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自分って思ってたより弱かったんだな

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ちゅんちゅんと鳴く鳥の声
車の走る音
・・・うるさい
あぁ、昼か
また寝すぎた。
まぁ、しょうがない、昨日も4時まで起きてたし

「ふぁぁぁ・・・」

うーん、もう少し寝てたいけど・・・
猫さんとかゆずちゃんがご飯作ってくれてるだろうし起きるか
ごはん食べないとなんか言われそ
うだしな

はぁ、今日もつまらない、いつもと変わらない日常が始まる
今日はどうやってゲーム周回しようかな・・・
あ、そういえば昨日すすめなかったクエストがあったんだ
こうちゃんと音和さんに手伝ってもらうか
多分なっしもあそこでつまってるだろうし4人でまわるか

あれ?まだ洗濯物ほしてる。
猫さんとゆずちゃんは・・・買い物か?

そんなことを考えながらいつもみんなと過ごしてる部屋に向かう。

「おはよー。今起きた。・・・ん?」

誰もいない
あれ?今日仕事だっけ?ん?
いやでも仕事だったら無理やり起こされるはず

「あ?」

机の上には置手紙

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Cielさんへ
おはよう。よく眠れたかな?
起きて誰もいなくてびっくりしたよね
音和さんとなっしは猫カフェ、女子組はショッピングモールに出かけてるよ。
お昼ご飯は冷蔵庫に入ってるから温めてから食べてね。
お土産買って帰るからお留守番お願いします。
あっ、洗濯物いれてくれるとありがたいです。
あと食器洗いとお風呂掃除。
やれたらで大丈夫だからね
ゆずより
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・・・はぁ。
お留守番か。
うん、まぁ女子組はわからなくはない
この前ゆずちゃんとこうちゃんが猫ちゃんの洋服を買いに行くって
言ってたからな。
だが、音和さんとなっしはなんだ?
猫カフェ?はぁ?
音和さんは猫アレルギーだったよなぁ?
・・・考えてもしょうがない
とりあえずごはん食べよ・・・


「ふぅ・・・ゆずちゃーん、胡椒ちょうだーい・・・あっ」

やべ、一人なの忘れてた。恥ずかしいやつだ・・・
あれ?胡椒ないじゃん
えー・・・味薄い・・・
塩でもかければ少しは味濃くなるかな?

そう思った俺は塩をかけてみた
・・・
しょっぱ!?!?
え?うそだろ?え?こんなもん食えんわ!!!!

うーん・・・砂糖をかければ中和されるかな?

・・・
「おええええええええええええええ」
もう、なんだこれ・・・
せっかくゆずちゃんが作ってくれたのに残すのもやだしな・・・
これにあう調味料・・・なにかあるだろ

俺は家にある調味料を片っ端からかけていった。

「はぁ・・・はぁ・・・なんとか食べれた・・・」
あぁ、なんかご飯を食べただけなのにすごい疲れた・・・。
皿洗いは・・・後でいいか。

俺は食器を水につけてテレビの前に移動した

「・・・ぶぇくっしょい」

え、なにこれ。
すごい鼻がむずむずするんだが?

俺はカーペットを触ってみる
その手をみると少し埃がついていた

あぁ、おれハウスダストアレルギー・・・
猫さん掃除しないででかけたのか・・・
ソファーに座るか・・・ねっ転がりたかったのに・・・

俺はソファーに深く腰掛けてテレビをみていた
・・・このドラマこうちゃんと見てたな。
再放送この時間なのか。
一回見た内容だからな・・・つまんないな・・・



「・・・んぁ・・・寝てたのか・・・」
テレビつけっぱ・・・あぁ、猫さんに怒られる・・・

少しテレビをながめていると
『ただいま、〇○では雨が降っていますが夜にはきれいな月が見えるでしょう。』
『月と桜があわさって奇麗な景色がみられそうですね』

ほぉ、今は雨が降ってんのか・・・
ん?雨・・・雨!?

俺は置手紙を思い出した。
洗濯物だしっぱだ!!

急いで洗濯物を取り込みに行く

雨が降り始めてからかなり時間がたったのだろう。
ほとんど濡れてる。
もう一回洗濯するか。

はぁ、普段は猫さんとなっしがやってくれてるのに・・・。

とりこんだ洗濯物をもう一度洗濯機にぶち込み適当に洗剤とかをいれて
ボタンをおした。

あぁ、あと皿洗いしなきゃな


水の音だけが響く
普段ならねおさんがうるさいと言いながらやっていること。

静かな空間に耐えられなくて音楽をかけた。
静かではなくなったけどなにかがもの足りない。

別のことを考えているけど悲しい気持ちに襲われる
あぁ、俺ってこんなにさみしがり屋だったかな?
・・・あっ

パリンッ

「いってぇ・・・」

あー割っちゃった・・・
なんか今日猫さんに怒られること多そうだな・・・
あ、やばい・・・涙出てきた・・・
なんでだろう・・・
皿をわって手を切っちゃったから?
猫さんに怒られることが多いから?
・・・どっちも違う
一人が悲しいからだ。
いつもみんなに家事をしてもらって
暇なときは一緒にゲームしてもらって・・・。
俺は何もしてない。
いつも支えてもらって一緒にいてもらって

水を出しっぱで血を流しながらその場でうずくまる
涙が止まらない。
一人は悲しい。

少し固まっているとガチャとドアを開く音がする

「「「「「ただいまー!!」」」」」

みんなが帰ってきた
やばい、かたさなきゃ・・・

そう思っても体は動いてくれない。

「しえさー!生きてるー!?!?・・・って、はぁ!?!?」
「なっしどうしたのー!!ほんとにしえさ死んで・・・はぁ?????」
「ねぇやばい!!!しえさが血を流して動かないよ!!!!」
「はぁ??ゆず、こうちゃん、二人で猫つれて外でて。
 猫は耳をいつも以上にすませておけ。何かが家にいる」
「・・・でも、音和さん。家にだれかがいる気配はないよ。
 いたとしたら私たちより強いと思う」

「ち、がう・・・」
「しえさ!!!」
「大丈夫か!?!?なにがあった!?!?」
「・・・あの・・・ね・・・」

素直になっていいのかな。
・・・いいや、素直になろう

「・・・さみしかった」
「・・・んぇぇ?」

「一人になって気づいた。
 俺支えてもらってるんだって。
 いつもご飯を作ってくれるのが普通だと思ってて
 仕事では俺と音和さんで支えてるって思ってたけどそんなことなくて
 みんながいるから俺がいるんだって。」

「そっかぁ・・・」
「特別な日にそんなこと思わせちゃったのか」
「・・・ん?特別な日?」
「あれ?気づいてなかった?」
「いや・・・え?」
「置手紙は嘘だよ。みんな一緒に出かけてたんだよ」
「Cielさんを驚かせるためにね」
「カレンダーみてみ」
「カレンダー・・・あっ」
「さみしい思いさせてごめんな」

「誕生日おめでとう」



その後・・・
「はぁ!?!?テレビつけっぱで寝たの!?!?
 え!?お皿割った!?水もだしっぱ!?ねぇ!!節約してよ!!!
 手は!?切ってない!?」

ねこさんに怒りながら心配されました




あとがき

ちゃんと書こうと思いましたがゲームのイベントがあしたまでなので
走ってきます(あとがきとは)
Cielさん!!!誕生日おめでとう!!!
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みんなの感想(1件)

Ciel
2020.04.08 Ciel

どわあああああああああ!!!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!うあわ!!!!!
しえさ生活力皆無で爆笑しました!!!!!ニコッてした!!!!!(ニチャ)ありがとう!!!!!!!!!!

ふーか
2020.04.08 ふーか

今度しえさが笑った時の表現ニチャにするね( ◜ᴗ◝)
しえるがニチャリと笑う

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