40 / 251
くろいゆきと映画の話・移動都市
しおりを挟む
皆様、ごきげんようですわ~。
アマプラさんが『アサシンクリード』の実写版映画を勧めてくるのですけど、それ一度、見た記憶がありましてよ?
私、『アサシンクリード』のゲームの方は遊んだことがありますの。
アクションゲームですから、操作に四苦八苦しながらも世界観がしっかりしていて、ロマン溢れる作品ですから、楽しめましたの。
ただ、ちゃんとクリアしたのは『アサシンクリード シンジケート』だけですけど。
主人公がフライ姉弟で男性・女性が切り替えられるのですけれど、姉の名が……エヴィ・フライ……エビフライ!?
それだけで当時、話題になったそうですわ~。
おハーブですわ~。
話が脱線しましたわ~。
そうそう、『アサシンクリード』の映画はゲームをプレイ済みで世界観を知らないと『何、これ?』という作品ですの。
基本的な知識がないと置いてきぼりにされますのよ?
知識があれば、なるほど! と思えますけど……最初から、ファン向けの映画だったということかしら?
でも、今回、取り上げるのは『移動都市/モータル・エンジン』ですわ~。
『アサシンクリード』は全く、関係ないですわね。
タイトルのサムネに映っているヒロインが顔をフードで隠しているから、何となく、アサシン感がするだけかしら?
この作品、大作だったのか、吹替の声優さんが妙に豪華な気がしますの。
どこかで聞いたことがある声が多いんですのよ?
まず、CGなどのSFX技術はとても素晴らしいですわ~。
お金がかかっていると感じられる完成度の高さですもの。
世界観は現代が遠い過去になった未来を描いているようですけど、スチームパンクの雰囲気が強いかしら?
未来ですから、タイトルにもある移動都市『ロンドン』が巨大な無限軌道で動く、文字通り、移動する都市なのですけど、レトロフューチャーなのですわ。
とても巨大な物体を動かす技術はあるのに変にローテクというのかしら?
蒸気機関車のように炉にくべることで動いているんですもの。
オープニングでは動く小型の砦が大型の城塞都市から、必死に逃げようとしながらも捕まるシーンが描かれていますの。
このシーンで重要なのはこの捕り物が一種の娯楽であり、実益も兼ねているということかしら?
『ロンドン』市民は逃げ惑う砦の様子を見て、拍手喝采をしているから、古代ローマのコロッセオを思わせる退廃した文化を感じさせますわ。
そして、この捕獲が単なる追剥ぎ行為に近いということも……。
ところがこの砦に思惑を胸に秘めた一人の女性――ヒロイン・へスターが潜入していたことで大きな運命が動き出そうとは誰も思わなくってよ。
女性の狙いは『ロンドン』を実質的に動かしている実力者ヴァレンタインを殺すこと。
母の仇とヴァレンタインを襲ったへスターとそれに巻き込まれた『ロンドン』市民のトムは呉越同舟の旅を続けることになりますの。
ただ、ここで疑問に思いますのよ?
ヴァレンタイン氏は表向き、善人で人望のある人格者ですの。
トムもそれを疑うことなく信じてましたし、ヴァレンタイン氏の娘キャロラインも上級市民でありながら、偉ぶることのない娘ですもの。
ところがヴァレンタイン氏はトムがへスターから、『自分の母を殺した』という話を聞いただけで殺そうとするのですわ~。
おかしいですわ。
あの時点ではあからさまにそのような行動に出る必要性がありませんもの。
『トム、そんなことを信じる必要がない』と言うだけで彼は信じていたと思いますのよ?
でも、それは物語を進める為のキーであり、仕方のない演出ということで納得しておきますわ~。
問題はそこではありませんの。
説明不足・情報不足が過ぎますのよ~。
置き去りにされて、物語が進んでいきますもの。
へスターを狙う『復活者』と呼ばれる戦闘サイボーグのような人物・シュライクがヴァレンタイン氏によって、解き放たれますけどこの『復活者』も一切、説明がありませんの。
トムが危険な存在であるという百科事典知識を披露するだけですのよ~。
地球をたったの六十分で崩壊させたという異星文明の仕業ですの?
それとも地球の文明が作り上げましたの?
一切、説明がなくってよ。
歴史では宇宙人が攻めてきて、陽子兵器で地球文明を滅亡させたとしてますけど、嘘かもしれないですわね。
単に人類が争った挙句、地球が酷い状況になっているという気がしてなりませんのよ?
ヴァレンタイン氏がやろうとしていたことが、そんな愚かな人類の所業そのものに思えるんですもの。
ただ、FFに出てくる飛空艇のように自由に空を飛ぶ飛行船の演出や指名手配犯アナ・ファンの華麗な立ち回りは本当に素晴らしいですわ~。
物語の構成自体は急にトムを愛していると言い始めたへスターや、ポジション的にもっと活躍したはずのキャロラインとトムの友人など、ツッコミどころは満載ではありますの。
色々とカットされた部分が多いので違和感を感じる……そんな気がしてなりませんのよ。
ひょっとしたら、この物語は二時間程度に収めるのが無理だったのではないかしら?
アマプラさんが『アサシンクリード』の実写版映画を勧めてくるのですけど、それ一度、見た記憶がありましてよ?
私、『アサシンクリード』のゲームの方は遊んだことがありますの。
アクションゲームですから、操作に四苦八苦しながらも世界観がしっかりしていて、ロマン溢れる作品ですから、楽しめましたの。
ただ、ちゃんとクリアしたのは『アサシンクリード シンジケート』だけですけど。
主人公がフライ姉弟で男性・女性が切り替えられるのですけれど、姉の名が……エヴィ・フライ……エビフライ!?
それだけで当時、話題になったそうですわ~。
おハーブですわ~。
話が脱線しましたわ~。
そうそう、『アサシンクリード』の映画はゲームをプレイ済みで世界観を知らないと『何、これ?』という作品ですの。
基本的な知識がないと置いてきぼりにされますのよ?
知識があれば、なるほど! と思えますけど……最初から、ファン向けの映画だったということかしら?
でも、今回、取り上げるのは『移動都市/モータル・エンジン』ですわ~。
『アサシンクリード』は全く、関係ないですわね。
タイトルのサムネに映っているヒロインが顔をフードで隠しているから、何となく、アサシン感がするだけかしら?
この作品、大作だったのか、吹替の声優さんが妙に豪華な気がしますの。
どこかで聞いたことがある声が多いんですのよ?
まず、CGなどのSFX技術はとても素晴らしいですわ~。
お金がかかっていると感じられる完成度の高さですもの。
世界観は現代が遠い過去になった未来を描いているようですけど、スチームパンクの雰囲気が強いかしら?
未来ですから、タイトルにもある移動都市『ロンドン』が巨大な無限軌道で動く、文字通り、移動する都市なのですけど、レトロフューチャーなのですわ。
とても巨大な物体を動かす技術はあるのに変にローテクというのかしら?
蒸気機関車のように炉にくべることで動いているんですもの。
オープニングでは動く小型の砦が大型の城塞都市から、必死に逃げようとしながらも捕まるシーンが描かれていますの。
このシーンで重要なのはこの捕り物が一種の娯楽であり、実益も兼ねているということかしら?
『ロンドン』市民は逃げ惑う砦の様子を見て、拍手喝采をしているから、古代ローマのコロッセオを思わせる退廃した文化を感じさせますわ。
そして、この捕獲が単なる追剥ぎ行為に近いということも……。
ところがこの砦に思惑を胸に秘めた一人の女性――ヒロイン・へスターが潜入していたことで大きな運命が動き出そうとは誰も思わなくってよ。
女性の狙いは『ロンドン』を実質的に動かしている実力者ヴァレンタインを殺すこと。
母の仇とヴァレンタインを襲ったへスターとそれに巻き込まれた『ロンドン』市民のトムは呉越同舟の旅を続けることになりますの。
ただ、ここで疑問に思いますのよ?
ヴァレンタイン氏は表向き、善人で人望のある人格者ですの。
トムもそれを疑うことなく信じてましたし、ヴァレンタイン氏の娘キャロラインも上級市民でありながら、偉ぶることのない娘ですもの。
ところがヴァレンタイン氏はトムがへスターから、『自分の母を殺した』という話を聞いただけで殺そうとするのですわ~。
おかしいですわ。
あの時点ではあからさまにそのような行動に出る必要性がありませんもの。
『トム、そんなことを信じる必要がない』と言うだけで彼は信じていたと思いますのよ?
でも、それは物語を進める為のキーであり、仕方のない演出ということで納得しておきますわ~。
問題はそこではありませんの。
説明不足・情報不足が過ぎますのよ~。
置き去りにされて、物語が進んでいきますもの。
へスターを狙う『復活者』と呼ばれる戦闘サイボーグのような人物・シュライクがヴァレンタイン氏によって、解き放たれますけどこの『復活者』も一切、説明がありませんの。
トムが危険な存在であるという百科事典知識を披露するだけですのよ~。
地球をたったの六十分で崩壊させたという異星文明の仕業ですの?
それとも地球の文明が作り上げましたの?
一切、説明がなくってよ。
歴史では宇宙人が攻めてきて、陽子兵器で地球文明を滅亡させたとしてますけど、嘘かもしれないですわね。
単に人類が争った挙句、地球が酷い状況になっているという気がしてなりませんのよ?
ヴァレンタイン氏がやろうとしていたことが、そんな愚かな人類の所業そのものに思えるんですもの。
ただ、FFに出てくる飛空艇のように自由に空を飛ぶ飛行船の演出や指名手配犯アナ・ファンの華麗な立ち回りは本当に素晴らしいですわ~。
物語の構成自体は急にトムを愛していると言い始めたへスターや、ポジション的にもっと活躍したはずのキャロラインとトムの友人など、ツッコミどころは満載ではありますの。
色々とカットされた部分が多いので違和感を感じる……そんな気がしてなりませんのよ。
ひょっとしたら、この物語は二時間程度に収めるのが無理だったのではないかしら?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語
kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。
率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。
一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。
己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。
が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。
志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。
遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。
その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。
しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる