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「ふぅ。流石にこれ以上は食べられない感じ」
アリリアナは箸を置くと、満足そうに自身のお腹を撫でた。
「どうやら丁度いいタイミングだったようだな」
金色の髪を後ろで一括りにしたエルフが大広間に入ってくる。
「メローナさん」
「先程はすまなかった。大した説明もしないまま拘束を優先してしまって」
「ぜ~んぜん気にしてない感じ。知らない集団ならともかく、相手がエルフだと拘束されるのもあんま怖くないし。ねっ?」
「うん。それはあるかも」
魔力で生命活動を維持できる魔族は基本的に短命な人族に比べて睡眠、食事、そして生殖行動への欲求が少ないとされている。勿論単純な娯楽、もしくは魔力を高めるための儀式として用いることもあるから絶対では無いけど、それでも知らない人間に拘束されるよりは余程安心感があった。
「そういってもらえると助かるな。それで一つ聞きたいのだが、貴方達はこれからどうしたい? 魔物はこちらが引き受けるからギルドの依頼を優先してくれて構わないが、こんな状況では直ぐに戻ることは勧められないぞ」
「王国への救援はどうなりますの?」
「偵察の者を向かわせた。だがどのような状況であれ、現状では直ぐに兵を送ることは難しいと言わざるを得ないだろう」
ただでさえエルフは少数民族なのに里がこんな状況じゃ仕方ないよね。王国は心配だけど向こうにはアリアだけではなく、今はガルドさんもいる。余程のことでも起こらない限り大丈夫……だよね?
「私は状況が把握できるまで大人しくしてるのがいい感じだと思うんだけど、皆の意見は?」
「そう、だね。私もそれがいいと思う」
「出来ることが少ないのは口惜しいですが、私達の実力を考えれば仕方ありませんわね」
「私はお嬢様をお守りするだけですので、皆の決定を支持しますぞ」
アリリアナは一つ頷くとメローナさんへと視線を向けた。
「そんな感じなんで、もう少し居させてもらってもいいですか?」
「少しと言わず、十年だろうが百年だろうが好きなだけいるといい。捕らえた二体の魔物に対する進捗も伝えよう」
二体? 元々捕まってたラミアのことかな?
「ありがとうございます。それで滞在中の宿なんですけど、この里って宿屋とかある感じですか?」
「この屋敷を使ってくれ。部屋は全員に個室を用意できるが、どうする?」
魔物の襲撃が予想される今、寝込みを襲われる可能性を考えるとバラバラにはならない方がいいよね。
「あの、その前に一つよろしいですか? ドルドだけやけに遅い気がするのですが何かありましたの?」
「ドルド? 誰だそれは?」
「誰って……あっ!?」
と、驚愕の声を上げたイリーナさんが大きく開けた口元を手で隠す。それにーー
「あっ!?」
と、アリリアナも続く。
どうしたんだろ? ドルドさんが何かーー
「あっ!?」
いけない。ドルドさんがドッペル族だって説明していなかった。あれ? ちょっと待ってよ。さっきメローナさんが言ってた二体ってひょっとして……。
「これは痛恨でしたな」
ロロルドさんがポツリと呟く。私達は互いの顔を見合わせた。アリリアナもイリーナさんも(そして多分私も)非常に気まずそうな顔をしていた。
アリリアナは箸を置くと、満足そうに自身のお腹を撫でた。
「どうやら丁度いいタイミングだったようだな」
金色の髪を後ろで一括りにしたエルフが大広間に入ってくる。
「メローナさん」
「先程はすまなかった。大した説明もしないまま拘束を優先してしまって」
「ぜ~んぜん気にしてない感じ。知らない集団ならともかく、相手がエルフだと拘束されるのもあんま怖くないし。ねっ?」
「うん。それはあるかも」
魔力で生命活動を維持できる魔族は基本的に短命な人族に比べて睡眠、食事、そして生殖行動への欲求が少ないとされている。勿論単純な娯楽、もしくは魔力を高めるための儀式として用いることもあるから絶対では無いけど、それでも知らない人間に拘束されるよりは余程安心感があった。
「そういってもらえると助かるな。それで一つ聞きたいのだが、貴方達はこれからどうしたい? 魔物はこちらが引き受けるからギルドの依頼を優先してくれて構わないが、こんな状況では直ぐに戻ることは勧められないぞ」
「王国への救援はどうなりますの?」
「偵察の者を向かわせた。だがどのような状況であれ、現状では直ぐに兵を送ることは難しいと言わざるを得ないだろう」
ただでさえエルフは少数民族なのに里がこんな状況じゃ仕方ないよね。王国は心配だけど向こうにはアリアだけではなく、今はガルドさんもいる。余程のことでも起こらない限り大丈夫……だよね?
「私は状況が把握できるまで大人しくしてるのがいい感じだと思うんだけど、皆の意見は?」
「そう、だね。私もそれがいいと思う」
「出来ることが少ないのは口惜しいですが、私達の実力を考えれば仕方ありませんわね」
「私はお嬢様をお守りするだけですので、皆の決定を支持しますぞ」
アリリアナは一つ頷くとメローナさんへと視線を向けた。
「そんな感じなんで、もう少し居させてもらってもいいですか?」
「少しと言わず、十年だろうが百年だろうが好きなだけいるといい。捕らえた二体の魔物に対する進捗も伝えよう」
二体? 元々捕まってたラミアのことかな?
「ありがとうございます。それで滞在中の宿なんですけど、この里って宿屋とかある感じですか?」
「この屋敷を使ってくれ。部屋は全員に個室を用意できるが、どうする?」
魔物の襲撃が予想される今、寝込みを襲われる可能性を考えるとバラバラにはならない方がいいよね。
「あの、その前に一つよろしいですか? ドルドだけやけに遅い気がするのですが何かありましたの?」
「ドルド? 誰だそれは?」
「誰って……あっ!?」
と、驚愕の声を上げたイリーナさんが大きく開けた口元を手で隠す。それにーー
「あっ!?」
と、アリリアナも続く。
どうしたんだろ? ドルドさんが何かーー
「あっ!?」
いけない。ドルドさんがドッペル族だって説明していなかった。あれ? ちょっと待ってよ。さっきメローナさんが言ってた二体ってひょっとして……。
「これは痛恨でしたな」
ロロルドさんがポツリと呟く。私達は互いの顔を見合わせた。アリリアナもイリーナさんも(そして多分私も)非常に気まずそうな顔をしていた。
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