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第16章 手に入れた平和篇
第191話 決着
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リュートの右角が切れ落ち、地面に突き刺さった。それと同時に、サレナの鎧の一部が砕ける。リュートも攻撃を当てていたのだ。しかし、リュートの背後に回り込んだサレナが、首元に刃を突きつけていたので、勝負は決した。
「負けたか…」
俺は全身全霊をかけて戦った。それで負けたのだ悔いはない。サレナの攻撃を避けたつもりだったが、角があることを忘れていた。角はあっさり切り落とされてしまった。角に神経は通っていないので痛みはなかった。
「も、申し訳ありませんリュート様!角が…」
サレナが剣をしまい、謝ってきた。
「気にしないでくれサレナ。俺も鎧を壊してしまったみたいだしな。俺の角が切れ落ちたのは、サレナが俺の実力を上回っただけさ」
「リュート様…」
そう、決してリュートの剣術のレベルが低いわけででは無い。リュートはスキル「万能術(極)」を所有している。どんな武器でも自在に使いこなすことが出来るというものだ。しかし、サレナはそのリュートを超えた。リュートはなんでもこなす万能型なのに対してサレナは剣術特化型だ。その要素がリュートを超えるに至ったのだ。
「どうだ、サレナ?自分に自信は付いたか?」
「はい!ありがとうございました!」
サレナが帰ってきた時とは比べ物にならないほどの晴れやかな笑顔だった。
「良かったね。サレナ」
「リュートを超えるとは凄いじゃないか」
「私も負けていられませんね…今度は私が魔法でリュートさんと…」
ルージュが何かを企んでいるが、今は気にしないでおこう。
「リュート?その角どうするの?」
ローザが落ちた角をどうするのかを聞いていた。切られた右の角を右手で触る。スパッと綺麗に切れている。放置すればまた生えてくるだろうか。地面に突き刺さっている角を引き抜く。
「そうだな…こうするか」
切れ落ちた角をネックレスに加工する。
「名付けて、『竜神角の御守り』だ。まぁ仮にも神の体の一部だし、御守りくらいにはなるだろう」
俺はそれをサレナに手渡す。
「リュート様?よろしいのですか?」
「あぁ。俺を超えた記念品だ」
「ありがとうございます!大切にしますわ!」
サレナは喜んでくれたみたいだ。
「こちらはどうしましょうか…」
サレナは鎧の砕けた部位を撫でるサレナが今まで愛用していた鎧の一部が砕けてしまった。サレナの本気相手ではこちらも手を抜けなかったのでついやってしまった。一部が砕けてしまった鎧はそこから脆くなっていくので、もう使い物にはならないだろう。
「よし、俺が新しい鎧を創ろう。今までの使い勝手とは違うかもしれないけど我慢してくれると助かる」
「いえ、リュート様が作って下さるならば、本望ですわ。楽しみにさせていただきますわ」
「よし、帰ろうか」
こうして、竜神と剣聖の戦いは幕を閉じたのだった。
「負けたか…」
俺は全身全霊をかけて戦った。それで負けたのだ悔いはない。サレナの攻撃を避けたつもりだったが、角があることを忘れていた。角はあっさり切り落とされてしまった。角に神経は通っていないので痛みはなかった。
「も、申し訳ありませんリュート様!角が…」
サレナが剣をしまい、謝ってきた。
「気にしないでくれサレナ。俺も鎧を壊してしまったみたいだしな。俺の角が切れ落ちたのは、サレナが俺の実力を上回っただけさ」
「リュート様…」
そう、決してリュートの剣術のレベルが低いわけででは無い。リュートはスキル「万能術(極)」を所有している。どんな武器でも自在に使いこなすことが出来るというものだ。しかし、サレナはそのリュートを超えた。リュートはなんでもこなす万能型なのに対してサレナは剣術特化型だ。その要素がリュートを超えるに至ったのだ。
「どうだ、サレナ?自分に自信は付いたか?」
「はい!ありがとうございました!」
サレナが帰ってきた時とは比べ物にならないほどの晴れやかな笑顔だった。
「良かったね。サレナ」
「リュートを超えるとは凄いじゃないか」
「私も負けていられませんね…今度は私が魔法でリュートさんと…」
ルージュが何かを企んでいるが、今は気にしないでおこう。
「リュート?その角どうするの?」
ローザが落ちた角をどうするのかを聞いていた。切られた右の角を右手で触る。スパッと綺麗に切れている。放置すればまた生えてくるだろうか。地面に突き刺さっている角を引き抜く。
「そうだな…こうするか」
切れ落ちた角をネックレスに加工する。
「名付けて、『竜神角の御守り』だ。まぁ仮にも神の体の一部だし、御守りくらいにはなるだろう」
俺はそれをサレナに手渡す。
「リュート様?よろしいのですか?」
「あぁ。俺を超えた記念品だ」
「ありがとうございます!大切にしますわ!」
サレナは喜んでくれたみたいだ。
「こちらはどうしましょうか…」
サレナは鎧の砕けた部位を撫でるサレナが今まで愛用していた鎧の一部が砕けてしまった。サレナの本気相手ではこちらも手を抜けなかったのでついやってしまった。一部が砕けてしまった鎧はそこから脆くなっていくので、もう使い物にはならないだろう。
「よし、俺が新しい鎧を創ろう。今までの使い勝手とは違うかもしれないけど我慢してくれると助かる」
「いえ、リュート様が作って下さるならば、本望ですわ。楽しみにさせていただきますわ」
「よし、帰ろうか」
こうして、竜神と剣聖の戦いは幕を閉じたのだった。
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