異世界を統べるのは人ではなく竜だ

1ta

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第一部 第1章 竜の目覚め篇

第7話 初めてのダンジョン

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 しばらく時間が経ち、日が暮れてきた。いくらランクが上がったからと言っても見知らぬ土地の夜など何が起こるかわからないので、油断は禁物だ。洞窟などで一晩明かすことにしよう。
 森の中を低空飛行していると、洞窟を見つけた。中に入ると、どうやらダンジョンのようで、奥深くまで続いていた。お腹も空いてないし、眠気もないので、せっかくだからダンジョンを攻略してみる。

 神眼を利用してダンジョンの構造を把握することができた。どうやらこのダンジョンは5階層あり、比較的に難易度は低いようだ。

 1階層目はモンスターはあまりいないようだが、しばらく進んでいると、モンスターに出くわした。

 名前 なし
 種族 小鬼(ゴブリン)
 rank  3
 
 技能 怪力


 The王道モンスターが来たな。まぁモンスターなら殺してもお咎めがないだろう。向こうはこっちに襲いかかってきそうだし、正当防衛ということで。

 「創成・ブレイド」

 ゴブリンの真上に剣が出現し、そのまま落下し、ゴブリンに突き刺さった。そしてゴブリンはそのまま絶命した。相手が相手なのでもちろんランクは上がらない。

 階層を進みながら他にもいろいろなモンスターと遭遇した。俺が遭遇したやつの下位種「小鎧蛇」(ミニアーマードバイパー)や「鎧蛇」(アーマードバイパー)、全身から針を噴射する「針蜥蜴」(ニードルリザード)、鋭い牙を持つ「牙鼠」(タスクラット)などがいた。

 そいつらを蹴散らしながら、俺は第5階層まで到達していた。奥に進むと、明らかにボス部屋という感じの扉が現れた。近づくと自動で扉が開いた。中に入るとそこには一体のモンスターがいた。

 名前 なし
 種族 小鬼王・亜種(ゴブリンキング・アナザー)
 rank  50
 称号 槌鬼(ハンマーゴブリン)
 
 技能 王の威圧 超怪力 槌術 亜種の力

 称号?なんだこれ。そんなものもあるのか。それにランクも50とまぁまぁ強い。いい相手になりそうだ。

 「ゴガァァァァァァ!」

 ゴブリンキングが咆哮を上げた。普通のやつなら怯むのだろうが、俺は耐性があるので効かない。ゴブリンキングが巨大な棍棒を振り下ろしてきた。

 「創成・シールド」

 咄嗟に防ぐ。棍棒が盾で弾かれる。

 「次元操作ディメンションプロセス転移シフト

 その掛け声とともに、ゴブリンキングはダンジョンから姿を消した。

 『ダンジョンのクリアを確認しました。』

 『単独撃破 亜種討伐 一撃必殺 初踏破を達成したため経験値とスキル、称号が付与されました』

 経験値とスキルゲットだ。更に称号まで手に入れた。初踏破ということは誰にも発見されてないダンジョンだったということか。

 名前 リュート・ヤガミ
 種族 真小竜・神種
 rank  200
 称号 ????
 
 技能 次元操作 神眼 耐性(全) 神の血潮 創成 魔力錬成 ????
 
 せっかく手に入れた称号とスキルに「?」があるのはもうしょうがないとして、魔力錬成ができるようになった。

 魔力錬成 使用魔力に大幅に補正がかかる。

 どうやら魔法を使用した時に魔力消費が少なくなるようだ。なかなか便利なスキルだった。まあ俺の魔法といえば次元操作くらいしかない訳だが。

 初めてのダンジョン攻略はとても充実したものだった。ほかのダンジョンを見かけたら攻略してみるのもいいだろう。

 ダンジョンのボス部屋の先には入口に戻るためのポータルがあった。外に出るとちょうど朝日が射す時間だった。
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