502 / 529
第14章 七大国会合篇
第174話 いざ、会合へ
しおりを挟む
リュート達がアスールより帰還してから数日。遂にその日がやってきた。この大陸に存在する大国、七国の王が一堂に集う。そんな事象は今までに存在せず、王たちが集うというのは初めての試みだった。
「いよいよだね」
「そうだなクリア。少し気合いを入れないとな」
リュート達はルイズ盗賊団壊滅後にも、闇の存在について様々な情報を仕入れた。しかし、明確なこれと言った情報は手に入れることは出来ずにいた。
「まぁそこまで気張らずとも良い。何せリュート王は大半の王とは知り合いじゃろう?」
「確かにそうだが、何が起こるかわからないからな」
七国の王が一堂に集うのだ。何者かの襲撃があってもおかしくは無い。先日の盗賊団の件もある。油断しない事に越したことはないだろう。
「今回の会合は王のみの参加じゃが、護衛は何人連れても良いそうじゃ。どのくらいの護衛を付ける?」
「そうだな…」
万が一の事に備えて数人は国に待機させた方が良いだろう。
「留守番なら俺が引き受けよう」
そう名乗りを上げたのは、ブレイズだった。
「俺の傷は完全には癒えてない。そして、俺は本来ならもうこの世にはいなかった存在だ。今を作り出すのはリュート、お前の仕事だ。そして、俺もお前と同様に俺はその会議で何かが起こると予感している。可能な限りの戦力は連れていった方が良いかもしれない」
「なるほど。了解した」
「で、どうするのじゃ?」
「色彩のメンバー全員で行く。他の兵士は国内に待機だ」
「了解した。兵士達にはそう伝えておく」
「では、リュート様。馬車のご用意が出来ましたわ」
「こちらでベルデ王国まで行こう」
サレナとミラが馬車の心得があるようなので、操縦は二人に任せる事にした。
「良し!ベルデ王国まで出発だ!」
リュート達は会合場所のベルデ王国に向けて出発した。
それとほぼ同時期、各国の王達も動き出していた。
「私もそろそろ出発しないとね」
「デザイア様。護衛は如何しますか?」
「可能な限りの人材は割いた方がよろしいかと思います」
「いや、私にはあなた達と少しの兵で十分よ」
「了解しました。そのように手配致します」
「さぁて。何が起こるのかしらね」
場所は変わってヴァイス。
「ライアン。そろそろ出ないと不味いぞ」
「わかってますよソフィア。国から出るなんて久しぶりなので、結構ワクワクしている自分がいます」
「全く…。遊びに行くんじゃないんだぞ?」
各国がベルデ王国に向かい始めた中、開催国の王は一人、神樹クローロンを見上げていた。
「最近神樹がザワついている。これは災厄の前触れなのか…それとも…」
こうして、各国の王達は会合へ向かうのだった。
「いよいよだね」
「そうだなクリア。少し気合いを入れないとな」
リュート達はルイズ盗賊団壊滅後にも、闇の存在について様々な情報を仕入れた。しかし、明確なこれと言った情報は手に入れることは出来ずにいた。
「まぁそこまで気張らずとも良い。何せリュート王は大半の王とは知り合いじゃろう?」
「確かにそうだが、何が起こるかわからないからな」
七国の王が一堂に集うのだ。何者かの襲撃があってもおかしくは無い。先日の盗賊団の件もある。油断しない事に越したことはないだろう。
「今回の会合は王のみの参加じゃが、護衛は何人連れても良いそうじゃ。どのくらいの護衛を付ける?」
「そうだな…」
万が一の事に備えて数人は国に待機させた方が良いだろう。
「留守番なら俺が引き受けよう」
そう名乗りを上げたのは、ブレイズだった。
「俺の傷は完全には癒えてない。そして、俺は本来ならもうこの世にはいなかった存在だ。今を作り出すのはリュート、お前の仕事だ。そして、俺もお前と同様に俺はその会議で何かが起こると予感している。可能な限りの戦力は連れていった方が良いかもしれない」
「なるほど。了解した」
「で、どうするのじゃ?」
「色彩のメンバー全員で行く。他の兵士は国内に待機だ」
「了解した。兵士達にはそう伝えておく」
「では、リュート様。馬車のご用意が出来ましたわ」
「こちらでベルデ王国まで行こう」
サレナとミラが馬車の心得があるようなので、操縦は二人に任せる事にした。
「良し!ベルデ王国まで出発だ!」
リュート達は会合場所のベルデ王国に向けて出発した。
それとほぼ同時期、各国の王達も動き出していた。
「私もそろそろ出発しないとね」
「デザイア様。護衛は如何しますか?」
「可能な限りの人材は割いた方がよろしいかと思います」
「いや、私にはあなた達と少しの兵で十分よ」
「了解しました。そのように手配致します」
「さぁて。何が起こるのかしらね」
場所は変わってヴァイス。
「ライアン。そろそろ出ないと不味いぞ」
「わかってますよソフィア。国から出るなんて久しぶりなので、結構ワクワクしている自分がいます」
「全く…。遊びに行くんじゃないんだぞ?」
各国がベルデ王国に向かい始めた中、開催国の王は一人、神樹クローロンを見上げていた。
「最近神樹がザワついている。これは災厄の前触れなのか…それとも…」
こうして、各国の王達は会合へ向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる