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第12章 罪竜と素質解放篇
第155話 こぼれ落ちたもの
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リュート達はデザイアにも同様の話をする為にジョーヌ王国へやって来た。リュート達をデザイアが迎えた
「待ってたわ。どうやら無事にヴァイスの協力を仰げたようだね」
「お陰様でな」
「貴方たちが何故ここに来たかは何となく察しているわ」
「そうなのか?」
「私たち七色の罪竜は他の竜達の存在を何となく感じる事ができるわ。既に四つの反応が消えたから、アイツらが力を継承したことはすぐにわかったわ。確かに魔神の相手をするとしたら、私たちの力を継承した方が何かと都合がいいわ」
「それなら話は早い。デザイアにも力を継承して欲しい」
「いいわ。貴方たちの事だもの何か策があるんでしょ?」
「その通りさ」
リュート達はデザイアにイモージェンの策を伝える。
「なるほどね…」
「どうだ?賛同してくれるか?」
「私の目的を忘れたの?私はこの世界を楽しく生きたいだけ。竜の姿は不便で美しくないから、完全に人間の姿にしてくれるなら、これ以上のことは無いわ。それに、永遠の命なんて退屈なだけ、私は限りある命の方が燃えるわ」
「本当に良いのじゃな?」
「えぇ。頼むわ」
「お前に委ねる」
「この先はソフィアにも見えなかった未来じゃ。どうなるかはわからん。皆の衆、覚悟を決めるのじゃ」
ブレイズとデザイアが竜の姿に戻り、並ぶ。
「行くぞ!種族反転!」
「ぐっ!」
「うぅ!」
二人の身体に激痛が奔る。しかし、元々頑強な事もあり、リュートよりは痛みを感じないようだ。
「流石は七色の罪竜。わしの術を受けてこの程度で済むとはな」
「これで俺は、マスターの力に…」
「ようやく竜の姿からおさらばできるわ…」
「順調じゃ。この調子で行けば無事に…」
二人の身体が変化し始めたその時、異変は起こった。
「何っ!これは!」
イモージェンが驚きの声を上げる。
「どうしたんだイモージェン!」
「二人の身体が…分裂している…?」
ブレイズとデザイアの体は人間の姿と竜の姿の二つに別れた。
「な、なんだこれは?」
「私がもう一人?」
人間体の二人は予想外の状況に動揺している。
「なるほど…こうなったか…」
「そういう事…」
しかし、竜形態の二体は何かわかっているようだ。
「おい、デザイア…。お前能力使えるか?」
「使えないわ」
「だろうな。七色の罪竜の権能は竜形態に移ったのだから」
「さぁて、ようやく自由になれたし、好き勝手にやらせて貰いましょうか」
そう言うと、別れ出た二頭の竜は戦闘態勢に入る。
「お主ら気をつけろ!こいつらは敵じゃ!」
ブレイズとデザイアの悪性体がリュートたちの前に立ちはだかったのだった。
「待ってたわ。どうやら無事にヴァイスの協力を仰げたようだね」
「お陰様でな」
「貴方たちが何故ここに来たかは何となく察しているわ」
「そうなのか?」
「私たち七色の罪竜は他の竜達の存在を何となく感じる事ができるわ。既に四つの反応が消えたから、アイツらが力を継承したことはすぐにわかったわ。確かに魔神の相手をするとしたら、私たちの力を継承した方が何かと都合がいいわ」
「それなら話は早い。デザイアにも力を継承して欲しい」
「いいわ。貴方たちの事だもの何か策があるんでしょ?」
「その通りさ」
リュート達はデザイアにイモージェンの策を伝える。
「なるほどね…」
「どうだ?賛同してくれるか?」
「私の目的を忘れたの?私はこの世界を楽しく生きたいだけ。竜の姿は不便で美しくないから、完全に人間の姿にしてくれるなら、これ以上のことは無いわ。それに、永遠の命なんて退屈なだけ、私は限りある命の方が燃えるわ」
「本当に良いのじゃな?」
「えぇ。頼むわ」
「お前に委ねる」
「この先はソフィアにも見えなかった未来じゃ。どうなるかはわからん。皆の衆、覚悟を決めるのじゃ」
ブレイズとデザイアが竜の姿に戻り、並ぶ。
「行くぞ!種族反転!」
「ぐっ!」
「うぅ!」
二人の身体に激痛が奔る。しかし、元々頑強な事もあり、リュートよりは痛みを感じないようだ。
「流石は七色の罪竜。わしの術を受けてこの程度で済むとはな」
「これで俺は、マスターの力に…」
「ようやく竜の姿からおさらばできるわ…」
「順調じゃ。この調子で行けば無事に…」
二人の身体が変化し始めたその時、異変は起こった。
「何っ!これは!」
イモージェンが驚きの声を上げる。
「どうしたんだイモージェン!」
「二人の身体が…分裂している…?」
ブレイズとデザイアの体は人間の姿と竜の姿の二つに別れた。
「な、なんだこれは?」
「私がもう一人?」
人間体の二人は予想外の状況に動揺している。
「なるほど…こうなったか…」
「そういう事…」
しかし、竜形態の二体は何かわかっているようだ。
「おい、デザイア…。お前能力使えるか?」
「使えないわ」
「だろうな。七色の罪竜の権能は竜形態に移ったのだから」
「さぁて、ようやく自由になれたし、好き勝手にやらせて貰いましょうか」
そう言うと、別れ出た二頭の竜は戦闘態勢に入る。
「お主ら気をつけろ!こいつらは敵じゃ!」
ブレイズとデザイアの悪性体がリュートたちの前に立ちはだかったのだった。
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