くろいやつのくろいつらつらですわ~

黒幸

文字の大きさ
231 / 251

くろいゆきのファンタジー談義・ビキニアーマー

しおりを挟む
 皆様、ごきげんようですわ~。

 今回、取り上げる話題はファンタジーなお話しでしてよ。
 ファンタジーな世界観の小説や漫画、ゲームなどの創作作品で割合、見かける機会が多かった『ビキニアーマー』について、考察ですわ~🌿

 最近の作品ではさすがに見かける機会が減ってきた気がする『ビキニアーマー』。
 全盛期は恐らく、数十年前。
 誕生も恐らくは数十年前に遡るのではないかと思われますわ。
 男女同権が叫ばれ始めた年代だったのに不思議な傾向だとは思いますけど、ファンタジーな世界観の作品で見かけないことはないくらいに氾濫していた記憶がありますわね。

 『スレイヤーズ』は中二病全開な竜破斬ドラグスレイブの詠唱でも分かる通り、ファンタジーな世界観で主人公も女性のリナ・インバース。
 ただ、彼女は自他ともに認める『ないない』の『ないない』な人なので『ビキニアーマー』どころか、肌を見せている部分がほぼ顔だけという完全防御状態ですわね。
 ところが偶に顔を見せる腐れ縁の白蛇のナーガがいますのよね?
 リナとは対照的なはっきりとしたプロポーションだからか、衣装も対照的で『ビキニアーマー』は『ビキニアーマー』でも極めてきわどいラインで攻めすぎのほぼ隠しているところが少ないんですのよ。
 『スレイヤーズ』の登場人物はどちらかといえば、重装備で肌をあまり見せていない人が多いのでナーガが例外中の例外にしてもやはり、『ビキニアーマー』ですわ。
 ちなみにこのナーガ。
 猥褻物陳列罪で逮捕されそうな服装で出歩いてますけれど、れっきとしたお姫様……。
 主要な登場人物であるアメリアの実姉なのですけど、意図的に接触が描かれないといった巧妙さですわ。

 それでは閑話休題。
 『ビキニアーマー』は急所こそ、守っているとはいえ、それ以外の部分はほぼノーガードですわね。
 肌は露出させているのでリスクは非常に高い防具と言えますわ。
 『ビキニアーマー』に合わせ、鎖帷子やチュニックなども合わせて着込んでいるのであれば、リスクは減ると思うのですけどなぜか、そういう組み合わせの衣装を着た女性戦士はあまり、見かけたことがない気がしますの。

 彼女らは『肌に傷を負うようなへまをしない』と考えており、もしへまをして外傷を負ったとしても『腕のいい治療魔法を使える』術者がいるので問題はないと認識しているようですわ。
 それどころか、『ビキニアーマー』を着て、冒険者として活動している理由が腕のいい術者に美しさに磨きがかかる魔法をかけてもらうお金を稼ぐ為だそうですのよ?
 ただ、この考え方は面白いのですけれど、致命的な矛盾点がありますでしょう?
 『ビキニアーマー』を着ることでリスクを上げているんですもの。
 恐らくファンタジーな世界観では男尊女卑の傾向が強いので、女性が職に就きにくく、稼ぎにくいといった裏事情があるのだとは思うのですけれど。

 でも、ちょっと考えると肌を露出しているリスクは異常に高いと思いますのよ?
 ファンタジーな異世界では魔法だけではなく、殺傷兵器も進化している場合が多いので大怪我ではなくても擦傷や火傷、打撲などが日常茶飯事になりそうですわ。
 いくら急所が守られていると言っても露出した肌に深い切り傷を負えば、最悪失血死もありえますし、そうではなくても感染症が怖いですわ。
 癒しの魔法がある世界では医療や衛生が軽んじられている風潮もあるのでリスクはさらに上がっていると思うのですけど。

 昨今はさすがに『ビキニアーマー』といった露骨なデザインをあまり、見なくなったので女性が冒険する際の安全面が向上していると思ったかしら?
 甘いですわね。
 『ビキニアーマー』が消えようとも肌を露出しすぎて、露出狂のような服装で冒険する女性冒険者は決して、消えずですわ~🌿
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。

NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。 中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。 しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。 助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。 無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。 だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。 この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。 この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった…… 7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか? NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。 ※この作品だけを読まれても普通に面白いです。 関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】     【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...