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第11章 魔王と最北の国篇
第136話 最北の国
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リュート達は猛吹雪の中で光を見つけた。それはヴァイス王国の光だ。
「みんな!着いたぞ!」
リュート達の目の前に国が現れた。そこに二人の兵士が立っていた。
「お待ちしておりました。リュート王」
「何!」
リュートはヴァイス王国に行くことをヴァイス王国に伝えてはいない。というより、ヴァイス王国にはあまり有効な連絡手段は存在しない。膨大な雪に阻まれてしまうのである。それにも関わらず兵士たちはリュート達のことを知っていた。
「何故俺たちのことを?」
「大予言者様の予言です。大予言者様がリュート王達の訪れを予言していたのです」
なるほど…それなら合点がいく。
「遠方よりようこそお越しくださいました。王がお待ちです。どうぞこちらへ」
「俺たちは大予言者に用があるんだが…」
「大予言者様ならこの国の宮廷魔術師をしておられ、城にいらっしゃいます。ですので、城へ向かいましょう」
「そういう事なら了解した」
リュート達は兵士の後に続き、ヴァイス王国の城を目指す。
「へぇ…国の内部はあまり雪が降ってないんだな」
「王の力によるものです。我々は王の力でこのような極寒の地でも生きながらえることが出来ているのです」
王の力…か。確かに言われてみれば雪国にも関わらず何だか暖かいような気がする。街の人達もそこまでの厚着はしていない。てっきりロシアや、フィンランドのような真北の国のようなものをイメージしていたが、日本の北海道のくらいの感覚だ。
「こちらです。こちらがヴァイス城です」
しばらく歩くと、立派な城が姿を現す。雪の国に合わせたような外観でデザイアの城と違ってセンスがある。城の内部に通され、リュート達の目の前にとある人物が現れる。
「待っていましたよ。リュート王」
白髪の若い男性。かなりのイケメンだ。
「貴方は…」
「自己紹介が遅れました。私はライアン・ヴァイス。この国の王です。貴方の噂はこちらの耳にも入っています。ようこそ我が国ヴァイスへ」
そう言うと、ライアンは手を差し伸べてきた。
「歓迎、感謝する」
特に断る理由もないので、握手を交わす。
「本当は貴方の国にも出向きたかったのですが、私は国を離れられない事情がありまして…」
「力の関係か?」
「はい、そうなんです。私の能力『守護』は私の周囲に影響する能力なもので…、私が国から離れると能力の恩恵が受けられなくなって国が凍りついてしまうのです」
「そうなのか…」
「リュート王は大予言者に会いに来たのですよね」
「そうだ」
「では、私が彼女の元へ案内しましょう」
こうして、リュートはヴァイス王国の王、ライアンと出会ったのだった。
「みんな!着いたぞ!」
リュート達の目の前に国が現れた。そこに二人の兵士が立っていた。
「お待ちしておりました。リュート王」
「何!」
リュートはヴァイス王国に行くことをヴァイス王国に伝えてはいない。というより、ヴァイス王国にはあまり有効な連絡手段は存在しない。膨大な雪に阻まれてしまうのである。それにも関わらず兵士たちはリュート達のことを知っていた。
「何故俺たちのことを?」
「大予言者様の予言です。大予言者様がリュート王達の訪れを予言していたのです」
なるほど…それなら合点がいく。
「遠方よりようこそお越しくださいました。王がお待ちです。どうぞこちらへ」
「俺たちは大予言者に用があるんだが…」
「大予言者様ならこの国の宮廷魔術師をしておられ、城にいらっしゃいます。ですので、城へ向かいましょう」
「そういう事なら了解した」
リュート達は兵士の後に続き、ヴァイス王国の城を目指す。
「へぇ…国の内部はあまり雪が降ってないんだな」
「王の力によるものです。我々は王の力でこのような極寒の地でも生きながらえることが出来ているのです」
王の力…か。確かに言われてみれば雪国にも関わらず何だか暖かいような気がする。街の人達もそこまでの厚着はしていない。てっきりロシアや、フィンランドのような真北の国のようなものをイメージしていたが、日本の北海道のくらいの感覚だ。
「こちらです。こちらがヴァイス城です」
しばらく歩くと、立派な城が姿を現す。雪の国に合わせたような外観でデザイアの城と違ってセンスがある。城の内部に通され、リュート達の目の前にとある人物が現れる。
「待っていましたよ。リュート王」
白髪の若い男性。かなりのイケメンだ。
「貴方は…」
「自己紹介が遅れました。私はライアン・ヴァイス。この国の王です。貴方の噂はこちらの耳にも入っています。ようこそ我が国ヴァイスへ」
そう言うと、ライアンは手を差し伸べてきた。
「歓迎、感謝する」
特に断る理由もないので、握手を交わす。
「本当は貴方の国にも出向きたかったのですが、私は国を離れられない事情がありまして…」
「力の関係か?」
「はい、そうなんです。私の能力『守護』は私の周囲に影響する能力なもので…、私が国から離れると能力の恩恵が受けられなくなって国が凍りついてしまうのです」
「そうなのか…」
「リュート王は大予言者に会いに来たのですよね」
「そうだ」
「では、私が彼女の元へ案内しましょう」
こうして、リュートはヴァイス王国の王、ライアンと出会ったのだった。
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