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第4章 人と竜の狭間篇
第38話 現在の実力
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「さて、この辺りで準備運動がてら戦闘しておこう」
「了解」
「頑張ります!」
俺たちはダンジョンに入る前に軽く体を動かしていくことにした。人間になりたての俺も新たな装備の二人も自分の実力を知っておいた方がいいだろう。とは言っても、クリアは回復役、オリアナは仕える魔物がいないので、戦うのは主に俺なのだが。
「はぁ!」
刀を抜き、スライムに切りかかる。しかし、スライムはあっさりと避ける。
「!?」
スライムは隙だらけの俺に飛びついてくる。俺はそれをすかさず回避する。しかし、スライムが何かを放つ。それはどうやら酸のようだ。
「ぐぅ!」
回避が間に合わず、スライムの酸攻撃をまともにくらってしまう。やはり、ドラゴン時のような強さは今の俺には無いのかもしれない。
「リュート!今、回復するね!快復!」
クリアの杖から淡い光が飛んで来て、俺の傷口に当たる。すると、光が傷を包み込むようになり、徐々に傷が治り始めた。クリアが使った回復魔法は、杖を装備した僧侶なら誰でも使える超初級魔法だ。しかし、その効果は侮れない。
「おっ!だいぶ楽になったよ。ありがとうクリア」
だが、このままでは不味い。先程は攻撃を外してしまったが、どの道攻撃が当たってもスライムに物理攻撃はほとんど効かないだろう。せめて俺も何か魔法が使えれば…。待てよ…?いい事を思いついた。
「一か八かだが、やる価値はあるな」
刀を地面に突き刺し、右手の手首を左手で掴んで前に突き出す。
「爆破!」
そう唱えると、俺が思った通りの場所に魔法陣が出現し、その範囲が爆発した。
「おお!魔法が使えるぞ!」
やはりそうか!今の俺は見た目は人間だが、中身はドラゴンだ。そして、そのドラゴンの種類は爆剣鎧竜だ。属性で表すならば、今の姿は明らかに爆破属性と言ったところだろう。俺はドラゴンでも使える能力ならば人間の姿でも使えるのではないかと考えた。その結果がこれだ。どうやら、俺の予想は当たったようだ。これならば、爆破を使った数々の戦略を試すことが出来るだろう。
スライムはもう一匹居た。そのスライムにオリアナが近づいていく。どうやら、あのスライムを仲間にするようだ。
「大丈夫ですよー。安心してください」
ちょっと心配だが、オリアナを信じて見守る。しばらく待ってみると、スライムが大人しくなり、オリアナの命令を聞くようになった。
「やりましたー!これで私も魔物使いですねー!これからよろしくお願いしますね『ムー』ちゃん!」
オリアナは無事スライムをテイム出来たようだ。名前はムーだそうだ。
「よし、仲間も増えた事だし、ダンジョンに入ろうか」
「うん!」
「行きましょー!」
俺たちのダンジョン攻略が始まるのだった。
「了解」
「頑張ります!」
俺たちはダンジョンに入る前に軽く体を動かしていくことにした。人間になりたての俺も新たな装備の二人も自分の実力を知っておいた方がいいだろう。とは言っても、クリアは回復役、オリアナは仕える魔物がいないので、戦うのは主に俺なのだが。
「はぁ!」
刀を抜き、スライムに切りかかる。しかし、スライムはあっさりと避ける。
「!?」
スライムは隙だらけの俺に飛びついてくる。俺はそれをすかさず回避する。しかし、スライムが何かを放つ。それはどうやら酸のようだ。
「ぐぅ!」
回避が間に合わず、スライムの酸攻撃をまともにくらってしまう。やはり、ドラゴン時のような強さは今の俺には無いのかもしれない。
「リュート!今、回復するね!快復!」
クリアの杖から淡い光が飛んで来て、俺の傷口に当たる。すると、光が傷を包み込むようになり、徐々に傷が治り始めた。クリアが使った回復魔法は、杖を装備した僧侶なら誰でも使える超初級魔法だ。しかし、その効果は侮れない。
「おっ!だいぶ楽になったよ。ありがとうクリア」
だが、このままでは不味い。先程は攻撃を外してしまったが、どの道攻撃が当たってもスライムに物理攻撃はほとんど効かないだろう。せめて俺も何か魔法が使えれば…。待てよ…?いい事を思いついた。
「一か八かだが、やる価値はあるな」
刀を地面に突き刺し、右手の手首を左手で掴んで前に突き出す。
「爆破!」
そう唱えると、俺が思った通りの場所に魔法陣が出現し、その範囲が爆発した。
「おお!魔法が使えるぞ!」
やはりそうか!今の俺は見た目は人間だが、中身はドラゴンだ。そして、そのドラゴンの種類は爆剣鎧竜だ。属性で表すならば、今の姿は明らかに爆破属性と言ったところだろう。俺はドラゴンでも使える能力ならば人間の姿でも使えるのではないかと考えた。その結果がこれだ。どうやら、俺の予想は当たったようだ。これならば、爆破を使った数々の戦略を試すことが出来るだろう。
スライムはもう一匹居た。そのスライムにオリアナが近づいていく。どうやら、あのスライムを仲間にするようだ。
「大丈夫ですよー。安心してください」
ちょっと心配だが、オリアナを信じて見守る。しばらく待ってみると、スライムが大人しくなり、オリアナの命令を聞くようになった。
「やりましたー!これで私も魔物使いですねー!これからよろしくお願いしますね『ムー』ちゃん!」
オリアナは無事スライムをテイム出来たようだ。名前はムーだそうだ。
「よし、仲間も増えた事だし、ダンジョンに入ろうか」
「うん!」
「行きましょー!」
俺たちのダンジョン攻略が始まるのだった。
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