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第19章 最強の証篇
第223話 集う勇者達
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あの手紙を受け取って一週間が経過した。既に俺たちはダール王国に新設された国営闘技場にやって来ていた。
「うっわー!すっごくおっきいよ!」
「確かに。これはデカイな…」
クリアが驚きの声を上げる。ダール王国の闘技場はとてつもない大きさで、サラマ王国の闘技場の大きさを優に超えていた。砂と闘技の国、サラマ王国の面目が丸つぶれである。
闘技場の近くに行くと、そこには尋常じゃない数の人で溢れていた。
「うわぁ…すっごい人…」
サラマ王国で行われた闘技大会より、大規模且つ、アクセスの良いダール王国で開かれるのが、この人の数の理由だろう。サラマ王国の闘技大会の参加者は約500人程度だったが、今回の出場者は約5000人。平和になり、魔族との共生もあり、前回の約10倍の人数に跳ね上がった。
今回の大会のルールは、俺が前回参加したサラマ王国の闘技大会とは少し違う所がある。今回の大会は魔法の使用が可能だ。だから、前回は見かけなかった魔法使い系の人も多く見られる。それ以外はほとんど同じルールで、相手を戦闘不能にしたら勝ち。もちろん殺しは厳禁。俺も本気を出しすぎて被害を出さないようにしなければ。
前回と同じく10個のブロックに分けられるが、今回は1ブロック辺り500名もの大人数で予選が行われる。そして、本戦の仕組みは前回とは違く、本戦出場者10名がランダムで割り振られ、トーナメント形式の一対一のバトルが繰り広げられる。
「おーい!リュート!」
「リュート君!」
後ろから声をかけられたので振り返る。
「アイティオ!スプラ!久しぶりだな!」
そこに居たのはアイティオとスプラだった。
「二人も大会に?」
「そうだ。馬鹿弟子も一緒にな」
「私も前に会った時より強くなったからリュート君も楽しみにしててね」
アイティオ達も呼び寄せるとは、流石はユリウス。これでこの大会には三大勇者が揃うことになった訳だ。
「今回はクリア達も出場するからスプラも足元すくわれないようにな」
「あぁ。健闘を祈っているよ」
そろそろ大会が始まるので二人とわかれ、会場に向かう。
ナバル帝国の技術を応用して造られた魔力映像が国中に投影され、流れ始める。
「皆様!今日は我がダール王国へお集まりいただき誠にありがとうございます。皆様、ぜひ楽しんで大会を盛り上げて参りましょう!ダール王国闘技大会開催です!」
ユリウスの掛け声と共に大歓声が上がり、大会が開幕した。
「さて、どんな猛者と戦えるのかな」
俺たちの闘技大会が幕を開けるのだった。
「うっわー!すっごくおっきいよ!」
「確かに。これはデカイな…」
クリアが驚きの声を上げる。ダール王国の闘技場はとてつもない大きさで、サラマ王国の闘技場の大きさを優に超えていた。砂と闘技の国、サラマ王国の面目が丸つぶれである。
闘技場の近くに行くと、そこには尋常じゃない数の人で溢れていた。
「うわぁ…すっごい人…」
サラマ王国で行われた闘技大会より、大規模且つ、アクセスの良いダール王国で開かれるのが、この人の数の理由だろう。サラマ王国の闘技大会の参加者は約500人程度だったが、今回の出場者は約5000人。平和になり、魔族との共生もあり、前回の約10倍の人数に跳ね上がった。
今回の大会のルールは、俺が前回参加したサラマ王国の闘技大会とは少し違う所がある。今回の大会は魔法の使用が可能だ。だから、前回は見かけなかった魔法使い系の人も多く見られる。それ以外はほとんど同じルールで、相手を戦闘不能にしたら勝ち。もちろん殺しは厳禁。俺も本気を出しすぎて被害を出さないようにしなければ。
前回と同じく10個のブロックに分けられるが、今回は1ブロック辺り500名もの大人数で予選が行われる。そして、本戦の仕組みは前回とは違く、本戦出場者10名がランダムで割り振られ、トーナメント形式の一対一のバトルが繰り広げられる。
「おーい!リュート!」
「リュート君!」
後ろから声をかけられたので振り返る。
「アイティオ!スプラ!久しぶりだな!」
そこに居たのはアイティオとスプラだった。
「二人も大会に?」
「そうだ。馬鹿弟子も一緒にな」
「私も前に会った時より強くなったからリュート君も楽しみにしててね」
アイティオ達も呼び寄せるとは、流石はユリウス。これでこの大会には三大勇者が揃うことになった訳だ。
「今回はクリア達も出場するからスプラも足元すくわれないようにな」
「あぁ。健闘を祈っているよ」
そろそろ大会が始まるので二人とわかれ、会場に向かう。
ナバル帝国の技術を応用して造られた魔力映像が国中に投影され、流れ始める。
「皆様!今日は我がダール王国へお集まりいただき誠にありがとうございます。皆様、ぜひ楽しんで大会を盛り上げて参りましょう!ダール王国闘技大会開催です!」
ユリウスの掛け声と共に大歓声が上がり、大会が開幕した。
「さて、どんな猛者と戦えるのかな」
俺たちの闘技大会が幕を開けるのだった。
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