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第14章 七大国会合篇
第175話 道中
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リュート達はベルデ王国へ向けて馬車を進めていた。
「また盗賊団が襲ってきたりしないよね?」
「流石に無いだろう。この辺りに盗賊が居るとは、聞いた事がない」
「大丈夫ですわ、リュート様。何者かの邪魔が入っても私が退治致しますわ」
「それは心強い」
リュートが言ったように、道中何者かに襲われることは無かった。だが、それはリュート一行の話であった。フリーダムとベルデ王国の間にはセールイ王国があり、リュート達はセールイを越え、ベルデに向かっていた。そのセールイからベルデ王国側に寄った街道で、立ち往生している馬車をミラが発見した。
「ん?あれは…」
ミラは千里眼を用いて、運転席の上から遠くの馬車を観察する。馬車にはセールイ王国の紋章が掲げられていた。
「リュート!前方にセールイ王達の馬車がある」
「何?こんな所にあるという事は…」
「何者かに襲われた可能性が高いな」
「あれは…」
ミラが更に千里眼で観察する。すると、セールイの馬車の前方には、凶悪そうなモンスターが立ち塞がっていた。
「あの規模のモンスターが何故ここに?」
あのモンスターは図体の巨大なオーガのような見た目で、明らかにこのような街道に出現するようなモンスターでは無い。セールイの兵士たちの何人かは既にやられており、残りの兵士たちが懸命にモンスターの相手をしている。
「助けるぞ!行けるか?ミラ?」
「もうやっている!」
ミラが馬の上にたち、弓を引く。馬の上というアンバランスな場所に居るにも関わらず、ミラの姿勢がぶれることは無い。
「超集中」
ミラはモンスターに狙いを定める。
「付与・雷」
バリッと矢に雷が奔る。
「遠方より来たる雷」
ミラが指を話すと、矢は一瞬でその場から消えた。そして、次の瞬間にはセールイを襲っていたモンスターの脳天を矢が貫いたかと思ったら、貫いた穴から広がるようにモンスターの全身に雷が回る。モンスターは一瞬で黒焦げになり、動かなくなった。
「た、助かったのか…」
「一体何が…」
突然のことに、セールイの兵士たちは驚いていた。しばらくして、リュート達がセールイの馬車に追いつく。
「大丈夫かセールイ王?」
「リュート王!助かった。突然現れたモンスターに私たちの兵では太刀打ちできなかった」
「無事で何よりだ。またモンスターが現れないとも限らない。共にベルデまで行こう」
「承知した。そうして貰えると助かる。私たちが先行しよう」
「了解した」
こうして、リュート達は手負いのセールイの兵士たちと共にベルデへ向かうのだった。
「また盗賊団が襲ってきたりしないよね?」
「流石に無いだろう。この辺りに盗賊が居るとは、聞いた事がない」
「大丈夫ですわ、リュート様。何者かの邪魔が入っても私が退治致しますわ」
「それは心強い」
リュートが言ったように、道中何者かに襲われることは無かった。だが、それはリュート一行の話であった。フリーダムとベルデ王国の間にはセールイ王国があり、リュート達はセールイを越え、ベルデに向かっていた。そのセールイからベルデ王国側に寄った街道で、立ち往生している馬車をミラが発見した。
「ん?あれは…」
ミラは千里眼を用いて、運転席の上から遠くの馬車を観察する。馬車にはセールイ王国の紋章が掲げられていた。
「リュート!前方にセールイ王達の馬車がある」
「何?こんな所にあるという事は…」
「何者かに襲われた可能性が高いな」
「あれは…」
ミラが更に千里眼で観察する。すると、セールイの馬車の前方には、凶悪そうなモンスターが立ち塞がっていた。
「あの規模のモンスターが何故ここに?」
あのモンスターは図体の巨大なオーガのような見た目で、明らかにこのような街道に出現するようなモンスターでは無い。セールイの兵士たちの何人かは既にやられており、残りの兵士たちが懸命にモンスターの相手をしている。
「助けるぞ!行けるか?ミラ?」
「もうやっている!」
ミラが馬の上にたち、弓を引く。馬の上というアンバランスな場所に居るにも関わらず、ミラの姿勢がぶれることは無い。
「超集中」
ミラはモンスターに狙いを定める。
「付与・雷」
バリッと矢に雷が奔る。
「遠方より来たる雷」
ミラが指を話すと、矢は一瞬でその場から消えた。そして、次の瞬間にはセールイを襲っていたモンスターの脳天を矢が貫いたかと思ったら、貫いた穴から広がるようにモンスターの全身に雷が回る。モンスターは一瞬で黒焦げになり、動かなくなった。
「た、助かったのか…」
「一体何が…」
突然のことに、セールイの兵士たちは驚いていた。しばらくして、リュート達がセールイの馬車に追いつく。
「大丈夫かセールイ王?」
「リュート王!助かった。突然現れたモンスターに私たちの兵では太刀打ちできなかった」
「無事で何よりだ。またモンスターが現れないとも限らない。共にベルデまで行こう」
「承知した。そうして貰えると助かる。私たちが先行しよう」
「了解した」
こうして、リュート達は手負いのセールイの兵士たちと共にベルデへ向かうのだった。
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