くろいやつのくろいつらつらですわ~

黒幸

文字の大きさ
73 / 251

くろいゆきと創作論・ヒーロー

しおりを挟む
 皆様、ごきげんようですわ~。

 夜の洗い物のついでに映画を視聴しているのでだいたい、二日ないし三日はかかりますの。
 そこでネタに追いつかなくなると始まる創作論コーナーですわ💦

 今回はWeb小説におけるヒーローとは何かについて、考えてみますわ~。
 なぜ、ヒーローを取り上げたのか、気になりますかしら?
 ダークヒーローのタグがついていても全く、あてになりませんでしてよ。
 全く、ダークヒーローに該当しない場合があるんですもの。

 まず、原型であるヒーローから、考えるべきかしら?
 英雄と書いて、ヒーロー。
 英雄ヒーローとルビを振るとさらに分かりやすいですわね。
 これは分かりやすいですわ。
 主人公であり、正義の味方と呼ばれる存在がこれに該当すると考えて、よろしくてよ。
 一般的に正義と呼ばれる基準に従って、弱き者を助け、世界に害を与える者と戦うのがヒーローですわね。
 代表例としてはウルトラマン、仮面ライダーやスーパー戦隊、アンパンマン、スーパーマンが挙げられるかしら?
 基本的にヒーローは何かの代償を求めて、力を振るうのではないのが特徴ですわ。

 でも、ここで気を付けないといけないポイントがありましてよ?
 ヒーローはヒーローでも正義の味方ではないヒーローも定義されてますの。

 恐らく、ハーレクイン(バッドマンに出てくるあの人ではなくってよ?)から始まったいわゆるロマンス物の影響が大きいと思いますわ。
 ロマンス物のほとんどが女性主人公=ヒロインなのは皆様も御存知ではなくって?
 その対比という意味なのか、ヒロインと結ばれる男性主人公がヒーローと呼ばれるのですわ。
 ロマンス物の流れはWeb小説や漫画にも影響があって、窮地に陥ったヒロインに手を差し伸べる男性がヒーローと呼ばれるのも自然な流れだったと言えますわね。

 さて、それでは問題のダークヒーローについて、考えますわ~。
 ダークヒーローはまたの名をアンチヒーロー。
 ヒーローと対を成す存在と言ってもいいのがこのダークヒーローなのですわね。

 ダークなのでヴィラン=悪役と混同されやすいのですけど、ちょっと違いますのよね。
 ヴィランの行動理念と行動は悪に則って、行われるのと自己の充足感を得るのが目的なのが多いですわ。
 ダークヒーローは違いますのよ?
 彼らは実は悪ではなく、悪とは対立する存在。
 ただ、その悪と対峙するにあたって、ヒーローと違い、独特の考えを持っていたり、手段を選ばずに正義を執行しようとするのでダークなのですわ。

 だから、バットマンはヒーローではなく、ダークヒーローに区分されましてよ?
 『DEATHNOTE』の夜神月や『るろうに剣心』の志々雄真実。
 彼らの数々の所業はまるで悪そのものに見えますけど、彼らには彼らなりの信じた正義と信念があるからこそ、ヴィランではなく、ダークヒーローですわ。

 『コードギアス』のルルーシュも理念の為に手段を選ばず、修羅の道を進んだのでダークヒーローですわね。
 仮面ライダーにはいわゆる闇堕ちしたり、悪の道に進んだヴィランが多いのですけれど、ダークヒーローとして考えると『仮面ライダーW』のエターナルが代表例だと思いますわ。
 エターナルが初めて、登場した作品である『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』ではヴィランとして、描かれたエターナルですけど、その後、誕生秘話として製作された『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル』でそのイメージが大きく変わる描写がされてますの。
 黒いマントを翻す、純白の美しいライダーで変身前の姿は松岡充さんが演じられているのですけど、孤高の戦士といった趣きが強いですわ。

 『ウルトラマンオーブ』に登場するジャグラスジャグラーも光を目指しながら、屈折し、間違った道へと進んだダークヒーローですわね。
 ただ、ジャグラスジャグラーはその後、ダークヒーローではなく、ヒーローに近くなってしまいますけど。

 つまり、何かしらの信念や理念を持っていてこそ、ダークヒーローですわ!
 ここで注意しなくてはいけないのが前述したロマンス物ヒーローの定義かしら?
 このヒーローはヒーローであって、ヒーローではないから、判断が難しいですわね。

 単にクズと思しき行為や鬼畜な行動しか、取っていない。
 ヒロインと結ばれる男性キャラクターに過ぎない。
 明確な思想や理念がなく、カタルシスを感じられない。
 これでは該当しないと思いますの。
 そうですわ!
 ダークヒーローは意図して、創り上げるのが難しい。
 これで締めますわ~、おハーブですわ~。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語

kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。 率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。 一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。 己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。 が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。 志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。 遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。 その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。 しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。

NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。 中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。 しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。 助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。 無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。 だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。 この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。 この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった…… 7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか? NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。 ※この作品だけを読まれても普通に面白いです。 関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】     【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...