異世界を統べるのは人ではなく竜だ

1ta

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第5章 革命の夜明け篇

第61話 次の地へ

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 「さぁて、これからどうするんだ?」

 ブレイズがリュートに尋ねる。建国から一夜。新国家「フリーダム」はリュートを王とした自由な国家のため、リュート自身は何者にも縛られることは無い。国民のそれぞれも自由に動き回っている。

 「そうだな…まだ行ってない国もあるし、出会って無い七色の罪竜もいる事だし、また旅にでも出るか」

 これからの事も考えれば、今のうちからこの大陸のことをしっかり知ってた方がいいのだろう。

 「それでいいか?お前ら?」

 リュートは新たに国民になった、元奴隷達と元々ロート帝国に住んでいた奴隷反対派の人達に語りかける。

 「もちろんでございますリュート様!お戻りになる頃にはリュート様の居住も建築して起きますので、行ってらっしゃいませ!」  

 「だ、そうだ。じゃあ行くか」

 「了解!」

 「了解ですー!」

 「承知した」

 二人と一匹も賛成してくれているようなので、新たな国に向かうことにする。

 「そう言えば、ブレイズ?」

 「何だ?」

 「お前が当初目的にしていた、この国の壊滅を達成した訳だが、それでも俺たちに着いてくるのか?」

 「もちろんだ。どうせ、この辺りに居たって暇なだけだ。俺は付き添うぜ」

 「わかった。改めてよろしくなブレイズ」

 「あぁ!」

 さて、やることは決まったが向かう場所が決まって居ない。とは言っても、下はアスール、左はセールイ。行ったことが無い国は上しかない。行くとしたら北にある、ヴァイオレット王国だろう。

 「じゃあとりあえず、北にあるヴァイオレット王国に向かおうか。それでいいか?」

 「何?リュート、お前あの国に行くのか?」

 何だかブレイズは退屈そうな顔をしている。

 「どうしたんだ?何か問題でもあったか?」

 「いや、別にそういう訳じゃないんだ。何、行けばわかる」

 ブレイズの発言も気になるが、行ってみるしかないだろう。
  
 俺は、二人を連れて、ヴァイオレット王国に向かうことになる。ブレイズは居るだけで他人を驚かすのでオリアナに召喚されない限りは出てこないことにした。

 ロート帝国跡地(現リュート国)から真っすぐ北に向かう。特に大したモンスターも出現しない。この辺りのモンスターはだいぶ弱く、冒険初心者でも簡単にクリア出来るような難易度のようだ。モンスターとの戦いはあっという間に終わる。

 モンスターと戦いながら、歩き続ける。

 「さて!着いたぞ!」

 その時、前方に立派な建物が現れる。あれがヴァイオレット王国の城なのだろう。

 こうして、リュート達は新たな国である、ヴァイオレット王国にたどり着いたのであった。
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