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第13章 最後の罪竜篇
第173話 帰国
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リュート達はルイズ盗賊団を壊滅させ、ブルーレイで一泊したあと、帰国の途に就く。
「傷は大丈夫かブレイズ?」
「あぁ。第一王妃の回復魔法のおかげですっかり良くなったよ」
「ハーパーも大丈夫か?」
「はい。すっかり回復致しました。ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。王妃達を危険に晒すなど、私は兵士失格です…」
「気にしないでくれ。今回は相手が悪かったんだ。それに、ハーパーはまだまだ強くなれるさ。
「ありがとうございます。リュート王」
「そして、ブレイズ?これで七色の罪竜は崩壊したという解釈で合ってるな?」
「そうだな。七色の罪竜は既にこの大陸に存在していない。残るは魔神の襲来に備えるだけだな」
「一つ気になる事がある」
「気になること?」
クリアがリュートに聞き返す。
「闇に堕ちた者が現れたのには意味があるような気がしてな。魔神の出現と呼応するように闇の存在が大きくなっているような気がするんだ」
「闇に堕ちた者は闇の使いの存在を仄めかしていた。闇の使いが魔神と繋がっている可能性は、否定できない」
「闇の使い…か…。一体何者なのだろうか」
「考えてもわからない以上、今は無視するしか無いな」
「確かにそうだな」
リュートは馬車に揺られ、フリーダムまで戻って来た。城に戻るとサレナ達が待っていた。
「ご主人様!」
クリアにコットンが飛びつく。
「心配かけてごめんね」
「皆様!ご無事で何よりですわ」
「サレナ。留守ありがとう。何か変わったことはあったか?」
「実は、ヴァイスの大予言者ソフィア様が各国の王たちを集めて会合を開きたいという内容の文書が届きましたわ。ライアン様やデザイア様、メイジー様やアイザック様やセールイ様。そして、ベルデ王国の王ローガン様もいらっしゃるようですわ」
「それは行かなくてはいけないな。場所と日付は?」
「三日後に、ベルデ王国で行われるそうですわ」
「なるほど。了解した」
「では、準備はわしに任せてくれ」
「助かるよイモージェン」
「本当にそうかの?…わしは反転しかできないからの…」
「何故、イモージェンはこんなにへこんでいるんだ?」
すると、ミラがリュートに耳打ちをする。
「イモージェンは、妹のソフィアが第一線となって、様々な国と渡り合っているのを羨ましがっているようだ」
「全く…。イモージェン?」
「なんじゃ?」
「イモージェンはイモージェン、ソフィアはソフィアだ。イモージェンにはイモージェンにしか出来ない事があるだろ」
「そう…じゃな。少し元気が出た。感謝するリュート王」
こうして、各国の王達による会合が行われようとしていたのだった。
「傷は大丈夫かブレイズ?」
「あぁ。第一王妃の回復魔法のおかげですっかり良くなったよ」
「ハーパーも大丈夫か?」
「はい。すっかり回復致しました。ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。王妃達を危険に晒すなど、私は兵士失格です…」
「気にしないでくれ。今回は相手が悪かったんだ。それに、ハーパーはまだまだ強くなれるさ。
「ありがとうございます。リュート王」
「そして、ブレイズ?これで七色の罪竜は崩壊したという解釈で合ってるな?」
「そうだな。七色の罪竜は既にこの大陸に存在していない。残るは魔神の襲来に備えるだけだな」
「一つ気になる事がある」
「気になること?」
クリアがリュートに聞き返す。
「闇に堕ちた者が現れたのには意味があるような気がしてな。魔神の出現と呼応するように闇の存在が大きくなっているような気がするんだ」
「闇に堕ちた者は闇の使いの存在を仄めかしていた。闇の使いが魔神と繋がっている可能性は、否定できない」
「闇の使い…か…。一体何者なのだろうか」
「考えてもわからない以上、今は無視するしか無いな」
「確かにそうだな」
リュートは馬車に揺られ、フリーダムまで戻って来た。城に戻るとサレナ達が待っていた。
「ご主人様!」
クリアにコットンが飛びつく。
「心配かけてごめんね」
「皆様!ご無事で何よりですわ」
「サレナ。留守ありがとう。何か変わったことはあったか?」
「実は、ヴァイスの大予言者ソフィア様が各国の王たちを集めて会合を開きたいという内容の文書が届きましたわ。ライアン様やデザイア様、メイジー様やアイザック様やセールイ様。そして、ベルデ王国の王ローガン様もいらっしゃるようですわ」
「それは行かなくてはいけないな。場所と日付は?」
「三日後に、ベルデ王国で行われるそうですわ」
「なるほど。了解した」
「では、準備はわしに任せてくれ」
「助かるよイモージェン」
「本当にそうかの?…わしは反転しかできないからの…」
「何故、イモージェンはこんなにへこんでいるんだ?」
すると、ミラがリュートに耳打ちをする。
「イモージェンは、妹のソフィアが第一線となって、様々な国と渡り合っているのを羨ましがっているようだ」
「全く…。イモージェン?」
「なんじゃ?」
「イモージェンはイモージェン、ソフィアはソフィアだ。イモージェンにはイモージェンにしか出来ない事があるだろ」
「そう…じゃな。少し元気が出た。感謝するリュート王」
こうして、各国の王達による会合が行われようとしていたのだった。
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