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第20章 終わる日常篇
第242話 竜神を呼びし者
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ナフに案内された扉に入る。
「こ、これは!」
部屋の中は巨大なモニタールームになっていた。そのモニターには俺が住むムガ王国の景色や、アイティオ達がいるサラマ王国、果てには俺も知らないどこかのダンジョンなど、様々な場所がモニターに写し出されていた。
「ようこそ。リュート君」
モニターの前に誰かが居た。しかも、俺の名を知っている。
「俺を呼んだのはあんたか」
「そうだよ」
そこに居たのは白い羽が四枚背中に生えている、金髪の男性だ。
「僕の名前がわかるかな?」
「知らん」
「ふむふむ。知らないという事はやはり君はこの世界の人物では無いという可能性がありますね…」
何だと…。こいつはこの世界の住人にとっては当たり前の人物なのか?
「僕の名前はアルト。この大陸の創造者です」
!?大陸の創造者だと?つまりこいつはこの世界の中でもトップクラスの神か!しかし、そんな神が俺に一体何の用だ?
「急に黙ってどうしたの?僕の考えを読もうとしているのかな?」
流石は上位神。心など容易く読まれる。
「君は以前何者かから招待を受けましたね?それに、君は人型に進化するのを何者かにアシストされたはずです。そのどちらもが僕の仕業です」
あの時のか!あの時の『???』はアルトという訳か。
「君が招待を受けないことは予想していた。だから、今回はこのような手段を取らせて頂きました」
「何が目的だ?」
「端的に言わせて頂きますと、君に神に成って貰いたいのです」
「俺を神に?」
「はい。君の力はもはやこの世界でも類を見ないほどの高みへ到達しているはずです。もはや魔界の王すら歯が立たない。そんな力を持った人物が地上に残り続けるのは人間のレベルを根本から揺るがす事態になりかけない。既に事例は発生しています。君と関係を持った人物は私が管理してきた中でも特に異常な強さを身につけています」
サレナ達の事か。確かに彼女らは並の人間達より遥かに強い。
「これ以上君の好き勝手に付き合い、僕が統率してきたバランスを壊して欲しくは無いのでね。君にはこちらに移り住んでもらいます」
「断ると言ったら?」
「君がそう言うことを見越して、既に対策は準備してありますよ」
「対策?」
そう言うと、アルトは指をならす。すると、アルトの隣に眠りについたクリアが現れた。
「僕の言う通りにしてくれないと、彼女の首が飛びます」
ブチッ!どうやら、こいつは俺が一番嫌いなことを分かっているようだ。
「テメェ…」
「お怒りですか?君が僕に従わないからですよ」
俺の怒りを爆発させる時が来たのだった。
「こ、これは!」
部屋の中は巨大なモニタールームになっていた。そのモニターには俺が住むムガ王国の景色や、アイティオ達がいるサラマ王国、果てには俺も知らないどこかのダンジョンなど、様々な場所がモニターに写し出されていた。
「ようこそ。リュート君」
モニターの前に誰かが居た。しかも、俺の名を知っている。
「俺を呼んだのはあんたか」
「そうだよ」
そこに居たのは白い羽が四枚背中に生えている、金髪の男性だ。
「僕の名前がわかるかな?」
「知らん」
「ふむふむ。知らないという事はやはり君はこの世界の人物では無いという可能性がありますね…」
何だと…。こいつはこの世界の住人にとっては当たり前の人物なのか?
「僕の名前はアルト。この大陸の創造者です」
!?大陸の創造者だと?つまりこいつはこの世界の中でもトップクラスの神か!しかし、そんな神が俺に一体何の用だ?
「急に黙ってどうしたの?僕の考えを読もうとしているのかな?」
流石は上位神。心など容易く読まれる。
「君は以前何者かから招待を受けましたね?それに、君は人型に進化するのを何者かにアシストされたはずです。そのどちらもが僕の仕業です」
あの時のか!あの時の『???』はアルトという訳か。
「君が招待を受けないことは予想していた。だから、今回はこのような手段を取らせて頂きました」
「何が目的だ?」
「端的に言わせて頂きますと、君に神に成って貰いたいのです」
「俺を神に?」
「はい。君の力はもはやこの世界でも類を見ないほどの高みへ到達しているはずです。もはや魔界の王すら歯が立たない。そんな力を持った人物が地上に残り続けるのは人間のレベルを根本から揺るがす事態になりかけない。既に事例は発生しています。君と関係を持った人物は私が管理してきた中でも特に異常な強さを身につけています」
サレナ達の事か。確かに彼女らは並の人間達より遥かに強い。
「これ以上君の好き勝手に付き合い、僕が統率してきたバランスを壊して欲しくは無いのでね。君にはこちらに移り住んでもらいます」
「断ると言ったら?」
「君がそう言うことを見越して、既に対策は準備してありますよ」
「対策?」
そう言うと、アルトは指をならす。すると、アルトの隣に眠りについたクリアが現れた。
「僕の言う通りにしてくれないと、彼女の首が飛びます」
ブチッ!どうやら、こいつは俺が一番嫌いなことを分かっているようだ。
「テメェ…」
「お怒りですか?君が僕に従わないからですよ」
俺の怒りを爆発させる時が来たのだった。
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