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第10章 黄金色の欲望篇
第122話 文書
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ジョーヌ帝国の情報は瞬く間に、各国に広まった。その情報はもちろんリュート達の元へも届いていた。リュート達色彩メンバーとイモージェンは城の会議室に集まり、話し合いをしていた。
「という訳で、ジョーヌ帝国は何者かの手によって陥落したそうじゃ」
「たった一日で一国を落とすとは、一体どんな手を…」
「イモージェン様?何か目撃情報などは無いのですか?」
「ある。というよりその騒動の後、王が変わった」
「えっ?王がですか?」
「あぁ。かつてジョーヌ帝国を治めていた、ヒューゴ・ジョーヌの消息が絶たれ、新たな王が就任したらしい」
「では、その方がこの一連の騒動の犯人…」
「さぁリュート王よ、どうするのじゃ?このままあの国を放置するという訳には行くまい?」
「そうだな…」
そんな会議をしていると、一人の兵士が駆けつける。
「リュート王!新たなジョーヌより文書が届きました!」
「何だと!」
リュートは渡された文書に目を通す。手紙にはこう書かれていた。
『初めまして、災厄の化身にして黒滅竜のリュート王。私は新たにジョーヌを仕切ることになったデザイアよ。是非一度、貴方と話しがしたいと思っているから、私の国へ招待するわ。別に貴方と争う気は無いけど、心配なら兵士たちを連れてきてもいいわよ?じゃあ待ってるわ』
「なるほど…」
「リュート王。これは罠ではないかの?奴は何かの準備を整えて待ち構えておるかもしれんぞ」
「そして、リュート。俺から言いたいことがある」
ちゃっかり会議に参加していたブレイズ(人間体)が、口を開く。
「その手紙では、向こうの王はデザイアと名乗ったんだな?その名前には覚えがある。その名前の持ち主は黄欲竜だ」
「黄欲竜か…」
紫、赤、緑、灰と来て次は黄色か。
「そいつは一体どんなやつなんだ?」
「奴は欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れるような奴だ。背負いし罪は『強欲』。罪がその姿を映すようだな」
「リュート王。ブレイズのその情報を加えて、どう動くのじゃ?」
「ジョーヌに行く。たとえ、向こうが戦う気があったとしてもその心意を俺は知りたい。だから行かせてくれ」
「まぁお主ならそうするじゃろうな…」
「では、念の為、私たちも同行させてくださいませんか?私たち感情的な色彩が同行すれば万が一の事など起こりえませんわ」
「俺は構わないが大丈夫かイモージェン?」
「そうじゃな、南のアスールに動きは無いし、兵士も着実に育っておる。お主らが欠けてもなんら問題は無いじゃろう」
「よし、じゃあ俺たちはジョーヌ国を目指すぞ。感情的な色彩!出撃だ!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
こうして、リュート達はジョーヌへと向かうのだった。
「という訳で、ジョーヌ帝国は何者かの手によって陥落したそうじゃ」
「たった一日で一国を落とすとは、一体どんな手を…」
「イモージェン様?何か目撃情報などは無いのですか?」
「ある。というよりその騒動の後、王が変わった」
「えっ?王がですか?」
「あぁ。かつてジョーヌ帝国を治めていた、ヒューゴ・ジョーヌの消息が絶たれ、新たな王が就任したらしい」
「では、その方がこの一連の騒動の犯人…」
「さぁリュート王よ、どうするのじゃ?このままあの国を放置するという訳には行くまい?」
「そうだな…」
そんな会議をしていると、一人の兵士が駆けつける。
「リュート王!新たなジョーヌより文書が届きました!」
「何だと!」
リュートは渡された文書に目を通す。手紙にはこう書かれていた。
『初めまして、災厄の化身にして黒滅竜のリュート王。私は新たにジョーヌを仕切ることになったデザイアよ。是非一度、貴方と話しがしたいと思っているから、私の国へ招待するわ。別に貴方と争う気は無いけど、心配なら兵士たちを連れてきてもいいわよ?じゃあ待ってるわ』
「なるほど…」
「リュート王。これは罠ではないかの?奴は何かの準備を整えて待ち構えておるかもしれんぞ」
「そして、リュート。俺から言いたいことがある」
ちゃっかり会議に参加していたブレイズ(人間体)が、口を開く。
「その手紙では、向こうの王はデザイアと名乗ったんだな?その名前には覚えがある。その名前の持ち主は黄欲竜だ」
「黄欲竜か…」
紫、赤、緑、灰と来て次は黄色か。
「そいつは一体どんなやつなんだ?」
「奴は欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れるような奴だ。背負いし罪は『強欲』。罪がその姿を映すようだな」
「リュート王。ブレイズのその情報を加えて、どう動くのじゃ?」
「ジョーヌに行く。たとえ、向こうが戦う気があったとしてもその心意を俺は知りたい。だから行かせてくれ」
「まぁお主ならそうするじゃろうな…」
「では、念の為、私たちも同行させてくださいませんか?私たち感情的な色彩が同行すれば万が一の事など起こりえませんわ」
「俺は構わないが大丈夫かイモージェン?」
「そうじゃな、南のアスールに動きは無いし、兵士も着実に育っておる。お主らが欠けてもなんら問題は無いじゃろう」
「よし、じゃあ俺たちはジョーヌ国を目指すぞ。感情的な色彩!出撃だ!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
こうして、リュート達はジョーヌへと向かうのだった。
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