19歳の一生

春名 久遠

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一生

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僕君は嘘つきです。
とてもじゃありませんが正直ものではありません。
それは、この物語を読み終えるまでもなく判明する事実です。
そもそも、この物語が実話なのか創作なのか
そんなことはきにすることはありません。
簡単に僕君とは何者かと言いますと
19歳の少年です。
この物語は19歳の僕君の一生を書いた物語です。
まあこんなに長々と喋り散らかすのも癪なので1章に入りましょうかね。
一生だけに。

冬の晴天はよく期待を裏切る。
それがあたかも最善策であるかのようにドヤ顔で振る舞うところが心底嫌いだ。
頭のどこかではきっと分かってるくせに
幸せの途中でこれでもかもいうくらいに雨を降らす。
ただそのような事象に腹を立てている自分の小ささにも情けなく感じて、あたかも気にしていないかのように振る舞い返す。
そんな冬との静かな戦いを日々繰り返している少年。
僕君であります。

ついでに言うと夏の晴天もよく期待を裏切る。
それがあたかも最善策であるかのように(以下略)
この調子だと、全ての季節、四季折々嫌いな奴、ということになりかねない。
確かに間違いではない。
ただ勘違いして欲しくないのは春は虫が嫌なのだ。
だから嫌い、四季に対してこんなに思いを募らせているやつは珍しいだろう。
特に決まった文字数で世間の事柄や事象を詠む予定は今のところは無い。
僕君はこんなつまらない日常と日々戦っています。


僕君の学生生活は実に平凡でした。卒業してから話すような友達はもちろん居ません。いるとすれば何故か幼稚園からの幼なじみくらいでしょう。
僕君は学生時代、進学するのか就職するのかとても悩んでいました。
本当は大学か専門学校に行ってウハウハ気分で遊びたかったんです。
ただ、そんなことは家族にいいだせるはずも無く、何となくで就職しました。
といえば僕君自体の責任は薄い気もしますが、本当のところは何かと面倒を避けての結果でした。
願書がどうとか、受験がどうとか、考えたくなかったんです。
後々、余計面倒なことになるとは思ってもいませんでした。
進学にしていたら人生は変わっていたのかもしれません。
学生生活の一番の思い出が進路という、なんとしょぼい有様でしょう。
なんと青春とはつまらないものなのかと思いました。



卒業してからは、普通の会社に勤めました。
入社してから2日後のことです。
ちなみに、この時僕君は仕事を飛んでおります。
学校斡旋で行ったにも関わらず2日目にして巣立っております。
実に迷惑なのですが、来年から学校にこの会社からの求人は来ないだろうな。であったり、次の就職の時に履歴書になんて書こう。
などということはそもそも僕君の頭の中には浮かんでおりません。
それよりも家族にバレたらどうしよう。
という事だけが、頭の中をぐるぐるぐるぐると12ラップほど走り続けていました。
不安と恐怖と焦りと開放感でレースをしております。
途中から今日のおかずのことが独壇場でレースを走り回っていました。
いつかはバレるのに、隠し通せる気でいる僕君でした。
僕君のモットーは思い立ったらすぐ行動!
です。
家族にバレないように、毎日のようにスーツを着て同じ時間に家を出て、行くあてもなく公園や漫画喫茶で時間を弄び、定時に家に帰る。
なんてことはすぐやめて、バイトをはじめました。えらい!えらいぞ!僕君。
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