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第12章 反撃の狼煙篇
第145話 竜と光
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「じゃあそっちからでいいぞ?」
「余裕ですね?足元すくわれないように気を付けてくださいよ?」
すると、目の前からユリウスの姿が消えた。ユリウスは移光を使い、瞬間的にリュートの後ろに回り込んだ。
ガキィン!刀と剣が激しくぶつかりあう。
「いきなりこんなに飛ばして、バテるなよ?」
「心配は無用ですよ。僕は強いですから!」
ガキィン!ガキィン!左右前後にユリウスが現れては消え、消えては現れを繰り返す。
「まじかよ!あのダール王の剣速について行っている!」
「これはすごい戦いになりそうだ!」
周りのギャラリーも盛り上がってきた。
「こういうのはどうですか!増光」
ユリウスが急に四人に増え、四方から剣を振り下ろす。
「変身・オリジン」
リュートの体が黒色装甲に包まれた。ユリウスの剣が当たるが、その鎧はユリウスの刃を通さなかった。
「甘いぜ!」
刀を振り回し、分身を薙ぎ払う。
「今度はこっちから行くぞ?」
リュートの周りに魔法陣が七つ現れる。
「全魔法爆裂」
リュートの周りで七色の爆発が起こる。爆発の威力はかなりのもので、ギャラリー達にも衝撃が伝わっていた。
「なんて威力の魔法だ…近くにいたら危なかった…」
上空の方から声がしたので、上を見上げると、そこには無傷のユリウスが浮いていた。
「すみませんリュートさん。どうやら手を抜いていたらまともに攻撃すら通らないみたいなので、少し本気を出させていただきます」
するとユリウスは、片手で持っていた剣を両手で持ち、構えた。
「神器開放」
その掛け声と共に剣身が光を帯びる。
「へぇ。その剣も神器なのか?」
「はい。僕の力『神剣レディエンス』です。その力を少し開放します」
「望むところだ来な!」
グサッ!
「ぐっ!」
気がつくと、リュートの足に光で出来た剣が刺さっていた。
「刺光」
ユリウスは一歩も動いていない。剣を突く仕草をしただけだ。速すぎて感知出来ない。
「ちっ!仕方ない」
夢幻白夜を構える。
「夢幻!」
ユリウスを幻術に落とす。その隙に背後に回り込み、刀を構える。
「無駄ですよ」
「何!」
ズバズバ!一瞬で両手に傷が付き、血が流れる。
「僕には全てを無効にする無光があります。幻術の類は効きません」
面白い…面白いぞダール王国の勇者!これは俺も本気を出さなくてはならない!
「すまないなユリウス!正直舐めていた。俺も本気を出させてもらう」
手の上に魔力の渦を作り出す。
「では、僕もそれに答えなくては!」
ユリウスの剣に光が集まっていく。
「喰らえユリウス!」
「行きますよ!リュートさん!」
「竜の渦!」
「波光!」
莫大な魔力の渦と強烈な光がぶつかりあう。
「あんた達!やりすぎだ!天星衝撃!」
ぶつかりあう魔力に天からの仲裁が入った。
アイティオの一撃により、全ての攻撃は破壊された。
「負けず嫌いにも程がある!あたしが止めてなかったらあんた達、怪我じゃすまなかったよ?」
「すまないアイティオ。助かった」
「す、すみませんでした!つい熱が入ってしまいました」
「わかればいいさ」
「リュートさん。手合わせありがとうございました。この経験は大切なものになると思います」
「俺もだユリウス。お前とはいつか本気で戦い合いたいよ」
こうして、リュートとユリウスの初対面は激しい戦いの末、アイティオの仲裁で幕を閉じたのであった。
「余裕ですね?足元すくわれないように気を付けてくださいよ?」
すると、目の前からユリウスの姿が消えた。ユリウスは移光を使い、瞬間的にリュートの後ろに回り込んだ。
ガキィン!刀と剣が激しくぶつかりあう。
「いきなりこんなに飛ばして、バテるなよ?」
「心配は無用ですよ。僕は強いですから!」
ガキィン!ガキィン!左右前後にユリウスが現れては消え、消えては現れを繰り返す。
「まじかよ!あのダール王の剣速について行っている!」
「これはすごい戦いになりそうだ!」
周りのギャラリーも盛り上がってきた。
「こういうのはどうですか!増光」
ユリウスが急に四人に増え、四方から剣を振り下ろす。
「変身・オリジン」
リュートの体が黒色装甲に包まれた。ユリウスの剣が当たるが、その鎧はユリウスの刃を通さなかった。
「甘いぜ!」
刀を振り回し、分身を薙ぎ払う。
「今度はこっちから行くぞ?」
リュートの周りに魔法陣が七つ現れる。
「全魔法爆裂」
リュートの周りで七色の爆発が起こる。爆発の威力はかなりのもので、ギャラリー達にも衝撃が伝わっていた。
「なんて威力の魔法だ…近くにいたら危なかった…」
上空の方から声がしたので、上を見上げると、そこには無傷のユリウスが浮いていた。
「すみませんリュートさん。どうやら手を抜いていたらまともに攻撃すら通らないみたいなので、少し本気を出させていただきます」
するとユリウスは、片手で持っていた剣を両手で持ち、構えた。
「神器開放」
その掛け声と共に剣身が光を帯びる。
「へぇ。その剣も神器なのか?」
「はい。僕の力『神剣レディエンス』です。その力を少し開放します」
「望むところだ来な!」
グサッ!
「ぐっ!」
気がつくと、リュートの足に光で出来た剣が刺さっていた。
「刺光」
ユリウスは一歩も動いていない。剣を突く仕草をしただけだ。速すぎて感知出来ない。
「ちっ!仕方ない」
夢幻白夜を構える。
「夢幻!」
ユリウスを幻術に落とす。その隙に背後に回り込み、刀を構える。
「無駄ですよ」
「何!」
ズバズバ!一瞬で両手に傷が付き、血が流れる。
「僕には全てを無効にする無光があります。幻術の類は効きません」
面白い…面白いぞダール王国の勇者!これは俺も本気を出さなくてはならない!
「すまないなユリウス!正直舐めていた。俺も本気を出させてもらう」
手の上に魔力の渦を作り出す。
「では、僕もそれに答えなくては!」
ユリウスの剣に光が集まっていく。
「喰らえユリウス!」
「行きますよ!リュートさん!」
「竜の渦!」
「波光!」
莫大な魔力の渦と強烈な光がぶつかりあう。
「あんた達!やりすぎだ!天星衝撃!」
ぶつかりあう魔力に天からの仲裁が入った。
アイティオの一撃により、全ての攻撃は破壊された。
「負けず嫌いにも程がある!あたしが止めてなかったらあんた達、怪我じゃすまなかったよ?」
「すまないアイティオ。助かった」
「す、すみませんでした!つい熱が入ってしまいました」
「わかればいいさ」
「リュートさん。手合わせありがとうございました。この経験は大切なものになると思います」
「俺もだユリウス。お前とはいつか本気で戦い合いたいよ」
こうして、リュートとユリウスの初対面は激しい戦いの末、アイティオの仲裁で幕を閉じたのであった。
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