異世界を統べるのは人ではなく竜だ

1ta

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第8章 自国の強化篇

第99話 試練の魔物

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 クリアは重力を上手く使ってダンジョンを攻略していく。

 「流石ですご主人様!」

 「ありがとうコットン。でも、まだこんなものじゃダメ。もっと強くならないと」

 しばらくして、クリアとコットンはダンジョンの最深部のボス部屋にたどり着いた。

 「遂にたどり着きましたね」

 「うん。もちろん手出しは無用だよ?コットン?」

 「はい。ご主人様の健闘を祈ります」

 クリアがボス部屋に踏み込む。そこに居たのは、いかにも頑丈そうなゴーレムのようなモンスターだ。

 「強そうなモンスター…。だけど、負けるわけには行かない!」

 クリアがゴーレムの元に飛び込み渾身のパンチを繰り出す。

 ボコォン!ゴーレムの腹部はクリアの攻撃によって穴が空く。しかし、ゴーレムは何事も無かったかのように動き出す。

 「!?攻撃が効いてない!」

 攻撃が効いていない事に気を取られたクリアはゴーレムの攻撃に気がつくのが遅かった。ゴーレムの重い拳がクリアの体を直撃する。

 「うぅっ!」

 「ご主人様!」

 鈍い音と共にクリアはコットンの近くまで吹き飛ばされ、壁にめり込む。

 「が、がふっ…」

 クリアは口から血を吐く。痛い…。感じたことないほどの痛みで、意識が飛びそうなくらいだ。

 「はぁ…はぁ…。私が…弱いから…」

 嘗ての私だったらこんな攻撃当たりもしなかった。なのに、当たってしまった。不甲斐なくて、悔しい。

 「ご主人様!ゴーレム風情が!」

 コットンが怒りのままにゴーレムに向かおうとする。

 「コットン…大丈夫…。私はまだ戦える…」

 「ご主人様…しかし…」

 クリアはふらふらと体を動かすが、激しい痛みが襲う。

 「うぅ…痛い…」

 恐らく内蔵や骨がズタズタになってしまったのだろう。しかし、心はまだ折れてはいない。だってみんなと再会できたのだ。これからリュートが国を作るのに、王妃の私がこんなものじゃダメだ。私はリュートに命を救われた。救われたままじゃ終われない。

 「リュート!私に力を!」

 ドックン!突然、内から力が溢れる。気がつくとクリアは白い空間に佇んでいた。

 『進化先を表示します』

 <進化先>

 子乳竜人--→乳竜人

 『特殊条件を達成。進化先が変化します』

 <進化先>

 癒竜王妃(ヒーリングドランエンプレス)

 薄れゆく意識の中で進化先を選択する。

 『進化を開始します』

 クリアの体が光に包まれ、体が変化し始める。

 身長が伸び、角が伸びる。子供くらいの身長は大人サイズになった。それに伴い、胸がさらに膨らむ。かつてアル大陸に居た頃のあの体にほど近い姿になった。

 「ご主人様!その姿は!」

 「さぁ行くよゴーレム!私の力、見せてあげる!」

 クリアが再び、ゴーレムの元に向かう。
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