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第6章 隣国との邂逅篇
第62話 ヴァイオレット王国
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遡ること少し前。俺たちはロート帝国跡地の自国、フリーダムから北に進み、ヴァイオレット王国をめざしていた。
「なぁオリアナ?ヴァイオレット王国は、一体どんな国なんだ」
「ええっと…すみません。私はずっと村に居たのであまり世界のことは知らないんですー…」
「まぁそれなら仕方ないな」
ブレイズに聞くが、
「行けばわかる」
と、何故かはぐらかされ、ハッキリとした答えは聞けない。ヴァイオレット王国とは、一体どんな国なんだ?
そして、現在に至る。俺たちはバイオレット王国にたどり着いたのだった。
王都への入口の門にはいつもの如く、兵士が立っている。
「おい止まれ!」
女性の声が聞こえる。その声の正体は、すぐにわかった。目の前の兵士である。
「おい貴様!ここが神聖なるヴァイオレット国と知っての狼藉か?」
「あぁ、すまないな。俺、だいぶ遠くから来たから、国についてあまり詳しくないんだよ」
「我が国を知らないだと?貴様ら相当な田舎者だな」
「申し訳ない」
「ふん!なら説明するが、この国は男子禁制。女だけが入ることが許されている。つまり、貴様の隣にいるそのでかいブツをぶら下げた二人は入国を許可するが、貴様は入らせるわけには行かない!」
「な、じゃあ俺は入れないということか」
なるほど。ブレイズが来たくなかった理由が何となくわかった。これは確かに厄介なことになりそうだ。
「わかったなら帰れ!貴様みたいな男をこの国に入れるわけには行かない!」
と言い、門番は俺に槍を向ける。
「おっと…。すまない。引き返すよ」
リュートは門番から見えない場所まで退避する。
「リュート、どうするの!」
「なぁに、簡単なことさ。俺に考えがある」
「そうなの?」
「あぁ、だから二人は先に街に入ってくれ」
クリアたちは特に何も言われることなく、国に入って行った。
「さて始めますか!」
リュートは変化の杖を取り出す。
「変化!」
体が丸みを帯び、髪が伸び、肉体が変化していく。リュートは女性に変化したのだ。
「ううん!あー!あー!」
女性になったので、もちろん声帯も変化しているのだろう。自分の声が他人の声みたいですごく変な感じがした。自分で言うのもなんだが、かなりいい声をしている。体も、無いとこがあり、あるとこが無いので、少し違和感を感じるがまぁそのうち慣れるだろう。こちらも自分で言うのはあれだが、ナイスバディな体だ。
「やぁ。入っていいかな?」
先程と同様に、門番に近づいてみる。
「旅の方ですね。ようこそ!ヴァイオレット王国へ!」
門番はそう言うと、あっさり中に通してくれた。
こうして、リュート達はヴァイオレット王国に入るのだった。
「なぁオリアナ?ヴァイオレット王国は、一体どんな国なんだ」
「ええっと…すみません。私はずっと村に居たのであまり世界のことは知らないんですー…」
「まぁそれなら仕方ないな」
ブレイズに聞くが、
「行けばわかる」
と、何故かはぐらかされ、ハッキリとした答えは聞けない。ヴァイオレット王国とは、一体どんな国なんだ?
そして、現在に至る。俺たちはバイオレット王国にたどり着いたのだった。
王都への入口の門にはいつもの如く、兵士が立っている。
「おい止まれ!」
女性の声が聞こえる。その声の正体は、すぐにわかった。目の前の兵士である。
「おい貴様!ここが神聖なるヴァイオレット国と知っての狼藉か?」
「あぁ、すまないな。俺、だいぶ遠くから来たから、国についてあまり詳しくないんだよ」
「我が国を知らないだと?貴様ら相当な田舎者だな」
「申し訳ない」
「ふん!なら説明するが、この国は男子禁制。女だけが入ることが許されている。つまり、貴様の隣にいるそのでかいブツをぶら下げた二人は入国を許可するが、貴様は入らせるわけには行かない!」
「な、じゃあ俺は入れないということか」
なるほど。ブレイズが来たくなかった理由が何となくわかった。これは確かに厄介なことになりそうだ。
「わかったなら帰れ!貴様みたいな男をこの国に入れるわけには行かない!」
と言い、門番は俺に槍を向ける。
「おっと…。すまない。引き返すよ」
リュートは門番から見えない場所まで退避する。
「リュート、どうするの!」
「なぁに、簡単なことさ。俺に考えがある」
「そうなの?」
「あぁ、だから二人は先に街に入ってくれ」
クリアたちは特に何も言われることなく、国に入って行った。
「さて始めますか!」
リュートは変化の杖を取り出す。
「変化!」
体が丸みを帯び、髪が伸び、肉体が変化していく。リュートは女性に変化したのだ。
「ううん!あー!あー!」
女性になったので、もちろん声帯も変化しているのだろう。自分の声が他人の声みたいですごく変な感じがした。自分で言うのもなんだが、かなりいい声をしている。体も、無いとこがあり、あるとこが無いので、少し違和感を感じるがまぁそのうち慣れるだろう。こちらも自分で言うのはあれだが、ナイスバディな体だ。
「やぁ。入っていいかな?」
先程と同様に、門番に近づいてみる。
「旅の方ですね。ようこそ!ヴァイオレット王国へ!」
門番はそう言うと、あっさり中に通してくれた。
こうして、リュート達はヴァイオレット王国に入るのだった。
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