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第14章 七大国会合篇
第177話 遅刻
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ベルデ城には先に着いた二人の王が待っていた。
「お久しぶりです。リュート王、セールイ王。そして、初めましてジョーヌの王デザイア様。私はヴァイオレット王国の王、メイジー・ヴァイオレットと申します」
「久しぶりだなヴァイオレット女王」
「あれからますます力をお付けになって、大変喜ばしいことです。あなたのお噂も聞いておりますよ、元黄欲竜でもあるデザイア様」
「!?何故その事を?それを知っているのは極わずかな人間だけの筈なのに…」
「ヴァイオレット王は相手の心理を読み解いて、観る事が出来る能力を持っているんだ」
「別に他意はないのです、デザイア様。私は見たくなくても見てしまう能力なもので、気分を害されたのでしたら謝らせていただきます」
「大丈夫よ、気にしてないわ。そして、貴方は?」
デザイアは椅子に座って腕を組んでいる屈強な男だった。
「俺か?俺はアスールを束ねし者、アスール連合国頭領のアイザックだ!デザイアの王とは初めて会うな!それにしても、うーん…中々の美人だ!気に入った!」
「はぁ…?ありがとう…で良いのかしら?」
「アイザック王は美人には誰にでも手を出す癖があるのであまり気にしない方がよろしいですよ。私も初対面の時に似たようなことを言われましたから…」
「ヴァイオレット王も苦労している見たいね」
「それよりも!女王なんて、私以外は初めてです。デザイア様!是非仲良くして下さいませ」
「もちろんよ」
「うーん…無視か…」
アイザックが悲しげな声を上げる。
「アイザックは結婚とかしてないのか?」
「いや、している。なんなら妻は30人は居る」
「それにも関わらず女性を、しかも女王を口説くのはどうかと…」
「別に良いだろう?妻は何人いても良いからな」
「相変わらず元気な王だ…」
ベルデには既に六人の王達が集ったが、あと一国が見当たらない。最北の国ヴァイスのライアンだ。
「ベルデ様。ライアン様はまだご到着されないのですか?」
「まだ来ておりませんね…。集合予定時刻は既に過ぎているというのに…」
「まさか…魔物に?」
「皆さんにも聞いて欲しいのですが、私たちセールイ軍はここに来る途中で非常に強力な魔物に襲われました。リュート王達が来なければ危なかった程です。もしかすると、ライアン王も魔物に襲われているのでは…」
「俺が様子を見に行こう。少し体を動かしたいと思っていた所だ」
アイザックが立ち上がった。
「俺も行くよ。残りのみんなは旅の疲れを癒していてくれ」
「お?新王!あんたも来るのか?では、共に行こう!」
こうして、二人の王はベルデ城から出ていくのであった。
「お久しぶりです。リュート王、セールイ王。そして、初めましてジョーヌの王デザイア様。私はヴァイオレット王国の王、メイジー・ヴァイオレットと申します」
「久しぶりだなヴァイオレット女王」
「あれからますます力をお付けになって、大変喜ばしいことです。あなたのお噂も聞いておりますよ、元黄欲竜でもあるデザイア様」
「!?何故その事を?それを知っているのは極わずかな人間だけの筈なのに…」
「ヴァイオレット王は相手の心理を読み解いて、観る事が出来る能力を持っているんだ」
「別に他意はないのです、デザイア様。私は見たくなくても見てしまう能力なもので、気分を害されたのでしたら謝らせていただきます」
「大丈夫よ、気にしてないわ。そして、貴方は?」
デザイアは椅子に座って腕を組んでいる屈強な男だった。
「俺か?俺はアスールを束ねし者、アスール連合国頭領のアイザックだ!デザイアの王とは初めて会うな!それにしても、うーん…中々の美人だ!気に入った!」
「はぁ…?ありがとう…で良いのかしら?」
「アイザック王は美人には誰にでも手を出す癖があるのであまり気にしない方がよろしいですよ。私も初対面の時に似たようなことを言われましたから…」
「ヴァイオレット王も苦労している見たいね」
「それよりも!女王なんて、私以外は初めてです。デザイア様!是非仲良くして下さいませ」
「もちろんよ」
「うーん…無視か…」
アイザックが悲しげな声を上げる。
「アイザックは結婚とかしてないのか?」
「いや、している。なんなら妻は30人は居る」
「それにも関わらず女性を、しかも女王を口説くのはどうかと…」
「別に良いだろう?妻は何人いても良いからな」
「相変わらず元気な王だ…」
ベルデには既に六人の王達が集ったが、あと一国が見当たらない。最北の国ヴァイスのライアンだ。
「ベルデ様。ライアン様はまだご到着されないのですか?」
「まだ来ておりませんね…。集合予定時刻は既に過ぎているというのに…」
「まさか…魔物に?」
「皆さんにも聞いて欲しいのですが、私たちセールイ軍はここに来る途中で非常に強力な魔物に襲われました。リュート王達が来なければ危なかった程です。もしかすると、ライアン王も魔物に襲われているのでは…」
「俺が様子を見に行こう。少し体を動かしたいと思っていた所だ」
アイザックが立ち上がった。
「俺も行くよ。残りのみんなは旅の疲れを癒していてくれ」
「お?新王!あんたも来るのか?では、共に行こう!」
こうして、二人の王はベルデ城から出ていくのであった。
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