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第11章 魔王と最北の国篇
第138話 大予言者の過去
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ヴァイスの王、ライアンは白傲竜の討伐を目的に掲げた。
「知っての通り、我が国は他国と山で分断されています。それも全て白傲竜の所為です」
「そうなのか?」
「ライアンの言う通りだ。あの山は白傲竜の能力でそびえ立ったものだ。あの山は周囲に冷気を放出し、天候を不安定にしている。悪天候は我が国まで影響を及ぼしている。逆を言えば、白傲竜を討伐してしまえば、山は崩れ去る筈だ。そうすればヴァイスもそちらに軍を送ることも可能になる」
「なるほど…」
つまり、白傲竜を倒さなければこちらに援軍を送ることも出来ず、魔神と戦うことも出来ないという訳だ。
「そう言うことなら俺たちも協力させてもらおう」
「本当ですか!ありがたい!」
「それで、白傲竜はどんなやつだ?」
「あっじゃあブーちゃんを呼びますねー」
オリアナがブレイズを呼び出す。
「おっと…出番か?やっぱり白野郎と戦うことになったのか?」
「彼は?」
ライアンは突然現れた赤髪の人物に驚いた。
「俺か?俺はブレイズ。赫怒竜が人間体に変化している」
「おぉ…お主が赫怒竜か!本当に人間に協力しているとは驚きだ」
「俺はリュートの考えに賛同しただけだ。人間の味方になった訳じゃないさ」
「ブレイズ。白傲竜についてどのくらい知っている?」
「あいつか…アイツはな…」
ブレイズが眉を顰める。
「一言で言えば、滅茶苦茶強い。下手したら俺たちの中で一番強い。と言うか、大予言者。あんたの方が奴に詳しいんじゃないか?」
「ふ。まぁな」
そう言うソフィアは何かを知っているようだ。
「ソフィアは過去に一度白傲竜と戦っているんだ」
「そうなのか?」
「あぁ。まぁ結果は白傲竜がのさばっている以上、聞くまでもなく負けたんだがな」
「何故戦いを?」
「うーん…まぁ個人的な理由だからあまり話したくは無いんだが…まぁワシは姉と違ってもったいぶったりはしない主義だから話そう。一言で言えば、再び姉に会うためだ」
「イモージェンに?」
「ワシと姉はこの国の出身だ。ある時事件が起こってワシと姉貴は離れ離れになった。だから、姉貴にもう一度会うために邪魔だった白傲竜にな」
二人の間には何か事件があったようだ。あまり聞くべきでは無いかもしれないので、余計な口は出さないでおく。
「ワシは姉貴と違って戦闘向けの能力じゃないからな…勝てんかった」
「白傲竜…一体どんな力を…」
「奴の力はとてつもない。やつが持つ力…それは…」
大予言者ソフィアより、白傲竜の情報が語られたのだった。
「知っての通り、我が国は他国と山で分断されています。それも全て白傲竜の所為です」
「そうなのか?」
「ライアンの言う通りだ。あの山は白傲竜の能力でそびえ立ったものだ。あの山は周囲に冷気を放出し、天候を不安定にしている。悪天候は我が国まで影響を及ぼしている。逆を言えば、白傲竜を討伐してしまえば、山は崩れ去る筈だ。そうすればヴァイスもそちらに軍を送ることも可能になる」
「なるほど…」
つまり、白傲竜を倒さなければこちらに援軍を送ることも出来ず、魔神と戦うことも出来ないという訳だ。
「そう言うことなら俺たちも協力させてもらおう」
「本当ですか!ありがたい!」
「それで、白傲竜はどんなやつだ?」
「あっじゃあブーちゃんを呼びますねー」
オリアナがブレイズを呼び出す。
「おっと…出番か?やっぱり白野郎と戦うことになったのか?」
「彼は?」
ライアンは突然現れた赤髪の人物に驚いた。
「俺か?俺はブレイズ。赫怒竜が人間体に変化している」
「おぉ…お主が赫怒竜か!本当に人間に協力しているとは驚きだ」
「俺はリュートの考えに賛同しただけだ。人間の味方になった訳じゃないさ」
「ブレイズ。白傲竜についてどのくらい知っている?」
「あいつか…アイツはな…」
ブレイズが眉を顰める。
「一言で言えば、滅茶苦茶強い。下手したら俺たちの中で一番強い。と言うか、大予言者。あんたの方が奴に詳しいんじゃないか?」
「ふ。まぁな」
そう言うソフィアは何かを知っているようだ。
「ソフィアは過去に一度白傲竜と戦っているんだ」
「そうなのか?」
「あぁ。まぁ結果は白傲竜がのさばっている以上、聞くまでもなく負けたんだがな」
「何故戦いを?」
「うーん…まぁ個人的な理由だからあまり話したくは無いんだが…まぁワシは姉と違ってもったいぶったりはしない主義だから話そう。一言で言えば、再び姉に会うためだ」
「イモージェンに?」
「ワシと姉はこの国の出身だ。ある時事件が起こってワシと姉貴は離れ離れになった。だから、姉貴にもう一度会うために邪魔だった白傲竜にな」
二人の間には何か事件があったようだ。あまり聞くべきでは無いかもしれないので、余計な口は出さないでおく。
「ワシは姉貴と違って戦闘向けの能力じゃないからな…勝てんかった」
「白傲竜…一体どんな力を…」
「奴の力はとてつもない。やつが持つ力…それは…」
大予言者ソフィアより、白傲竜の情報が語られたのだった。
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