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第14章 七大国会合篇
第188話 闇の使い、現る
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ニナの元にリュートが駆けつけた。
「ニナ!大丈夫か?」
「はい。私は大丈夫です」
「そして、何故君がそこに居るアグノラ?」
「あ、あんたは…」
アグノラはリュートこの大陸に最初に出会った二人組冒険者の片割れで、リュートの存在をあまり快く思ってなかった。
「しばらく会わなかったら随分と物騒になったな」
「あぁ…あぁぁぁ!」
「リュートさん、様子がおかしいですよ」
「あんたが!あんたが居なければ魔の国なんて生まれなかったんだ!あんたが居なければぁぁぁ!」
「な、何を言っている?」
「あんたは魔物の分際で人間の姿になり、果てには国を収めるまで強大な力を手にした!そんな魔物に支配されている国と結託するような愚かな国は滅べぇぇぇ!」
「どうやら正気ではないようですね」
「あぁ。あくまで憶測だが、何者かに怒りや憎悪などの負の感情を悪用されている」
「あぁぁぁぁ!私の前から消えろ魔物ぉぉぉ!」
アグノラは邪悪な杖を振りかざし、巨大な闇の塊をリュートに落とす。
「爆破!」
リュートの魔法で闇の塊は空中で爆散した。
「なぜ勝てない!私は闇の力を手に入れて強くなったはずなのに!」
「その様子だと苦戦しているようだな」
アグノラの後方から何者かが現れた。
「誰だ?」
「あぁ…闇の使い様!」
「闇の使いだと!」
闇の使いの姿は一定を保っていない流体の闇の泥のような姿をしていた。
「やっと見つけたぞ。こんな辺鄙な場所に居たとはな?忌々しきリュートよ!」
「何?なぜ俺の名を?」
「この姿を見せたらわかるか?」
ドロドロの闇は塊になっていき、やがて人型になった。
「お前は…」
リュートの目の前に現れたのは肌が黒い禍々しいルージュだった。
「思い出したか?かつて貴様に敗れたヴォイド・フロンの名を」
「ヴォイド!なぜお前が生きている!」
かつてアル大陸で戦ったルージュを悪用した研究者。しかし、ヴォイドはルージュと共に確実に焼き払った筈だった。
「私は完全なるもの。自分の予備を作ることなど容易い。まぁ元の体は貴様に消されたから今はあの失敗作の複製を使っているがな」
「闇の使い様!申し訳ございません!」
「気にする事はない。貴様にはまだ使い道がある。他の四天王も敗れたようだし、ここは一時撤退としよう」
「俺が逃がすと思うか?」
「ふっ」
ヴォイドは不敵な笑みを浮かべる。
「何がおかしい?」
「まだ自分の立場が分かってないのか?今の私にしたら君なんかは雑魚ということを」
「!?ニナ離れろ!」
リュートは危険を察知してニナを遠くに突き飛ばす。
「リュートさん!」
「遥かなる闇!」
リュートは闇の波動に飲まれ、ニナの前から姿を消した。
「何、手は抜いているから死んではいない。勢いが着きすぎてどこまで吹き飛んだかは知らんがな。戻るぞ」
「はっ!」
そう言い残し、闇の軍勢は去っていったのだった。
「ニナ!大丈夫か?」
「はい。私は大丈夫です」
「そして、何故君がそこに居るアグノラ?」
「あ、あんたは…」
アグノラはリュートこの大陸に最初に出会った二人組冒険者の片割れで、リュートの存在をあまり快く思ってなかった。
「しばらく会わなかったら随分と物騒になったな」
「あぁ…あぁぁぁ!」
「リュートさん、様子がおかしいですよ」
「あんたが!あんたが居なければ魔の国なんて生まれなかったんだ!あんたが居なければぁぁぁ!」
「な、何を言っている?」
「あんたは魔物の分際で人間の姿になり、果てには国を収めるまで強大な力を手にした!そんな魔物に支配されている国と結託するような愚かな国は滅べぇぇぇ!」
「どうやら正気ではないようですね」
「あぁ。あくまで憶測だが、何者かに怒りや憎悪などの負の感情を悪用されている」
「あぁぁぁぁ!私の前から消えろ魔物ぉぉぉ!」
アグノラは邪悪な杖を振りかざし、巨大な闇の塊をリュートに落とす。
「爆破!」
リュートの魔法で闇の塊は空中で爆散した。
「なぜ勝てない!私は闇の力を手に入れて強くなったはずなのに!」
「その様子だと苦戦しているようだな」
アグノラの後方から何者かが現れた。
「誰だ?」
「あぁ…闇の使い様!」
「闇の使いだと!」
闇の使いの姿は一定を保っていない流体の闇の泥のような姿をしていた。
「やっと見つけたぞ。こんな辺鄙な場所に居たとはな?忌々しきリュートよ!」
「何?なぜ俺の名を?」
「この姿を見せたらわかるか?」
ドロドロの闇は塊になっていき、やがて人型になった。
「お前は…」
リュートの目の前に現れたのは肌が黒い禍々しいルージュだった。
「思い出したか?かつて貴様に敗れたヴォイド・フロンの名を」
「ヴォイド!なぜお前が生きている!」
かつてアル大陸で戦ったルージュを悪用した研究者。しかし、ヴォイドはルージュと共に確実に焼き払った筈だった。
「私は完全なるもの。自分の予備を作ることなど容易い。まぁ元の体は貴様に消されたから今はあの失敗作の複製を使っているがな」
「闇の使い様!申し訳ございません!」
「気にする事はない。貴様にはまだ使い道がある。他の四天王も敗れたようだし、ここは一時撤退としよう」
「俺が逃がすと思うか?」
「ふっ」
ヴォイドは不敵な笑みを浮かべる。
「何がおかしい?」
「まだ自分の立場が分かってないのか?今の私にしたら君なんかは雑魚ということを」
「!?ニナ離れろ!」
リュートは危険を察知してニナを遠くに突き飛ばす。
「リュートさん!」
「遥かなる闇!」
リュートは闇の波動に飲まれ、ニナの前から姿を消した。
「何、手は抜いているから死んではいない。勢いが着きすぎてどこまで吹き飛んだかは知らんがな。戻るぞ」
「はっ!」
そう言い残し、闇の軍勢は去っていったのだった。
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