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第12章 反撃の狼煙篇
第144話 初対面
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「じゃあ帰るか」
「ちょっと待ってくれ」
「リュートさん!待ってください」
魔王城跡地を後にして自宅に帰宅しようと歩みを始めると、ミラとルージュが俺を呼び止めた。
「ミラ、ルージュ、どうした?」
「実はリュートに依頼が来た」
「依頼?今、この状態でか?誰からの依頼だ?」
「ユリウスからだ」
「ユリウスだって?」
ユリウス。その名前には聞き覚えがあった。そう、ダール王国の勇者だ。そう言えば、俺は一度もユリウスに直接会ったことがない。その勇者から依頼とはなんだろうか。
「一体どんな内容の依頼だ?」
「それが…」
ミラとルージュの話によると、こうだ。
「ぜひ国を救った英雄と手合わせさせて頂きたい!」
との事だ。よりによってこのタイミングでとは中々面白い奴だ。俺もぜひ手合わせしたいと思っていたところだ。このビッグウェーブに乗らない手はない。
「わかった。その依頼、受けよう」
自宅からダール王国へ目的地を変更し、ダール王国へ向かう。特に体の不調もないのであっという間に目的地のダール王国へ到着する。
「ここにユリウスが居るのか?」
「あぁ。あそこに居るのがそうだ」
そこには金髪で若い爽やかなイケメンがいた。
「君がユリウスか?」
「はい、そうです。僕が『光』の勇者、ユリウス・ダールです。以後御見知りおきを」
「俺はリュートだ。よろしくな」
「あなたがあの有名なリュートさん!話はかねがね聞いております。本日は魔王を討伐されたということで、本当に素晴らしい御活躍でした。是非すぐにその力を学ばせていただきたいと思いましてこのように依頼させて頂きました」
「しかし、急だな?」
「本日は戦いの後もあり兵士たちが大勢集まっています。その兵士達が僕たちの手合わせを見ることで、兵士一人一人の成長に繋がると考えた訳です」
「なるほどな。まぁ断る理由も無い。依頼を受けよう」
「ありがとうございます。では、周りの安全を確保してから始めましょう。どのくらいの範囲から危険なのかがわからないので、広めに間隔を取りましょう」
「了解した」
「みなさん!危ないから離れてください」
ユリウスの掛け声で集まっていた兵士達が離れていく。若くしてこの圧倒的なカリスマ性。これは凄い逸材かもしれない。
「あー…なんて呼べばいい?ダール王の方がいいか?」
「いえ、そこまで畏まらないで下さい。ユリウスで構いませんよ」
「じゃあユリウス。どのくらいの力加減がいい?」
「えっと…それはどう言った意味でしょうか?」
「まぁわかりやすく言ったら、本気出したら死ぬぜ?」
あえて煽るような発言をする。ビリビリと二人の間に緊張感が走る。
「じゃあ五割くらいにしましょうか。僕もそうします」
ユリウスも煽り返す。これは面白くなりそうだ。
夕暮れのダール王国で二人の勇者が向かい合った。
「ちょっと待ってくれ」
「リュートさん!待ってください」
魔王城跡地を後にして自宅に帰宅しようと歩みを始めると、ミラとルージュが俺を呼び止めた。
「ミラ、ルージュ、どうした?」
「実はリュートに依頼が来た」
「依頼?今、この状態でか?誰からの依頼だ?」
「ユリウスからだ」
「ユリウスだって?」
ユリウス。その名前には聞き覚えがあった。そう、ダール王国の勇者だ。そう言えば、俺は一度もユリウスに直接会ったことがない。その勇者から依頼とはなんだろうか。
「一体どんな内容の依頼だ?」
「それが…」
ミラとルージュの話によると、こうだ。
「ぜひ国を救った英雄と手合わせさせて頂きたい!」
との事だ。よりによってこのタイミングでとは中々面白い奴だ。俺もぜひ手合わせしたいと思っていたところだ。このビッグウェーブに乗らない手はない。
「わかった。その依頼、受けよう」
自宅からダール王国へ目的地を変更し、ダール王国へ向かう。特に体の不調もないのであっという間に目的地のダール王国へ到着する。
「ここにユリウスが居るのか?」
「あぁ。あそこに居るのがそうだ」
そこには金髪で若い爽やかなイケメンがいた。
「君がユリウスか?」
「はい、そうです。僕が『光』の勇者、ユリウス・ダールです。以後御見知りおきを」
「俺はリュートだ。よろしくな」
「あなたがあの有名なリュートさん!話はかねがね聞いております。本日は魔王を討伐されたということで、本当に素晴らしい御活躍でした。是非すぐにその力を学ばせていただきたいと思いましてこのように依頼させて頂きました」
「しかし、急だな?」
「本日は戦いの後もあり兵士たちが大勢集まっています。その兵士達が僕たちの手合わせを見ることで、兵士一人一人の成長に繋がると考えた訳です」
「なるほどな。まぁ断る理由も無い。依頼を受けよう」
「ありがとうございます。では、周りの安全を確保してから始めましょう。どのくらいの範囲から危険なのかがわからないので、広めに間隔を取りましょう」
「了解した」
「みなさん!危ないから離れてください」
ユリウスの掛け声で集まっていた兵士達が離れていく。若くしてこの圧倒的なカリスマ性。これは凄い逸材かもしれない。
「あー…なんて呼べばいい?ダール王の方がいいか?」
「いえ、そこまで畏まらないで下さい。ユリウスで構いませんよ」
「じゃあユリウス。どのくらいの力加減がいい?」
「えっと…それはどう言った意味でしょうか?」
「まぁわかりやすく言ったら、本気出したら死ぬぜ?」
あえて煽るような発言をする。ビリビリと二人の間に緊張感が走る。
「じゃあ五割くらいにしましょうか。僕もそうします」
ユリウスも煽り返す。これは面白くなりそうだ。
夕暮れのダール王国で二人の勇者が向かい合った。
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