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第20章 終わる日常篇
第243話 怒り爆発
しおりを挟む「おいアルト。今すぐクリアを離せ」
「嫌だと言ったら?」
「力ずくで取り戻す!神刀・夢幻白夜!」
刀を取りだし、アルトに切りかかる。
「はぁ…仕方ないですね」
ブワッ!アルトから物凄い量の熱が放出される。
「熱っ!」
勢いが強く、吹き飛ばされそうになる。
「ここでは、モニターが壊れてしまう。場所を変えましょうか」
一瞬で世界が移る。先程まで室内に居たのだが、既に外にいる。
「ここは?」
「こちらは僕の住居の屋上です。ここなら君も存分に力を発揮できるでしょう?」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
再び刀で切りかかる。
「ふっ」
アルトは簡単に避ける。
「神もどきが正真正銘の神に勝てるとは思わないことですね!」
グゥン!体の力が抜ける。
「何!」
「面倒ですから管理者権限を使わせて頂きますよ?」
管理者権限だと!そんなことができるのか!
「僕が管理する全ての者は僕を超えることなんて出来ない」
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!」
魔銃コロナをぶっぱなす。
「まだ動ける余裕があるんですね。流石は神もどきなだけはありますね」
弾丸はアルトの不思議な力で防がれる。
「はぁぁぁぁ!全魔法爆裂!」
「ふん!無駄です!」
魔法も見えない壁のようなもので防がれる。
「創成・チェーン!」
ジャララララ!アルトに鎖が巻き付く。
「おっと!」
「創成・ブレイド!複製!複製!複製!」
アルトの周りに無数の剣が現れる。
「喰らえ!竜神の剣舞!」
「管理者権限・削除」
パリーン!アルトに巻きついていた鎖と周りの剣が全て割れるように消える。
「馬鹿な!」
「だから言ったでしょ?僕はこの大陸を管理する者。そこに住むものを好き勝手にどうこうできる力があるんですよ?」
この力、正しく本物の神だ…。
「例えばこのようにね。管理者権限・書き換え」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
体が変容していく。体が縮んでいき、体が丸みを帯び始める。胸が膨らみ、生殖器も変わる。
「な!これはまさか!」
「はい。君を女性に変えてみました」
気がつくと俺は女になっていた。声も明らかに可愛くなっている。
「ふざけんな!元に戻せ!」
「はい。書き換え」
「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」
再び体が変容し、元の姿に戻る。
「はぁはぁ…」
体が何度も書き換えられ、気分が悪い。体を好き勝手弄られている気分だ。
「はぁ…いい加減、抵抗を止めてくださいよ」
「誰が止めるか。俺は誰にも縛られないし、クリアを返してもらうまでは死ねない!」
アルトを破る方法を考える。
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