異世界を統べるのは人ではなく竜だ

1ta

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第14章 七大国会合篇

第186話 ベルデ防衛戦、東門

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 ルージュも、またサレナやミラと同様に魔物たちの殲滅に当たっていた。

 「ここは通しませんよ!」

 ルージュの放つ魔法によって魔物たちは一瞬で消し飛んでいく。

 「クソォ!何で私たちがこんなに押されているんだ!」

 ルージュの前に居たのは先程王たちにコテンパンにやられたズワだった。

 「どうやら貴方がこの当たりの魔物の長のようですね」

 「また人間か!どうして私の邪魔ばかりする」

 「貴方こそ!人間をどうして襲うんですか!」

 「全ては闇の使い様のお考えだ。我々はこの世界が闇に包まるまで止まる気は無い!」

 「話し合いは無駄なようですね…!」

 「集まれ闇よ!」

 ズワの元に魔物たちの闇が集まって行く。

 「喰らえ!黒き衝撃ブラック・インパクト!」
 
 ルージュのような人間一人ではどうにもならないような闇が爆発が発生する。

 「消えろ人間!勝つのは我々、闇…」

 「魔法武器・紅き魔盾イージス!」

 ルージュの前方に展開した紅き盾がそれより後方への攻撃を完全に遮断していた。

 「な、なんだその盾は!」

 「私の親友が作ってくれた特別な盾です。私の魔法より弱い貴方の魔法なんて、全て通しません!」

 「ふん。だが、守れるのは一人だけのようだな!」

 「!?まさか!」

 「あぁ!私の力を用いれば、貴様の背後にいる人間たちを撃ち抜くのは容易い!闇魔の手ダークネス・ハンド

 ズワは闇を器用に操り、闇の手を大量にルージュの背後に居る兵士たちにけしかける。しかし、ズワの攻撃が兵士たちに届くことは無かった。

 「何!この能力はまさか…!」

 「ふぅ…どうやら間に合った見たいですね。このくらいしか出来ませんが、ルージュさんの援護に参上しました」

 「ライアン王!助かります!」

 「私の攻撃を防いだ忌々しき王!」

 「ルージュさん。あの暗黒四天王を私が相手をしてもよろしいですか?」

 「了解しました!周りの魔物達は私が!」

 「さて、私も力を発揮しなくてはなりませんね」

 「知っているぞ!貴様の能力は防御特化の能力!貴様では、私を倒すことなどできんぞ!」

 「なるほど。そうお考えなのですね。では、こういうのはどうでしょう」
 
 ライアンは腰に提げていた剣を抜く。

 「範囲指定…と。あの辺りですかね…」

 「何をブツブツと!今のうちに貴様を殺してやる!」

 ズワはライアンに突っ込んでいく。

 「守護隔離ガーディアン・アイソレーション!」

 ズワは立方体の障壁に囲まれ身動きが取れなくなった。

 「これで、捕獲完了ですね。情報を話して貰いましょうか」

 ズワはライアンの手に落ちた。
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