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第18章 竜神の日常篇
第209話 職務放棄
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「では行こうか」
「あ、あぁ」
ギルマスに流されるように宴会に参加することになってしまった。本当に大丈夫だろうか。
ギルマスに連れてこられたのは、高そうな料理店だ。
「ここの店だ。じゃあ入ろうか」
「はい」
店に入る。店の内装はいかにもVIP専用と言わんばかりの品格をしている。
「お待ちしておりましたセムラ様。奥の部屋でお待ちください」
店員の雰囲気からもこの店がいかにすごい店なのかが手に取るようにわかる。
「さぁ。私達は少し待とうか。しばらくしたら彼が来るからね」
あまり会話した事のない、白髪のおっさんと同じ部屋に居るというのはなんだか息が詰まりそうだ。
しばらく待っていると、
「すみません。遅れてしまいましたね」
「お待ちしておりましたよダール王」
さも、あたりまえかのような勢いでこの国の国王が現れた。
「いやいや、待て待てユリウス。あんた、国王だろ?職務はどうした」
「あぁリュートさん、お久しぶりです。こうして会うのは、あの手合わせ以来ですか。職務ですか?大丈夫ですよ、数時間くらい私がいなくても国は動きますよ」
おいおい、本当に大丈夫かこの国?国王が職務放棄して、昼間っから酒を飲むのか?少し心配になってしまう。
「実はダール王と私は定期的に国についての話し合いをしていてな。今日はたまたまその日だったんだよ。どうせ飲むなら三人の方が楽しいだろう?」
いや、国の話より、絶対酒が飲みたいだけだろ君たち?
「いやいや、そんな大事な会議なら何もここでやらなくても」
「何を言っているんだ。酒があるからいいんだろう?ダール王もそう考えているはずだ」
「そうなのかユリウス?」
「えっと…まぁ…そうですね…実は僕はこう見えて結構なお酒好きですので…」
「ハッハッハ。国王は結構飲むんだよリュート君」
この世界に飲酒に関する法は存在しない。年齢の制限などは特にない。まぁ子供が飲まないようにはなって居るようだからその点は安心だ。俺はこの世界に来てまだ酒を飲んだことが無い。少し飲んでみたい気もあるので、少しくらいならいいだろう。
「というわけで、リュート君。君は何を飲むんだい?」
「種類は何があるんだ?」
すると、ユリウスが酒について解説をしてくれた。
「お酒の種類は国によって変わります。我が国は麦の栽培が盛んなので、ビールが置いてあるお店がほとんどですね。しかし、私が選んだこのお店は特別ですよ?なぜなら世界中から集めた、お酒といお酒があるからです!」
なんだか、酒を語るとユリウスは活き活きしている。本当に酒が好きなんだなと思った。
「じゃあおすすめはあるか?」
「やはりビールですね」
「そうだぞリュート君。麦の原産国だけあってこの国のビールは美味いぞ」
「じゃあそれで」
「私もビールだ」
「僕ももちろん、ビールですね」
三人の元にジョッキに注がれたビールが運ばれてくる。こういう所は俺の世界と変わらないようだ。
「じゃあ始めましょうか」
「そうですね」
こうして、俺は何故か二人と酒を飲み交わすこととなった。
「あ、あぁ」
ギルマスに流されるように宴会に参加することになってしまった。本当に大丈夫だろうか。
ギルマスに連れてこられたのは、高そうな料理店だ。
「ここの店だ。じゃあ入ろうか」
「はい」
店に入る。店の内装はいかにもVIP専用と言わんばかりの品格をしている。
「お待ちしておりましたセムラ様。奥の部屋でお待ちください」
店員の雰囲気からもこの店がいかにすごい店なのかが手に取るようにわかる。
「さぁ。私達は少し待とうか。しばらくしたら彼が来るからね」
あまり会話した事のない、白髪のおっさんと同じ部屋に居るというのはなんだか息が詰まりそうだ。
しばらく待っていると、
「すみません。遅れてしまいましたね」
「お待ちしておりましたよダール王」
さも、あたりまえかのような勢いでこの国の国王が現れた。
「いやいや、待て待てユリウス。あんた、国王だろ?職務はどうした」
「あぁリュートさん、お久しぶりです。こうして会うのは、あの手合わせ以来ですか。職務ですか?大丈夫ですよ、数時間くらい私がいなくても国は動きますよ」
おいおい、本当に大丈夫かこの国?国王が職務放棄して、昼間っから酒を飲むのか?少し心配になってしまう。
「実はダール王と私は定期的に国についての話し合いをしていてな。今日はたまたまその日だったんだよ。どうせ飲むなら三人の方が楽しいだろう?」
いや、国の話より、絶対酒が飲みたいだけだろ君たち?
「いやいや、そんな大事な会議なら何もここでやらなくても」
「何を言っているんだ。酒があるからいいんだろう?ダール王もそう考えているはずだ」
「そうなのかユリウス?」
「えっと…まぁ…そうですね…実は僕はこう見えて結構なお酒好きですので…」
「ハッハッハ。国王は結構飲むんだよリュート君」
この世界に飲酒に関する法は存在しない。年齢の制限などは特にない。まぁ子供が飲まないようにはなって居るようだからその点は安心だ。俺はこの世界に来てまだ酒を飲んだことが無い。少し飲んでみたい気もあるので、少しくらいならいいだろう。
「というわけで、リュート君。君は何を飲むんだい?」
「種類は何があるんだ?」
すると、ユリウスが酒について解説をしてくれた。
「お酒の種類は国によって変わります。我が国は麦の栽培が盛んなので、ビールが置いてあるお店がほとんどですね。しかし、私が選んだこのお店は特別ですよ?なぜなら世界中から集めた、お酒といお酒があるからです!」
なんだか、酒を語るとユリウスは活き活きしている。本当に酒が好きなんだなと思った。
「じゃあおすすめはあるか?」
「やはりビールですね」
「そうだぞリュート君。麦の原産国だけあってこの国のビールは美味いぞ」
「じゃあそれで」
「私もビールだ」
「僕ももちろん、ビールですね」
三人の元にジョッキに注がれたビールが運ばれてくる。こういう所は俺の世界と変わらないようだ。
「じゃあ始めましょうか」
「そうですね」
こうして、俺は何故か二人と酒を飲み交わすこととなった。
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