!」
「宜しくね。ただ…」
「た、ただ…なんでしょうか?」
「こんなとか自分を悲観するのは駄目よ?自信を持ちなさい。優花ちゃんの歌声は誰にも負けてないんだからね?」
「は、はい」
そうだよね…。自信持って歌わないと歌にも失礼だし、歌にも気持ちは乗るわけだもんね…。この人達なら信じられる。卑屈も塗り替えてくれる。そんな気がする。だからお願いしますと頭を下げた。
私の曲は豊和君が全て作ってくれる事に…。もう勇気百倍、愛情千倍になるのも当然だよね!
♢♢♢
「──あっという間に色々と決まり過ぎて、いまだに夢かと思っちゃうんだけど…?」
ホント夢みたい。何度もオーディションに落ちていた私がデビューも決まり、しかもこれからテレビで歌を披露する…。
「夢じゃないから安心して」
豊和君がそう答えてくれる。
「安心はまだできないんだけど!?そりゃあデビューが決まって嬉しいのは嬉しいんだけど、私の歌声がみんなの心に届くか心配になっちゃうよ…。社長や深雪ちゃん、それに豊和君には褒めてもらえたんだけど…それでもやっぱりね…」
「大丈夫。自信を持って!優花の歌声を一度でも聴いたら、その人達の心に優花の歌声は必ず宿る筈だよ」
「宿る…?」
宿る…かぁ…。凄いな…素敵だな…と思った。そんな風に思える豊和君にキュンキュンしちゃうのも無理はないよね!?
「うん。いいものってさぁ…なんでも心に宿って決して消える事はないと俺は思ってるんだよ。まさしく優花の歌声はまさしくそれだと俺は思ってるから」
「…そっかぁ…」
「すいませ~ん!そろそろ──」
出番だ…。
「いつも通りに歌えばいいからね?」
豊和君がそう言ってくれる。うん。大丈夫。歌える。
「…うん。行ってくるね…あっ、そうだ、豊和君!」
コレだけは言っておかないとね…。
「どうかした?」
「ずっと見ててね?」
「うん?そりゃあ見てるけど」
たぶん…勘違いしてると思う。そういう意味じゃないんだけどね…。でも…今はコレでいいか…。
「約束だよ」
私はテレビの歌番組をきっかけに歌姫とまで呼ばれるようになる。そう羽ばたかせてくれたのは豊和君だ。私に羽をつけてくれたんだよね…。
だから恋するのは必然。
いつか豊和君に歌声と同じように気持ちも届いてくれたらなあと思い、今日も歌い続ける。
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