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第3章 爆剣鎧竜の探索篇
第32話 甲冑
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リュートの放った爆発がスライム達を焼き尽くした。
「ふぅ。何とかなったな」
「ありがとうリュート」
「危ないところでした…」
辺りを見渡すと、先程の爆風に巻き込まれたのか、杖を持ったモンスターも倒れていた。
「ラッキー!杖は無事みたいだし、もらってこうか」
「私が持ちますー」
オリアナが杖を拾った。
「やりましたね!リュートさん」
「あぁ。欲しいものは手に入れた」
この杖を使えば人間になることも可能なのだろう。
「どうするのリュート?早速使う?」
「いや、まだ使わない」
「どうしてですか?」
「人間になったら今の戦闘能力が失われてしまうかもしれない。だから、このダンジョンのボスを倒してから使おう」
「了解」
「わかりました」
当初の目的は達成したが、せっかく来たダンジョンだ。どうせなら、最後まで攻略したい。
杖を手に入れた俺たちはモンスターを蹴散らしながら、ダンジョン最深部まで進む。すると、やはりそこには巨大な扉があった。
「うわぁ…おっきぃ…」
「凄いですね…」
この扉を初めて見た二人は驚いていた。
「さて、二人とも入ったら入口近くで待機しててくれ。ボスは奥の方にいるからそこなら安全だ」
さすがの俺もダンジョンのボスを相手に二人を庇いながら戦えるかと言われたら、あまり自信が無い。二人には俺の戦いを見守って貰う。
「よし、入るぞ」
「頑張って!」
「頑張って下さい!リュートさん!」
扉に近づくと、自動で扉が開く。二人に背中を押されながら、ダンジョン最深部に足を踏み入れる。
「あれは…甲冑か?」
リュートの目の前には、銀色の甲冑が立っていた。見たところ、中身は存在しない意志を持った甲冑。そう言ったゴーストの類いだろう。
カチャカチャ。甲冑は剣を取り出し、構える。
パッ。遠くに居た甲冑が一瞬でリュートの元に距離を詰めていた。
「なっ!速い!」
ギィン!咄嗟に左腕の剣を展開し、剣戟を防ぐ。
「なかなかの速さだ。だが、速いだけだ!」
左手で剣を受けている間に、右手の剣も展開しておく。
「!?」
甲冑はこちらの意図に気がついたのか、攻撃をやめ、俺から離れようとする。
「無駄だ!」
甲冑の足は既にリュートの足から生えた剣で貫かれていた。甲冑は既に動きが封じられていた。
「貰った!」
ズパァン!甲冑を縦一直線、真っ直ぐに切り裂いた。しかし、甲冑は真っ二つになってもまだ動けるようで、カチャカチャと蠢いている。
「無駄だ甲冑。俺の剣は爆発属性だからな!」
甲冑の切り口が光り始める。
「爆破!」
ダンジョンボスの甲冑はリュートの力によって爆散したのだった。
「ふぅ。何とかなったな」
「ありがとうリュート」
「危ないところでした…」
辺りを見渡すと、先程の爆風に巻き込まれたのか、杖を持ったモンスターも倒れていた。
「ラッキー!杖は無事みたいだし、もらってこうか」
「私が持ちますー」
オリアナが杖を拾った。
「やりましたね!リュートさん」
「あぁ。欲しいものは手に入れた」
この杖を使えば人間になることも可能なのだろう。
「どうするのリュート?早速使う?」
「いや、まだ使わない」
「どうしてですか?」
「人間になったら今の戦闘能力が失われてしまうかもしれない。だから、このダンジョンのボスを倒してから使おう」
「了解」
「わかりました」
当初の目的は達成したが、せっかく来たダンジョンだ。どうせなら、最後まで攻略したい。
杖を手に入れた俺たちはモンスターを蹴散らしながら、ダンジョン最深部まで進む。すると、やはりそこには巨大な扉があった。
「うわぁ…おっきぃ…」
「凄いですね…」
この扉を初めて見た二人は驚いていた。
「さて、二人とも入ったら入口近くで待機しててくれ。ボスは奥の方にいるからそこなら安全だ」
さすがの俺もダンジョンのボスを相手に二人を庇いながら戦えるかと言われたら、あまり自信が無い。二人には俺の戦いを見守って貰う。
「よし、入るぞ」
「頑張って!」
「頑張って下さい!リュートさん!」
扉に近づくと、自動で扉が開く。二人に背中を押されながら、ダンジョン最深部に足を踏み入れる。
「あれは…甲冑か?」
リュートの目の前には、銀色の甲冑が立っていた。見たところ、中身は存在しない意志を持った甲冑。そう言ったゴーストの類いだろう。
カチャカチャ。甲冑は剣を取り出し、構える。
パッ。遠くに居た甲冑が一瞬でリュートの元に距離を詰めていた。
「なっ!速い!」
ギィン!咄嗟に左腕の剣を展開し、剣戟を防ぐ。
「なかなかの速さだ。だが、速いだけだ!」
左手で剣を受けている間に、右手の剣も展開しておく。
「!?」
甲冑はこちらの意図に気がついたのか、攻撃をやめ、俺から離れようとする。
「無駄だ!」
甲冑の足は既にリュートの足から生えた剣で貫かれていた。甲冑は既に動きが封じられていた。
「貰った!」
ズパァン!甲冑を縦一直線、真っ直ぐに切り裂いた。しかし、甲冑は真っ二つになってもまだ動けるようで、カチャカチャと蠢いている。
「無駄だ甲冑。俺の剣は爆発属性だからな!」
甲冑の切り口が光り始める。
「爆破!」
ダンジョンボスの甲冑はリュートの力によって爆散したのだった。
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