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第3章 竜人の暮らし篇

第32話 冒険者ランク

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 「失礼な事を言ってしまい本当に申し訳ございませんでした」

 受付が、謝ってきた。

 「いや気にしてないさ」

 「すみません。ありがとうございます」

 「それより冒険者についての詳しい説明を頼む」

 「畏まりました 」

 受付嬢の話をまとめるとこうだ。

 まず冒険者には、 ランクが存在する。今の俺はEランクで一番下だ。そこから、D、C、B、Aと上がっていき、一番上はSランクだ。Sランク冒険者は、大陸に数えられるくらいしかいないようだ。
 ランクを上げるには、昇級試験に合格すればいいらしい。昇級試験を受けるには、ギルドのクエストをこなし、ギルドマスターの許可が出ると、受けられるようになるらしい。

 「しかし、リュート様はギルドマスターを倒していますので、無条件で昇級試験が受けられるようなっています」

 「なるほど。それは助かる」

 「早速ですが、本日は昇級試験があります。受けていかれますか?」

 「どんなことをするんだ?」

 「あまり詳しくは言えませんが、リュート様は魔法が得意とのことなので、魔法の適性があるかどうかを調べる試験になります」

 「よし、じゃあ受けよう」

 「かしこまりました」

 「ちなみにクリアは受けられないのか?」 

 「もう1人の竜人の女性の方ですか?ギルドマスターに聞いてみないとなんとも…」 

 すると、ギルドマスターが、

 「構わないよ。リュート君の連れなら彼女もそれなりに強いのだろう?」

 「まぁな」 

 「かしこまりました。クリア様もご一緒に試験を受けるように準備致します。試験会場はここですので、しばらくお待ちください」

 「あぁ、わかった」

 クリアとサレナの元に向かう。

 「リュート?私も昇級試験を受けるの?」

 「あぁ。すぐにランクを上げられるぞ」

 「それにしても、よくギルドマスターに勝てましたわね?私ではたぶん勝てませんわ」

 まぁ俺には次元操作チートがあるからな。

 「そう言えば。サレナのランクはいくつなんだ?」

 「実はこう見えても、Bランクですわ」

 ふふんと、自慢げなサレナはとても可愛い。 
 
 「リュート様も昇級試験、頑張ってくださいませ」

 「もちろんだ」

 しばらく待つと、数人の冒険者見習いが集まって来た。そこには、

 「あっ!今朝はお世話になりました」

 ルージュがいた。

 「おっ?ルージュか。君も、試験を受けるのかい?」

 「はい!あなたにもらったこの杖凄いですよ!魔力が上がったような気がします」

 「それはよかった」

 そんなやり取りをしていると、左右から耳元で声をかけられた。

 「リュート?この子誰?」

 「私も知りたいですわ」

 おっと。そう言えば説明してなかったな。俺は今朝の出来事を二人に説明した。

 「なるほどね。よろしくねルージュちゃん」

 「よろしくお願いしますわ」

 「お名前をリュートさんというのですね。リュートさんのお仲間さんですか?よろしくお願いします」

 会話をしていると、試験官が来たのか周りが静かになってきた。

 「私が今回の試験官を担当するミラだ」

 そこに居たのは懐かしき顔だった。
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