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第14章 七大国会合篇
第187話 ベルデ防衛戦、南門
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三方の門に続いて南門のニナは、魔物たちの数に苦戦していた。
「…(数が多い…)」
両手の短剣が敵を切り裂くスピードよりも押し寄せる魔物の数がぶっちぎりで多く、ニナの攻撃では一向に数は減らない。
「だ、大丈夫なのかあの嬢ちゃん!」
「確かに押されているように見えるな…」
「だからと言って我々が叶う相手ではない…」
兵士たちはニナの戦いぶりを眺めることしか出来なかった。
「…(私はまだまだ力不足ですね…。皆さんにはとてもじゃないけど追いつけません…)」
そう心の中で思いつつも、ニナは手を止めることなく魔物を切り裂き続ける。
「霧分身」
ニナの姿が二人に増える。ニナは霧で自身の分身をつくりあげた。
「これなら多少はマシですね…」
「甘い考えね」
「!?」
ニナの分身は一瞬で炎に焼かれた。
「何者ですか」
「私は何者でもないわ。ただ、闇で世界を染め上げたいだけよ」
ニナの前に現れたのは黒いローブで身を固めた人物だった。声から女性という事だけがわかった。
「さぁ始めましょうか。闇の宴を」
黒ローブの人物は禍々しい杖を取り出した。
「闇よ、全てを焼き払うがいい。闇火炎」
闇をまとった邪悪な炎の波がニナを囲う。
「囲まれた…」
「逃げ場はない!消えろ!闇火玉」
ニナの頭上に出現した闇の炎の玉がニナに落ちる。
「まずは一人…」
焼け跡を確認すると、そこにニナの姿は無く、服だけが焼けていた。
「危なかったですね」
ニナは地面から生えるように現れた。体を液状化させ、地中を移動したのだった。あくまで体を液状化させるので服や装備はその場に残っていたのだ。
「ちっ!厄介なスキルを!」
「この技はいちいち服がダメになるのが欠点ですね」
ニナは感情が乏しいので裸になったところで何ともなかった。
「今度はこちらから行きますよ。液状分身」
ニナの体が分裂するように二体の分身が現れた。
「濃霧」
黒ローブの周りは濃霧で何も見えなくなった。
「な、何も見えな…」
次の瞬間黒ローブの周りには三人のニナが居た。
「霧陣殺」
「ぐあぁぁぁ!」
黒ローブの人物は三方向から切り裂かれた。
「はぁ…はぁ…」
「まだ息があるのですか。しぶといですね」
「闇のオーラが無かったら危なかった…」
黒ローブの人物のローブのは切り裂かれ素顔が明らかになった。そこに居たのはかつて、リュート達の前に紫髪の魔法使いアグノラだった。
「…(数が多い…)」
両手の短剣が敵を切り裂くスピードよりも押し寄せる魔物の数がぶっちぎりで多く、ニナの攻撃では一向に数は減らない。
「だ、大丈夫なのかあの嬢ちゃん!」
「確かに押されているように見えるな…」
「だからと言って我々が叶う相手ではない…」
兵士たちはニナの戦いぶりを眺めることしか出来なかった。
「…(私はまだまだ力不足ですね…。皆さんにはとてもじゃないけど追いつけません…)」
そう心の中で思いつつも、ニナは手を止めることなく魔物を切り裂き続ける。
「霧分身」
ニナの姿が二人に増える。ニナは霧で自身の分身をつくりあげた。
「これなら多少はマシですね…」
「甘い考えね」
「!?」
ニナの分身は一瞬で炎に焼かれた。
「何者ですか」
「私は何者でもないわ。ただ、闇で世界を染め上げたいだけよ」
ニナの前に現れたのは黒いローブで身を固めた人物だった。声から女性という事だけがわかった。
「さぁ始めましょうか。闇の宴を」
黒ローブの人物は禍々しい杖を取り出した。
「闇よ、全てを焼き払うがいい。闇火炎」
闇をまとった邪悪な炎の波がニナを囲う。
「囲まれた…」
「逃げ場はない!消えろ!闇火玉」
ニナの頭上に出現した闇の炎の玉がニナに落ちる。
「まずは一人…」
焼け跡を確認すると、そこにニナの姿は無く、服だけが焼けていた。
「危なかったですね」
ニナは地面から生えるように現れた。体を液状化させ、地中を移動したのだった。あくまで体を液状化させるので服や装備はその場に残っていたのだ。
「ちっ!厄介なスキルを!」
「この技はいちいち服がダメになるのが欠点ですね」
ニナは感情が乏しいので裸になったところで何ともなかった。
「今度はこちらから行きますよ。液状分身」
ニナの体が分裂するように二体の分身が現れた。
「濃霧」
黒ローブの周りは濃霧で何も見えなくなった。
「な、何も見えな…」
次の瞬間黒ローブの周りには三人のニナが居た。
「霧陣殺」
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黒ローブの人物は三方向から切り裂かれた。
「はぁ…はぁ…」
「まだ息があるのですか。しぶといですね」
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