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第15章 帝国決戦篇
第175話 破壊の力
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サラマ王国のアイティオは斧を使い飛び上がる。
「リュート!人類の未来はあんたにかかってるんだ負けたら承知しないよ?神器全開」
アイティオは斧から槌に変わった神槌プロキオンを手元に引き寄せる。
「我、破壊の化身なり。全てを破壊し、全てを終わらせる者なり。今、ここに真の災厄をもたらさん!」
体に紋様が現れ、髪が逆立ち、神器が光を帯びる。
「砕けろ!天星破滅!」
バキバキバキバキ!隕石にヒビが生える。
「うっそ!師匠の攻撃を食らってまだ壊れないの!?」
ナバルが作り出した隕石はそれほどまでに頑丈だったのだ。
「へぇー。石ころのくせにやるじゃないか。あたしも本気を出さざるを得ないようだね?スプラ!死にたくなかったら今すぐここから離れな!あたしもどうなるか分からない!」
「分かりました師匠!師匠なら出来るって信じています!」
スプラは遠くに避難する。
「よし。これで心置き無く本気を出せる」
神槌は隕石にめり込み動かなくなっていた。アイティオは武器から手を離し、両手を隕石に当てる。
「この技を使うのは初めてだ」
何せ、前の破壊の力保持者はこの技を使い死んだのだ。もしかしたら自分も死ぬかもしれないとアイティオは思っていた。
「リュート。あんたの為にもあたしは!」
アイティオの体が光り輝き始め、浮き上がった紋章も金色に光る。
「ぐうぅぅぅぅ!体が熱い!あたし自身が壊れちまいそうだ!」
あまりの力の高まりで自己崩壊を起こしそうになるのを必死に耐える。そして、突然何かの糸が切れるように意識が遠のくのを感じた。
「破壊形態・起動」
アイティオの体の奥底から、外に向かって力が広がる。その破壊の力は体の表面にまとわりつく。傍から見ると、体からオーラが溢れだしているようにみえる。破壊の力は触れたもの全てを塵と化した。アイティオに触れていた服が塵になり、次に隕石が塵になった。
「やりましたね!師匠!」
スプラは隕石が消えたのを見て、アイティオの元へ戻る。アイティオは空中に浮かび上がっていた。
「師匠!さすがです!」
「………」
スプラの呼びかけに反応はない。アイティオはまるで機械のような目をしていた。
「師匠?」
「!?ガハッ!」
突然アイティオは血を吐き、落ちてきた。状態が元に戻ったようだ。
「師匠!」
スプラが飛び込み、抱き抱える。
「はぁ…はぁ…危ないところだったよ」
「師匠!大丈夫なんですか?」
「あぁ。何とか生きてる。このままだと力に飲み込まれてたよ。でも、リュートがあたしを引き戻してくれた。リュートには感謝しないとね」
こうして、アイティオは隕石の破壊に成功した。
「リュート!人類の未来はあんたにかかってるんだ負けたら承知しないよ?神器全開」
アイティオは斧から槌に変わった神槌プロキオンを手元に引き寄せる。
「我、破壊の化身なり。全てを破壊し、全てを終わらせる者なり。今、ここに真の災厄をもたらさん!」
体に紋様が現れ、髪が逆立ち、神器が光を帯びる。
「砕けろ!天星破滅!」
バキバキバキバキ!隕石にヒビが生える。
「うっそ!師匠の攻撃を食らってまだ壊れないの!?」
ナバルが作り出した隕石はそれほどまでに頑丈だったのだ。
「へぇー。石ころのくせにやるじゃないか。あたしも本気を出さざるを得ないようだね?スプラ!死にたくなかったら今すぐここから離れな!あたしもどうなるか分からない!」
「分かりました師匠!師匠なら出来るって信じています!」
スプラは遠くに避難する。
「よし。これで心置き無く本気を出せる」
神槌は隕石にめり込み動かなくなっていた。アイティオは武器から手を離し、両手を隕石に当てる。
「この技を使うのは初めてだ」
何せ、前の破壊の力保持者はこの技を使い死んだのだ。もしかしたら自分も死ぬかもしれないとアイティオは思っていた。
「リュート。あんたの為にもあたしは!」
アイティオの体が光り輝き始め、浮き上がった紋章も金色に光る。
「ぐうぅぅぅぅ!体が熱い!あたし自身が壊れちまいそうだ!」
あまりの力の高まりで自己崩壊を起こしそうになるのを必死に耐える。そして、突然何かの糸が切れるように意識が遠のくのを感じた。
「破壊形態・起動」
アイティオの体の奥底から、外に向かって力が広がる。その破壊の力は体の表面にまとわりつく。傍から見ると、体からオーラが溢れだしているようにみえる。破壊の力は触れたもの全てを塵と化した。アイティオに触れていた服が塵になり、次に隕石が塵になった。
「やりましたね!師匠!」
スプラは隕石が消えたのを見て、アイティオの元へ戻る。アイティオは空中に浮かび上がっていた。
「師匠!さすがです!」
「………」
スプラの呼びかけに反応はない。アイティオはまるで機械のような目をしていた。
「師匠?」
「!?ガハッ!」
突然アイティオは血を吐き、落ちてきた。状態が元に戻ったようだ。
「師匠!」
スプラが飛び込み、抱き抱える。
「はぁ…はぁ…危ないところだったよ」
「師匠!大丈夫なんですか?」
「あぁ。何とか生きてる。このままだと力に飲み込まれてたよ。でも、リュートがあたしを引き戻してくれた。リュートには感謝しないとね」
こうして、アイティオは隕石の破壊に成功した。
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